未経験中年でIT転職について

今、未経験中途でIT転職するのは難しい時期になっています。
とはいえ、私が転職した時期が転職しやすかったわけでもありませんでした。

じゃあどうやって生き延びたのか?
理論ではなく私がしてきたことを淡々とレポートします。

ステータス:ポンコツ

時はコロナ期後半。ツイッター(現X)を始めたのは、しょーもないweb記事を目にしたからでした。「AWSエンジニアになれば、すぐ年収15万ドル以上になります。日本でも近い水準で採用されています!当スクールにぜひ!」と、いう内容。
今なら「ばかいってんじゃないよ」で一蹴できるものも、事務方ばかり歩んできた中年女には眩しく映ったのです。
その時の私のステータスは以下通り。

年齢:40手前
学歴:高卒(大学は中退)
扶養:子供4人
配偶者:わけのわからないラテン系アメリカ人(ほぼヒモのちに離婚)
婚姻歴:この時点でバツ3入籍4
実家:いろいろあってなし
親族:いろいろあって疎遠
仕事:派遣を中心に転々とする
勤務時間:公立保育園にバインドされる(スキルも学歴も乏しい)
住まい:都内ですが限界団地で最寄り駅が最寄りといい難い

その時の仕事は給与面では悪くなかったのですが、キャリアアップにつながる材料なし。なにかしなきゃ!と、まるで神の啓示の如くスイッチオン。外部との連絡(LINE等)するとなぜか傷害事件起こしてしまう当時の主人を気にして疎遠にしていたSNSを半ば強制的に始め、なんとか飯食うためにできることはないか情報収集を開始。
(のち離婚までに喧嘩がおさまらず、110番通報4回ありました。国際結婚大変っすよ)

ツイッターはじめてみた

始めたばかりは情報商材屋とつながることが多く、完全にカモ。また、どこから仲良くなっていいかわからず、趣味のあみものでいろんな人と会話を始めましたが嫌われました(趣旨の完全に異なる投稿ばかりですげーブロックされた)

商材屋のことについては長くなるので割愛しますが、なんせ手元に金がないので自力で頑張るしかない。だまされる前に縁を切ろうと動いたのですが・・そのころ流れてきていた「Progate」というアプリで学習を開始しました。

今のアプリってすごいですよ。なにもできないのに「できる気にさせる。」完全に理解したってアレですね。有頂天になって投稿していたらベテラン界隈に殴られるようになりました笑

そして殴ってくる界隈が話している言葉(単語)がなんのこっちゃわからない。異世界か・・?てなりました。親切に絡んでくださるのに話の内容が不親切なんですよ。なので、話す内容理解するためにおすすめの書籍を伺いました。それで最初に購入したのは以下2冊です。

マスタリングTCP/IP
暗号技術入門

まぁ、読んでもいまいちわからない。さらに理解するためにおすすめ聞くと、オライリーをおすすめされるわけですよ。洗礼てやつですね。
オライリーは大好きですが、環境構築するにも書いてある情報が古くて手順通りになんてまずいかない。それに、知ってる前提で語っているので、たった一行さらっとかいてあることも、入門書一冊読まないと理解できない、みたいなのいっぱいあるんですよね。

なんもわからんから脱却めざしてずーっと走っているうち、技術本マニアになりました。当然「ただのコレクター」と揶揄されましたが気にしていてもしょうがない。目的を忘れてはいけません。「界隈の方とお話ができるようにする」ですからね。

そしてようやく本題に入ります。「未経験からいかに参入するか」ですね。
厳しいですが、30代以降でなんも経験なく参入できる世界ではありません。じゃあどうやって箔をつけるか。手土産が必要だと考えました。
手土産はなんでもいいと師は言います。人脈、実績、ヒト、カネ。
私の場合は事務方の現場環境下で業務効率化した実績と、人脈を手土産にして今の会社に入社させていただきました。たとえVBAでも入場チケットにはなるもんですよ?ばかにしてはいけません。「技術選定で最適解なのか」は走り出してから理解すればいいのです。

採用側は学校ではありません。商売なんです。
採用したら、その人で儲けをださなきゃならんのです。

若いならこれからの成長に期待できるから金を出すでしょう。
じゃあ、もう柔軟性も学歴も経験もない中年てやつはどうしたら?
ここです。
私は次のことを武器にしました。
1 素直さ
2 ハングリー精神(根性ともいう)
3 コミュニケーション能力

1 素直さ

仕事をいただくうえで、選り好みはしません。また、「これ無駄じゃん?」という作業にも文句いいません。十分な経験もないのに、点での判断でケチつけるのは論外だからです。
実際、私は現場入っても「なにもできない人」で契約切られる寸前でした。事務方の補助もやるならと合意いただき契約伸ばしていただきました。
結果、そこに私の活路が眠っていました。わからない業務を理解するのに実際作業すると近道だったのと同時に、時間ばかり溶ける単調な作業の効率化ツール開発に使っていただけました。
おかげさまで「こいつ、頼めばなにかしらのアウトプットだせるんじゃね?」みたいな期待を込められるようになり、WEBアプリの運用やインフラ、セキュリティまわりにも呼ばれるようになりました。
まずやってみる、投げ出さない、違う答えはないか考え、行動する。こんな基本的なことしかありませんでしたが、素直に受け取る、従うは大事だと認識しました。

2 ハングリー精神

素直さで語ったことにかぶりますが、投げ出さないことです。
わからないままにしない、できないと手放さない。否定されてもそのままで終わらせない。なにかしら得るものを常に探すことです。
ネガティブな言葉は非常に疲れます。つらいっす。ただ、自分の足りないものを第三者の立場で教えてくれているチャンスだということは忘れちゃなりません。言われたからと逃げ出しては、できないことが増えてその環境の厄介者になるからです。
すぐ結果を出せなくても、指摘に対して解消するまでずるずると取り組めばいいのです。考え、自分なりの答えを出し、間違っていないか確認し、軌道修正する。泥臭いけどずっとこれを続けてるうち、必要な人材としてじわじわ浸透します。
立場ある方には不要な工程かもしれませんが、駆け出しは新人と同じ、カーストの最底辺です。ここで逃げたらカースト最底辺からも外れることをわすれてはなりません。

3 コミュニケーション能力

ツイッター始めておすすめの書籍を読み漁ったこととつながります。
会話できなきゃしょうがないんです。使いたくないけど、ある界隈が大好きな「キャッチアップ」ですかね。若くもないのに「それってどういう意味ですか?」を毎回展開する人と仕事するのは正直しんどいです。
指示内容に対して、「このゴールは何か」「どういう仕組みでどこをみなければならないのか」「問題が起こった時に何をみればよいのか」それは業務の中だけで追いつく知識ではありません。
スムーズに会話できるように、また、指示する側が「簡単な指示や指摘ですむ」ように先読みできる知識をつけるのが「現場で求められているコミュニケーション能力」だと考えています。


ここまでつらつら書いてきましたが、これは答えではありません。
ただ、私が大事にしてきたこと、取り組んだこと、生き残れた材料なだけです。目線もまだ底辺なので、もっと期待されることがあると思います。ただ今は思いつく限りの当たり前のことを淡々と進めていくだけです。

良記事でもなく、期待される内容でもなく申し訳ないです。
まだまだ成長期3年目SE!がんばるぞ!


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