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脳内世界をガチでリアル世界に落とし込んだらこうなった?
ぬくもりの森? なにそれスーパー銭湯かクアハウスの名前?
と初めて聞いた時は思った。
ところが、その場所を教えてくれたダンナ氏によると、ファンタジーぽい建物が並ぶテーマパーク的なところだという。調べてみると観覧料は取るものの、あまり高くなく、飲食店や雑貨店が可愛らしい建物に入っているところのようだ。そういえば、バブル時代には凝ったデザインの建物にさまざまな業種の店が同居している「ファッションビル」というものがたくさん建てられた(そして消えていった)。あれのファンタジーバージョンだと思った。
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さて6月上旬のある晴れた日、ドライブがてら「ぬくもりの森」へ行ってみた。最寄りのインターチェンジは舘山寺スマートICまたは浜松西IC。
指定の駐車場に車を止めるが、まわりにそれらしき建物がない。すると駐車場誘導員の人が「あっちの矢印のところを曲がって……」と説明してくれた。
矢印どおりに進むと、どんどん閑静な住宅街の中にはいってゆく。それも新興住宅街ではない。代々そこに住んでいる雰囲気の庭付き畑付きの立派な家々だ。神社のわきの坂を少し登ったところに「ぬくもりの森」はあった。そこだけ建物の世界が違うのですぐにわかる。
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大丈夫、ニホンゴ通じます
入り口で入場券を買うが、「ぬくもりガレリア」という建物に入るには特別料金が必要だという。せっかくここまで足を伸ばしたのだからと両方入れるセット券を購入し、それでたぶん正解だった。
「ぬくもりガレリア」に入ると、スタッフが建物の由来を解説してくれた。建築家でありぬくもり工房の創業者である、佐々木茂良氏が自宅として使用していた建物で、佐々木氏亡き後は、ぬくもり工房のスタッフが管理し、一般公開しているのだという。建築家が自分の理想を形にした住宅であり、隅々まで佐々木氏のこだわりが伺える。また、最初は1棟のログハウスから出発したぬくもり工房が少しずつ変化し大きくなってゆく過程も知ることができて、興味深かった。
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つまり、バブル期のファッションビルとは成り立ちも質もまったく違い、建物(=建築家の理想)ありきのスペースだったのだ。たしかに、小さな敷地内に10軒近くのテナントが入っているし、パンフレットを見ると、貸し切り可能で、撮影や結婚式の前撮りにも使えるという。が、これは工房が利益をあげるためというよりは、建築家の作品をより多くの人に見てもらい、同時に維持費の捻出を両立させるための方策なのだろう。
これらの可愛らしい建築が今後も無事に残されていくといいなぁと思う。というか、ここを起点にリアルRPGとかできたら面白いのに。
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