昆虫レストラン
南米に1年間居住したり、お寺で瞑想修行したり、今はWebマーケティング会社で働いているひろみです。
昨日はインターンでいただいたお金を使って両親にご馳走をしてきた。
自分のお金で両親にご馳走をしたのはこれで2回目。
1回目は2年前に神戸に住んでいた時、神戸に両親を呼んで神戸の有名なレストランに連れて行った。
対して大きな考えを持っているわけではないが、たまにはこうしてわかりやすく感謝を示すのは大事だろう。
昆虫レストラン
今回はただ食事を振る舞うのも面白くないだろうと思い、一風変わったお店に連れて行った。
知人がそのレストランに行っているのを見て、いつか行ってみたいなあと思っていた場所に連れて行ってあげた。
それがここだ。
ロゴから少しわかるかと思うが、このお店虫を提供している。
だが、面白おかしくエンタメ的な感じで虫を提供しているのではなく、虫を本気で美味しく食べれる料理を提供している。
お店の雰囲気や店員さんの雰囲気、説明、表情など、全て加味して感じられたことだが、このお店は自分たちが提供する料理に圧倒的な自信と情熱を持っているように感じた。
出てくる料理全てが未知のものなのだ。
ゴキブリの卵から作ったお酒やタガメのフェロモンが入ったクレープなどが出てくるお店だ。
質問ばかり出てきて当然だが、1質問をすると昆虫の性質やどのような過程でこの料理に至ったのかなど10くらいの答えが返ってくる。
オスのタガメが出すフェロモンは柑橘系の匂いがすることを知っていただろうか?
フェモラータオオモモブトハムシという昆虫の幼虫を2〜3日冷やすと杏仁豆腐のような味がすると知っていただろうか?
これら全て実際にオーナーから話を聞き、そしてその場で体感したことだ。
虫というだけでもかなり特殊なものではあるが、このお店ではそのさらに5歩くらい踏み込んだ体験をできる。
そんな体験ができるのもこのお店が虫を料理をして出すことに大きな自信を持っており、しかも情熱を持って日々研究をしているからだ。
このお店のコンセプトは「食は作業ではない。冒険だ」だ。
そのコンセプト通り、このお店では「食事をした」という感想ではなく、「食事を体験しました」という感想が出てきた。
食べたのではなく、体験をした。まさにそんな時間だった。
両親にはこのお店のことは全く伝えず連れて行ったのだが、最初は戸惑っていたものの、最後は楽しんでくれたようだ。
後付けにはなるが、今回の食事では「アラフィフの両親にこれからも現状に満足せず、常に世界を広げてほしい」というメッセージを伝えたかったのだが、うまく伝わったと思う。
ここはぜひ何度も行ってみたい。