『チョコレート戦争』をめぐる旅4 ”調べ魔”の後日談 ”松本の置きみやげ”
私の習性 調べ魔くり
『チョコレート戦争』に書かれたエクレアを求めて松本『マサムラ』を
訪ねた日。お店が掲載された『dancyu』が店頭に置いてあった。
モデルの市川実和子さんがお店を紹介している写真がかわいらしくて
待ちながら眺めてたけど、記事はじっくり読めなかった
(この後”エクレアを味わう”という一大イベントが控えていたので
読んでる場合じゃなかった)。
わたしの趣味のひとつは
「調査(おもに昔の雑誌をメイン情報とした”調べ”)」。
そうすると、どうしてもそのままにしておけなくて
何が書いてあったのか気になって読みたくて仕方なくなった。
そこで困ったときの”『国会図書館』だのみ”で
↑の2019年4月号『dancyu みんなのシュークリーム特集』を
探して読んでみた。
裏付ける証言
すると、前回の仮説
”『チョコレート戦争』は『マツムラ』もヒントになったのではないか”
を裏付けるような2代目正村秀樹さんのお話が…。
娘婿にはいることになると思わなかったであろう子供の頃、
外の世界から見ていた『マサムラ』はどんな存在だったかについて
物語の中で
”金泉堂”のお菓子は値段もすばらしく高く、主人公もおばさんがお土産にもってきてくれてたときにしか食べられない、となっている。
まさに、もらうとうれしい高級なおみやげだったことがわかる。
ラーメンが一杯50円、金泉堂のシュークリームは80円とあるので、
そりゃ高級でしょうねぇ…
なんてことを勝手に検証してフムフムとなって私は満足でした(スッキリしたーー!その1)
なお、現在『マサムラ』の看板商品であるベビーシュークリームは
1つ173円なので、とても良品的なお値段とおもいます。
もちろんフンワリムードで終わってもいい
“『チョコレート戦争』をめぐる旅”…
なんですがっ!(そのほうが小説的?ですね)
このように後調査もすると立体的になるし
広がる・つながる話もあったりして、
そこに面白みをかんじてしまいます。
例えば、私が訪れた喫茶室のある深志本店は比較的新しく1号店(上土店)が地元の方にとって昔からある『マサムラ』らしいという話とか。
なので次回はそっち(上土店)も探訪しようとかね(店構えも上土店の方が絵本っぽい!)
かうひいや3番地
調べ魔くり その2
もうひとつ、松本で気になっていたこと。
それは町を歩いているとき、フト見つけた『かうひいや3番地』の看板。
写真に撮ってないけれども木製看板だったような…どこか見覚えある店名。
「あれ?これって昔、吉祥寺にあったあの珈琲屋さんかな?」
とよぎったものの、似たような名前のお店もありそうだしなー、というので
一旦頭からひっこめてみたのでした
(入店せず素通り)。
吉祥寺にあったそのお店は、その昔デートで訪れたこともありました。
雑誌『olive』がリニューアル大判化する前、
後期の『olive』でモデルの市川実日子ちゃんも訪れていた記憶(未調べ)。
…で!まともや調べてしまった
(こういうことを”ほうっておける”人に憧れもするが
調べるのが私の良さ!ってこと)。
ちょうど松本旅行後、吉祥寺を訪れる用があって、
店があった場所の前を通りかかったら、
”気になり度”が上がってしまったのもある。
調べてみたら以前いっとき吉祥寺にあって、
その後の紆余曲折を経て、いまは「松本」に移転したらしい。
…ってことは、
松本であのとき感じた「ピンッ」は間違いじゃなかったんだ!
…とここでもまたスッキリしたーー!その2なのでした。
答え合わせみたいなことをするのが自分の性ってことで
これで『松本旅のしおり』(文集?)を書き終えられた感じで満足です。
次回がいつかは分からないけれど
こんどは「マサムラ1号店」、
「かうひいや3番地」や
移転した松本「やまねフランス」さん、
「松本民芸館」も訪れてみたい…
という次回持ち越しのお楽しみもつづくのでした。
こういうサイズ感が自分には合っているな~。
『チョコレート戦争』をめぐる旅 全4回終わり
表:書いたもので「恥ずかしさの先頭に立つ!」 裏:読んだあとに「なんとはなしにおしゃべりしたりお散歩したくなるような…」そんな”かの地”まで帆走おねがいします。