12月13日 月

ついに、自動車学校の全過程が終了した。残すところは、卒業検定を受けて、卒業式に出席するのみである。仮免を取った段階で、「これ本当に2月までに免許が取れるのかしら」なんて心配をしていたのだけれど、意外とテンポよく、大体BPM110くらいでことが運んで行った。普段から逐一予約が取れないか確認することを怠り、そのくせ予約が取れないことが不安で、途中から速成コースや担当性コースに課金をしようとしたこともあった。酔っ払って、翌日の夜はNulbarichのライブなのに予約を取り、キャンセル料を支払ったこともあった。効果測定で不正(わからないところを開けておき、最後に答えを見て92点に調整)をし、その結果学科試験を一度落ちたこともあった。学科の授業を受けに行き、いつもの席に座ると、数分後に入学式が始まり、教官に部屋が違うと指摘をされ、注目を浴びて恥ずかしい思いをしたこともあった。証明写真の半年という期限が切れ、ある時、受付にいくと思いがけず撮影をさせられたので、入所時はネクタイなんかをして決めて撮っているのに、2回目はGAPのパーカーで寝癖をつけて撮ったこともあった。

僕の思い出が詰まった光悦自動車学校。僕はもうすぐ卒業する。頻繁に車に乗る事はないが、免許を撮って数日で免許取り消しなんてことにはならないように注意をしたい。僕はお酒が大好きだから、特に飲酒運転には注意をしようと思っている。

朝イチの、そして最後の教習が終わり、今までお疲れ様ということで、ビールを飲んだ。チーズも食べた。サッポロポテトも食べた。自分に対するささやかなお祝いだ。今日はベルイマンの映画を観ることしか予定がないので、レコードをかけ、1人で飲んで踊って歌っていた。

昼から夜にかけて観たイングマール・ベルイマンの映画はおもしろくなかった。かと言ってベルイマンの映画に価値がないと言いたいわけではない。僕はベルイマンが苦手なのだ。抽象的で概念的な表現を多用する傾向にあるベルイマンだが、かと言ってシュルレアリスムのように抽象的な方向に振り切っているかといえば、そうではない。シュルレアリスム映画だと、完全にそうだと思って、ストーリーを追うというより、映像として楽しむことができる。ベルイマンの場合は、物語の筋が確かに見えるのだけれど、概念的な表現や映像のつなぎ方が散見するため、理解が及ばず、だんだん退屈であるように感じてくる。おそらくこのような理屈で、僕はベルイマンの映画への苦手意識があるのだと思う。ただ、ベルイマンのモノクロの映像は、本当に色のない世界を撮ったような雰囲気を醸し出しており、世界中を探しても、モノクロ映画の美しさでベルイマンの右に出るものは僕は知らない。

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