”調べ学習”集大成ZINE『津田沼雑貨狂時代』
そうだ、津田沼ZINEをつくろう!
2023年に地元『津田沼PARCO』が閉店した。
閉店日には有給休暇をとって見に行った熱の入れよう。
私の社会人デビューの場でもある。
それをキッカケに久々に津田沼の町をまわってみたら、
懐かしかったりで、いろんな思いがかけぬけた。
「これは、ZINEにまとめるっきゃない!」
と盛り上がったのが今年の2月。
ちっとも進まない…
けれども、編集作業は難航。
ひとまず自身の特性「趣味:調べもの」の本領発揮。
国会図書館での津田沼調査を開始。
次に「かつての津田沼」ということで、
80~90年代(津田沼に住んでいた時期)のカルチャーを調べることに。
80~90年代の消費文化と津田沼の盛上がりが
小~高校生の自分にどう映ったのか?
当時のときめき(熱狂)をおとなになった私が書く。
”調べ”がスゴイ
で、根が研究熱心なもんだから(?)
もう調べたことを逐一書きたくっただけの報告書またはレポート
『80-90年代津田沼白書』みたいになっちゃって
書いてて一向に楽しくない日が続いた。
しかも…
私は”津田沼がキライ”で津田沼を出たのではなかったか?
ギャー!
書く動機なんてないんじゃん!
やばし!
学生とはおこづかい民である
私にとっては、学生時代=津田沼時代で、基本的にお金がない。
なので、タダ(無料)~おこづかい(お年玉)が行動範囲の津田沼観。
私にとっての津田沼は、
おこづかい範囲で創意工夫するのが楽しいひたすら消費の町。
”時代の寵児”な町だったのかもしれません。
それで前半部の”調べ学習”と
そういう”380円サイズの価値観”(=おこづかいサイズ)があいまって
”雑貨”の切り口を見つけられたときに
初めて自分に書けるZINEが見えてきました(元雑貨屋店員です)。
このように「消費一色」のZINEを今の時代に出す意味はわからない、
何にも結論しない、おわりのない、おわらないZINE。
細部の”調べ”がウルサイZINE…(だから何?)
未来への提言?
ありません!
初期衝動
おそらく津田沼時代を経て「雑貨屋」になった自分の半生ZINEを
ずっと書きたかったんだと思います。
そもそもZINEとは
”権威を疑い、個人を尊重する姿勢” をよしとし
”持たざる者のメディア” として始まったもの。
その骨太な初期ZINEの思想に
「消費文化」をテーマにするの相反するのかもしれない(消費を権威と考えるなら)。
ただ”持たざる者のメディア”というならば、
当時も今も”あんまりお金持たざる者”としての共通点がある。
♪何度自分自身卒業すれば、本当の自分にたどりつけるだろう
(©尾崎)ですが、
そもそもちっとも自分自身卒業しないわたし。
どうにもならない津田沼おばさんのままならないZINE。
どうぞどこかで見かけましたらご高覧ください。
※会社の昼休みに某デパートで適当に撮った写真。
でもこういう感じがこのZINEに合ってる気がする。
(はみだし『津田沼雑貨狂時代』#02)
表:書いたもので「恥ずかしさの先頭に立つ!」 裏:読んだあとに「なんとはなしにおしゃべりしたりお散歩したくなるような…」そんな”かの地”まで帆走おねがいします。