前川建築の環境測定が始まるまで-冬期の旧弘前市立病院の計測-
2022年度の最後の旧弘前市立病院の計測
12月末~1月にかけて、冬期の旧弘前市立病院の環境測定をしました。
やることとしては
・温度計の設置
・週に1回の温度データ回収
・週に1回の照度の測定
・週に1回のサーモカメラでの撮影
・世間話をしながらのヒアリング(どの部屋に人が入ったなど)
温度計は置いておくだけでいいんですけど、照度の測定などに関しては行って計測するので、これが何かと時間がかかります。
これが1時間くらいかかるのですが、北側の部屋は9:00くらいでも2~3℃なんてことが平気であるので、ベンチコートを着て防寒対策ばっちりで作業しないと風邪をひきます。
□コロナの濃厚接触者になる
年末に設置をしたので、1回目のデータ回収の予定は1月4日あたりでした。
しかし、1月1日からコロナの濃厚接触者になってしまい、全く外出できず…。もちろん、データ回収にも行けませんでした。
幸い、症状はでなかったので、ただただ仕事をしたお正月でした。
というわけで1回目のデータ回収は1月10日でした。
□なかなか良いデータがとれない
週1でデータ回収にいく目的として、計測データが良くないときに対策をするということがあります。
1回目のデータ回収
実は室温のデータがあまり良くなかったです。
理由は、温度計に直射日光が当たってしまっていたから。
あと、日射計も雪ががぶってしまい、あまり信用できるデータではなかったです。
週1でデータ回収くれば、こんなダメージも軽症で済むのですが、なんせデータ回収に来られなかったので、気づくのが遅れました。
すぐに日よけを作って対策。
後半2週間くらいの室温は良いデータが取れたと思います。
日射計に関してはどうにもなりません。
多雪地域の日射の測定について、詳しい方がいれば教えてください。
□プレ計測終了
約半年間お世話になった旧弘前市立病院ともお別れです。
市の職員の方々に挨拶をして終了です。
□旧弘前市立病院の計測のその後
旧弘前市立病院の計測データは、大事に使わせていただいています。
・日本建築学会の大会論文の投稿
・他の学会への論文投稿
・前川事務所への報告、断熱改修の参考に
・外部でのレクチャーなどでの活動紹介
などなど
特に前川事務所に報告したことに関しては、
私たちが計測→シミュレーションの流れで話したことに近しい断熱性能に改修をすることになりそうなようで、活動が役にたっているなと実感できましたね。
というわけで2022年度のプレ計測までの話は今回で終了です。
「前川建築の環境測定が始まるまで」の話はここまでです。
2023年度からは、残り7つの前川建築の測定に向けた動き、1%システム採択事業になるなど、本格的な前川建築の環境測定プロジェクトが始まる年です。
もちろん2023年の8月現在も進行中です。
近々、記事を投稿したいと思います。