仕合わせ
こんばんは。
糸
先日、中島みゆきさんの「糸」の映画を観てきました。
5回泣きました。
そして映画は勿論ですが、やっぱりこの「糸」は名曲ですね・・・。
今日のタイトルはこの曲の歌詞から引用させていただきました。
中島みゆきは「幸せ」とは書かずに「仕合わせ」としています。「仕合わせ」という言葉には「幸せ」という意味と、「めぐりあわせ・運命」という意味も持っているからでしょうか。その意味を含めて歌詞を解釈すると、会うべき人に会うことは定められた現実と読み取れますよね。言ってしまえば、出会いというのはそれ以上でも以下でもない一つの事実なのでしょう。糸をどのように布へと変えていくか、つまり、出会いをどう成熟させていくかが重要なのです。「なぜ出会うのか、いつ出会うのか」その理由は分からずとも、出会いそのものが別の誰かを救っていると『糸』は教えてくれているのでしょう。
偶然のめぐり合わせ
それではここからが本題です。
先日とっても心温まる体験をしたので、
noteに残しておきたくなってしまいました。
まず、このお話の舞台となった場所からご説明させていただきます。
私には以前から好きでよく訪れていたカフェがありました。
カフェのお名前は「月白」さん。
そこの何が好きかって、
第一にその空間。
マスターの(といってもまだまだお若いお兄さんです)センスが光りまくっています。
第二に、マスターの考え方。
何回も生まれ変わっているような、人生何回目?と言いたくなるような、哲学的であり、斜め上の聞いたこともない発言をされる、人として魅力的で面白い方です。
花瓶やお花もお好きなのかな?特にスカビオサを生けられていることが多い。
個人的に好きだったのは、桜。
捨て猫ちゃんを保護する優しい一面も。可愛すぎました。。。
第三に、チャイが美味しいんだよ〜、、。
岡は週に8杯チャイを飲んでるチャイ好きです。チャイ人です。?
あとは和紅茶やコーヒーにもこだわりがあるそうで、おすすめみたいです。
そんな月白さんは、元々は田島でカフェを開いていらっしゃったのですが、
先週、六本松に移転されました。
田島の時は、徒歩や自転車で行ける距離でよく行っていたのですが、
移転されると聞いてとても悲しくなっていました。
ですが移転先がなんと、、私のアルバイト先から徒歩4分程の場所に!
もっと通いやすくなった〜〜!^^嬉
移転後の内装にも月白さんらしさが満載で素敵空間でした。
↓いつもの電球も残ってた^^
そしてここからが、私が「仕合わせ」を感じたお話。
お花屋さんで早番のアルバイトが終わり、移転されてすぐの月白さんにお邪魔して、アイスのチャイを頼んだ私。
その日のお店にはマスターと、アイスコーヒーを嗜まれている50代前半のおばちゃまがいました。
先にお支払いをしようとしたところ、キャッシュレスに慣れすぎた岡は、その日現金を持ち合わせていませんでした。
月白さんが現金のみのお支払い方法だったことをすっかり忘れていました。。
「近くでお金を下ろしてまたすぐ戻ってきます」と言ってその場を立ち去ろうとすると、
「お姉さん」
と。50代前半のおばちゃまが私を呼び止めました。
おばちゃまは続けて、
「私今日良いことがあったから、ここは支払わせてください。^^」
岡の心の声:なっなっなんて良い人なのーーーーー!?
おばちゃまはにっこり微笑んで私のチャイのお代を支払ってくれました。
感謝の気持ちを伝えまくりたいのに、私の口から出せる最大限の言葉は「ありがとうございます。」だけで、、。とってももどかしかった。
そこからおばちゃまとどこにお住まいなのか、今日はどうして月白に来たのか、そんなお話をしながらチャイをいただきました。
おばちゃまは六本松近くにお住まいで、科学館の一階のスーパーでよくお買い物をすること。一緒に私のアルバイト先のお花屋さんでもよくお花を買うこと。
そんなことを教えてくれました。
そして、また絶対にお会いできると思うので、その時はお代をお返しさせてくださいと約束しました。
そして一緒にNOMAの写真集を読みました。(笑)
左に写っているのがおばちゃまです。
写真を撮りながら、マスターが、
「そういえばさっき仰っていた、良いことってどんなことがあったんですか?」
と、おばちゃまに尋ねました。
するとおばちゃまは、
「実は今日うちが断水してて、、本当は気分が落ち込んでいたんですが、素敵なお姉さんに会えたので、嬉しくって^^」
と言ってくださったんです・・・。
こんなにも素敵なおばちゃまが世の中にはいらっしゃるのですねーー。
素敵な方すぎて、未だに余韻が残っています。
こうして素敵な行為を受け取った私は、これを他の人にも絶対に繋げるぞっ!と、
なぜか気合が入っています。(笑)
でもやっぱり、「ありがとうございます」×6くらいでしか
感謝の気持ちを表現できなかったことが悔しくて、
次お会いできた時に必ず渡せるように、
ちっちゃな封筒に、お代と、お礼のお手紙を添えて持ち歩いています。
お手紙には、心の中で叫んでいたけど伝えられなかった、
「貴女のような大人になりたいと強く思いました」の文を入れて。
こうして「仕合わせ」を受け取った私は誰かに繋げたいと思った一方で、
「やっぱり自分もこんな空間を作りたい」と思いました。
いくつか前のノートで自分のお店を持ちたいということを書きましたが、
その思いがまた、強くなりました。
マスターの考えや空間に惹かれた人々が集まり、出会いを紡ぐ、
そんな月白さんのような場所を私も作りたいなあと。
実は今日も月白さんを訪れました。
勿論月白さんとお話したいし、
久しぶりに抹茶も飲みたかったし、
でも心の奥で、おばちゃま、来てないかな?
会えたら嬉しいなあ、という気持ちを持っていました。
こうやって私が思って訪れるように
人と人とを繋ぐ、集合場所のような空間を将来つくりたい。
今回の出会いで、自分のビジョンが少し明確になった気がして
なんだか嬉しいし、
気付かせてくれた月白のマスターとおばちゃまには大感謝です。
そしてあんまりnoteには出現していない存在ですが、
こういう話にとことん付き合ってくれる彼氏さんにも感謝です。
皆さんありがとう。
こうして少しずつ新たな出会いや発見の点と点が繋がって、糸になって、
いつしか素敵な布を完成できたら良いな。
ここまで読んでくださった方、ありがとうございます。
貴方にも仕合わせな出来事が起こりますように。