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イラストレーターのキャリアアップ 〜表現者か仕事人か〜 vol.4


今回江角さんにお話聞きたかったことが2つあって、1つはイラストレーターの仕事の仕方みたいなことと、もう1個はキャリアアップみたいなことと、2つをテーマにできたらなと思ってたんですけど。キャリア築いてく中で、ウォールアート描くって多分ちょっと選びたくないというか。

確かに避けたい気持ちですよね。わかります。

偏見というか思い込みですけど。イラスト描きたいんだったら、机で自分の好きなイラスト書ける方がいいんじゃない。と思うんですけど、 なんでそっちにいったんですか。


自分がやってる方法というか、私が好きな仕事の仕方なんですけど。例えば、このデザインとかイラスト、いわゆる商業的なことも大好きなんですが、いわゆるアナログ、手描きのウォールアートですとか、皆さんと一緒にイベントでこう描くものとか、ああいうのもすごく好きなんですよね。なぜそれを両方してるかというと、やはり、ちょっと内々の話になっちゃうんですけども、商業的な方に振りすぎてしまうと、やっぱり相場感といいますか、その決まったことしかできなくなってしまうっていうちょっと縛りが発生するなっていう肌感が。リアルな話ですけど、すいません。

いやいやあると思います。


で、その部分とアートだけ振ってやっていると、なんて言うんすかね、所在どこかなというか、ちょっとふわっとした感じも出てしまうので、私の場合はですね、ちょっと特殊で、きちんとその美術大学をやられて、先生からきちんとご指導いただいてとか、そういう方であると、きちんとそのアートとしての確立はできると思うんですが、自分の場合は全部独学でやってきたので。私が多分アートだけしてると、何をしてる人なんだろうっていう形になってしまうんですよね。で、それを避けるために、どちらもするっていう形を私は選んでます。なので、壁に書いたりとか。地面に描いたりとか、そういうのは好きなんですけど、そういうことを進んでしてるのは、アーティストでもあり、商業的なデザイン、アートをする方っていうイメージがついてくれればなっていうことで、ずっとそういう風に活動をしてました。


今、その、アートと商業って言いましたけど、どこで線引きがあるんですか。今の話だと、ウォールアートとか床に描いたりとかするのは、比較的アーティストに近くて、商業っていうのは、依頼を受けてどこどこに使いたいこういうイラストなんですけどっていう、場合によるんでしょうけど、ディレクションを受けて頼まれるとかですか。


そうですね。どう分けるかってすごい個人差があるとは思うんですけど、もうそれは見た人のイメージだと私は思っています。正直、私をどういう人間かって判断するのって、もう第三者しかいないとは思うので。この人が、私が、例えばきちっとした企業さんの案件を受けて作業をしていたら、商業的なアートだと、多分一般的な方は思うと思うんです。あとは、例えば子供たちと一緒に作業してたりとか、あと、壁に書いたりとか、さっき言ったワークショップみたいな感じとか。ライブペイントとかのはい。ライブ感が強いものっていうのが、きっとアートとして認知されやすいのかなってイメージがあります。

なるほど。なんかそこで悩んでる人って多いんじゃないかなって印象を受けていて。自分の身のまま、例えば自分がデザイナーとして、江角さんにお仕事をお願いする時って、多分商業的な側面になると思ってて。
で、ご活躍のイラストレーターさんって、結構なんでも書き分ける方が多い印象なんですよ。もうなんか来たものに答えますよみたいな。地域のデザイナーもそうで、結構地域で活動してるとそうなるんだと思うんですけど、それに対して自分の画風とか作風みたいなのとか、セルフブランディングみたいなところをどう極めてこうかみたいなのって、なんでもできますとこれしかやりませんみたいなのの間をこう行ったり来たり悩んでるデザイナーもですし、イラストレーターさんとかも多いんじゃないかなと思うんですけど。


確かになんか私の周りでもなんでもできる方がよくいうんですけど、器用貧乏なんですよっていう方とか多くて、 持論ですけど、何でもできるに越したことはないと思ってる部分があります。間口が広いじゃないですか。そうです。そりゃ受け皿がいっぱいあればあるほど、お客様はたくさんそこに向かってやってきていただくので、例えば、その、受け皿が中途半端だったりすると、それはもうお客様来られないけど。私、決めてて、はい、失敗をしないですけど。

言い切りますね。


クライアント様のご事情とかあるときは、ちょっとあれですけど。
基本的に壁とかも失敗したことがなくて。その要は、失敗をするところでやめてしまうと、失敗になってしまうんですけど。なんか根性論ですけど。
失敗しない、成功するまでやるっていう、きちんとそこまでやり抜くぞっていう意思を持ってしていれば、失敗することはないんですね。でそういう風にいろんな技能を増やしていけば、うん。そこに来たお客様をきちんと受け止めることができるので。できれば、そりゃ多分いっぱい技術があった方がいいんじゃないかなと私思ったりします。

基本的には、来たものに応えてくっていうことですね。


はい。答えれる実力をつけておく。なるほどっていうことかなって思いますね。

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