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1ヶ月くらい放置していた
ブログから3つほど見繕い(ほど投稿していないが)noteへ投稿しました
どのくらい「初めての死」を、憶えているだろうか。
その夜は歯を磨いていた。
小学校の野外活動で、似島で一日目の活動を終えキャンプファイヤーを終え、就寝に向けて歯を磨き談笑しているところだった。突然担任がやってきて、高橋くん来い、という。心当たりはないが怒られるのか……? とうっすら恐れながら急いで口をゆすぎ、洗面所を出た。そのとき担任がどんなふうに話したかは全く覚えていないが、祖父が危篤だから野活を切り上げて本土へ帰れとのことだった。
小さ
24年4月25日の日記
やっと帰る場所を見つけた気がした。
母方の祖母が亡くなったとき、私は諦観に近い喪失を得た。そのとき私はもう広島を離れ京都に暮らしていた。祖母とはたまに文通をしていた(今もその手紙は手元にある)。
私にとって「帰るべき場所」はずっと、祖母の暮らしていた島にあった。もちろん広島もずっと暮らしていた帰る場所なのだが、それよりもずっと心の深いところにある「帰るべき場所」だった。
広島から離れて暮
24年4月5日の日記
ここ数日気分が優れないので気分転換に早朝の外へ出た。
年度始めの週末、通勤の人は忙しなく散歩する高齢者や駆けるサイクリスト、歩行者優先を無視するイライラした車を見ながら散歩をした。3月中は異例の冷え込みもあり桜の開花時期は大きくずれにずれて、そしてここ数日の高温であっという間に満開になった。
至るところで桜が咲き、早いものは若葉を芽吹かせ路面に花溜まりをつくっている。
立ち寄った公園はジョ
【読了】『なぜ戦争をえがくのか 戦争を知らない表現者たちの歴史実践』大川史織/みずき書林
読み終わった。
本はすっかりくたくたになり、手元に届いたとき「うつくしい」と絶賛したトレペカバーはほんのりぼろぼろになっている。なんとなく惜しい気持ちもあるが、これでこそ「本を読んだのだ丹念に」という気持ちになる。これが重なっていくと、本はどんどん壊れていく。
子どもの頃、角川文庫から出ていた鳥山石燕の妖怪図の背が壊れるほど読み込み、買い直したことを思い出した。今は、修理することを覚えている
「呉に行ってきた」(24年3月21日の記事)
私事だが足を痛めて壊してしまったので、ごく狭いエリアだが「呉市海事歴史科学館(大和ミュージアム)」と「海上自衛隊呉史料館(てつのくじら館)」に行ってきた。ほんとうなら川原石も、入船山も行きたかったが仕方がない。足はしっかり治すことにする。
さて、気を取り直して。
まず「海上自衛隊呉史料館」──いわゆる「てつのくじら館」にはなんと10数年ぶりに訪れた。何度か通りがかってはいたのだがこちらの
「ちょこっと行ってきた」(24年3月7日の記事)
■旧日本銀行広島支店
「地歴ウォーク的世界の写真展」
冠に“THE SHOWA 50's HIROSHIMA”とあるように、昭和五十年代の広島を写真とともに振り返る企画展。
まず本展示では床にドドンと昭和50年の広島と平成20年頃の航空写真が展示されており、靴を脱いで上に立ちながらその違いを眺めることができる……というのをニュースで見て、用事のついでに行ってきた。個人的には現在の商工センタ
「帰郷」(24年2月2日の記事)
引っ越しておよそ一週間が経とうとしている。早いんだか遅いんだかわからないが、年明けて半ばに職が決まり引っ越したのだと思えば、そんなものかとも思う。新しい仕事についてはなんとも言えない考えがあるが、これもはじめのうちのことなので積極的に無能になりたい。
以前住んでいた家は山裾にあり、窓も一つで日当たりのない家だった。身内から言わせれば独房のような感じらしい。私は鬱病などは患ったが特に不便さを感