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イラストレーターのキャリアアップ 〜表現者か仕事人か〜 vol.7


ああ、そうなんすね。なんか少女漫画っぽさみたいなのってなんて言うんだろうな。どんどんこう、貯めてってるんですか。こういう場合はこうみたいな。

そうそう、そうです。はい。クライアント様のご依頼の内容に沿って、例えば少女漫画でも、昔、80年代とか90年代のタッチでっていうパターンもあるんですよね。で、その80年代、90年代のタッチを見させていただいて、れをインプットするので。その、自分の特徴なのかわからないんですけど、そのタッチで同じ絵をずっと描けます。

ああそうなんですね。1枚だけで終わらずに、インプットしてしまえば、っていうこと。

そうですそうです。最後まで漫画のご依頼とかありますが。インプットした自分の中のタッチに変えて、それで40ページ全部描くとか。新しいキャラクター作るとか、うんうんシリーズ化するとかももちろんできます。

凄いですね。だからその1つの特徴、例えば線が細いよねだけで終わらずに、ちゃんとなんか全体的にこういう法則があるよねっていうのがインプットできてるってこと。

そう。そうですそうです。

すごいっすね。

デザインとかもありませんか。なんかこういう風にするんだったらこういう感じとか楽しい感じするじ。

ありますけど、その分析めちゃくちゃ大変ですよね。

そっか。そうですよね。多分デザインの方が難しい気がします。ポートから何からって結構細分化されてるので、そちらの方がなんかすごく選びしろがありすぎて大変な気がします。

なるほど。今の話だと、なんか今風の、例えば、70年代80年代っぽい少女漫画が、 で、行きましょうみたいになってて、で、ちょっとずつ、こう、多分修正指示とか入ってきて、はい。あれ。これは今風の少女漫画に寄ってきてないか。みたいななった時ってどうするんですか。

これが、意外にその、修正指示がないんですよ。そうなん。そう。基本的にあまり修正指示がなくて、あるとしたら、その、 現代風のイラストの方で、 シンプルなパターンと、結構キラキラしてるパターンの少女漫画が別れるんですよ。昔の少女漫画って、80年代、90年代ってその、結構少女漫画のイメージが、はい、1つか2つって感じなんですよ。基本みんなバサバサでキラキラしてて。

ま、そんなイメージあります。

星がいっぱいあって、眉毛がこう、とんがって、鼻がつんとしてるみたいな。結構、これはあんまり 覆らないんですよね。そうなんだけの仮面とか、もう完全にイメージなんですが、 最近のイラストって、やっぱりすごくいろんな種類があって。そうですよね、そうなんです。少女漫画と言いながら、ちょっと少年漫画っぽい雰囲気があったりとか、別にまつ毛もバサバサしてなかったりするしっていう。で、そういうところで、イメージを私が描いたところ、もうちょっとまつ毛減らしてとか、もうちょっとシンプルにしてって、そういう指示が来ることはあります。

ああ〜、そうなんですね。

そうっすね、今の絵の方が、うん、割と皆さんこだわり持って、きちんと指示を出してくれるので、うん、それを聞いて、修正して、このぐらいの塩梅ですかみたいな。

その辺は、じゃあ、こう、やり取りしながらやってくわけですね。なんか、そのイラストの、いいイラスト、悪いイラストっていうとわかりやすいかもしれないですけど、イラストって、これがこういいイラストなんだっていうのってすごい難しいなと。今話を聞きながらおも でそう。デザインってある意味こう、目的達成の手段なので。そうですね、理論が通ってればそれでいいっていうところがあるなと。もう僕はそういうタイプなんですよ。に対して、イラストってさっき言われたこう、アート的な側面もあるじゃないですか。

はい、抽象的な感じの。わかります。

なんか、アート的な面の側面の良し悪しって、結構担当者の好みで決まるみたいな。

そうそう、そうです。パターンもあると思う。まさにその通りだと。

やっぱそういうパターンが多いんですか。

そうですね、こう、 うん、アート的な絵の良し悪しというか、そうですね、いいか悪いかで言うと、好み、さっき言われたみたいな好みが も大きいと思うんですよね。その良し悪しで言うと、多分、雑な絵は良くないかな、丁寧な絵がいいかなっていう感じはあります。

それは単純に完成度って言うことですか。

そうですそうです、はい。なんかちっちゃい子供でも、はい、雑な絵ってわかるじゃないですか。下手くそとかって言われるって、子供に雑な絵じゃないですか。一般的に見ても、うん、雑な絵っていうのは、やっぱり、なんて言うんすかね、完成度が低く見える。丁寧な絵っていうのは、どんなにすごい。もう、なんて言うんすかね、もう、リンゴ1個であっても、丁寧に書き込んだリンゴって、ものすごい力が出ると思うんですよ。完成度が高い域になってくるんですよね。はい。そうすると、それは決して下手な絵ではなくて、優れた技術というか、優れた絵になるかな。なるのかな。

うん。はい。なんか、下手うまみたいなあるじゃないですか。

そううです。ああいうのは、あれもあれも好みだと思うので、うん。しかも、書いてる方で、きちんとその、お仕事とかなさってる方の下手うまってはい、下手じゃないんですよね。

描こうとして描けないですね。

そう、下手ではなくて、その下手。馬っていうジャンルにちゃんと乗っかってる。はい、きちんと完成した絵だと思ってるのでそう、好みが1番大きいから、その上手い下手ではなくて、好きか嫌いか が絵の世界では、お仕事してたら特に大事になってくるのかなって思います。その好きか嫌いかの軸ははいこっちじゃなくて、ご依頼の方がいるんであれば、クライアント様が好きか嫌いかていう悩ましいとこですよね。

クライアントはこう言っているが。絶対こっちの方がいいみたいな。

そうそう、めっちゃわかります。その場合はやっぱり私たちは絵を描く人間だから、提案をしたりとか。

そうですね、割となんか提案される方かなと思いますけど。

そう、そうなんです。話し合いをするとか、そこをちょっと逃げてしまうと、こっちもフラストレーションが溜まったりとか、多分いいものができたとしても、何か未練が残ったりするじゃないですか。人間だからそうです。人間だもの、みんな。それをやっぱりお互いが楽しくというか、いい関係でお仕事をしたいのであれば、話し合うことから逃げずに、喧嘩をするわけじゃないので、お互いの気持ち。そう、いいもの作るっていうのがお互いの気持ちじゃないですか。そうですね。そこに向かって一緒に話し合いをするっていうか、いいんじゃないかなと。

じゃあ、やっぱコミュニケーションをちゃんと取りながら、結局そのいいかどうかの基準っていうのは依頼依頼主とイズミさんとの間でこう話をしながら、どこがベストかを探ってくっていう。

そう、で、なんか結構不安に思ってて。ちょっと色々聞かれてるパターンもあるので、信頼関係さえ気づけてしまうと、意外に最初言ってた案がスッと通ったりとかあります。ありますよね。そう、お互い人間だものです。そうです

なるほど、じゃあ、やっぱ あれですね、なんか、イラストのクオリティっていうのは、もちろんこう、仕上げ、どのぐらい丁寧に描かれてるか、描き込まれてるかっていうのはありながらも、はい。どこを終着点に置くかっていうのは、やっぱこう、仕事の仕方、ビジネスマンとしての、バランス感みたいなとこですか。

そうですね。なんか、私は絵を描くのが好きなので、はい。お仕事の絵も大好きだし、1人で描く絵も大好きなので。なんかね、どっちも苦しみがなくて。

いや、いいなと。なんか、どっちかで。はい。割と揺れてる人が多そう。

ありますよね。皆さん揺れるっていう。はい、私も聞かれたことがあります。苦しくないですか。とか。聞かれたことありますけど。苦しいことも多分あるんですけど。基本的には、 じゃあどうしようかとか、その、考えることの方が楽しいので。じゃあこれでダメだったら、じゃあこうしてみようかとか。それで通ると、わ!みたいな。やったぞ。みたいな、

なんかそういう、ゲーム的に。

そうそう、そうですね。

なあ、なんだろう。その時の案件が何であれ、はいこう、うまくいく道を探してく、みたいな。

そうですそうです。なんか今回rpgだなとか、今回パズルゲームだなとか。なんかいろんな種類のゲームを楽しめてるっていう感じで絵を描いてるイメージですかね。真剣に。

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