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感情に左右されず機械的にこなすことの重要性

「機械的にこなす」ことの重要性


「機械的にこなす」って結構大事だと思う。
例えば、お風呂。「今日は風呂に入るべきだろうか」「まだ臭くないからいいや」等といちいち考えたりせず毎日機械的に入る人が大半だと思う。
機械的にこなせばいいのに、するかしないか考えると、その分、頭も疲れるし、考えたり迷ったりした分、着手までに時間がかかって遅くなって非効率な気がする。
片付け・掃除・メンテナンス・風呂・歯磨き・寝る前のトイレ・勉強にとりかかる・仕事や学校に行く・・・などは機械的にこなすのが一番だろう。

仕事にもこれはあてはまる。
日常業務のルーティーンはもちろん、業務上のミス報告、イレギュラー報告、トラブル報告なども「これは報告した方がよいだろうか」「こんな小さな話まで上司に報告すべき話だろうか?」などと実質的に考えずに機械的に報告すればよい。上司の負担になるかもしれないという心配があるなら、メールで簡潔に書いておけばいいだろう。とにかく機械的にこなせばよい。迷ったときに使う知的エネルギー(知的体力~気力のようなもの)を消耗しなくて済むし、迷わない分、報告までにかかる時間も早くなる。先々「報告を怠った」「報告が遅い」と怒られるリスクも消せる。
知的エネルギーを消耗せず蓄えておくというのはとても大切な発想だと思う。本当に頭を使って考えなければならないときに知的エネルギーが少ないと考え抜けない。
知的エネルギー節約の観点からは、考えなくてもいいことは考えないまま過ごせばいい。

「機械的にこなす」ことの効能

次のような効能があると思う。

  1. するかどうかという頭脳作業を省略することができる。その分、知的エネルギーを節約できる。

  2. すぐに着手できるので、時間の節約にもなる。

  3. 本当に頭を使うべきことに知的エネルギーを集中投下することができる。

  4. 人の判断はそのときの感情等に支配されやすい。するかしないかの判断を省略して機械的にこなすことでどんなときも一定のパフォーマンスを上げられることが期待できる。(後述)

「やる気」等に支配されないことの重要性


「機械的にこなす」ということを別の言い方で表現すれば「いちいち迷わずこなす」「いちいち実質的な判断をしないでこなす」「やる気や感情に左右されずにこなす」とも言えるだろう。

今回の話は、やる気や感情に左右されるなという話でもあるのだ。

私はやる気や感情に左右されるなという意見を今書いているが、とはいうものの、世間では、仕事などで「やる気」「モチベーション」が重視されていることは多い。日本中の皆は、やる気があるのはよいことだ、やる気はいくらあってもよいと信じているかもしれない。

まあ、確かに、やる気はあった方がいい。それは間違いない。

ただ、私は、新人などで異常にやる気を見せている人がいたらけっこう警戒している。異常なやる気にあふれている人というのは、やる気があるが故に今この仕事をこなせているだけで、やる気がなくなったらバックレて全部放り投げる人である可能性があるからだ

皆さんの周囲にもいなかっただろうか?
新クラス(あるいは入学直後の新学期)で異常にハイテンションに飛ばして学級委員に立候補しちゃったりするクラスメイトや、異常にやる気を見せてアレコレ仕事を引受けようとする新入社員。こういうタイプは、体力オバケのスーパーマンも稀にいるが、凡人の場合は途中でちょっとつまづいたり揉めたりすると腐って何もしなくなったり退職したりしてしまうことが多い。同窓会なども来ないし、ある意味一番冷めた人に変わってしまったりして、「そういえば○君、最初は飛ばしてたのに急にクラスで目立たなくなったよね」「アイツ、最初だけだったな」なんて言われたりしてしまう。

このような、やる気に左右されるタイプは安定感に欠けるので結構危ない。

受験勉強や仕事、習い事、なんでもそうだが、やる気はあった方がいいが、やる気に頼ったシステムは脆弱なので、やる気があってもなくても機械的にこなせることが大切だと思う

繰り返すが、やる気はあった方がいい。
あった方がいいが、それに左右されるなと言いたいのだ。

仕事の世界では、安定感はとても大切。
やる気に左右されているパフォーマンスは不安定なので、時々ホームランを打つことがあるとしても三振もするだろう。それだとなかなか評価されない。
安定感を出したいなら、機械的にこなせるところはキッチリ機械的にこなすことが重要なポイントと言えるだろう。

結論


ということで、次のようなことを推奨しておきます。

  • 仕事や家事のルーティンは、やる気に左右されずに機械的にやろう。

  • 学校や会社に行く。こういうことは、迷わず機械的に行きましょう。

  • 勉強やトレーニングは「今日、するかどうか」を考えずに機械的にはじめよう。→土曜日昼過ぎまでダラダラしてしまったが、今から図書館で勉強しようか・・・等と迷わず、機械的に出かける。閉館時間を考えると図書館に行ってもたった1時間しか勉強できそうもないという場合でも、気にせず出かけるべし。

  • やる気はあった方がいい。しかし、やる気に左右されて安定感がなくなってしまうのはよくない。

  • 感情ややる気に支配される脆弱性が自分にあるか、自分を振り返るべし。脆弱性があるなら機械的にこなす工夫をすべし。

  • 毎日着る服なども、できれば機械的にパターン化してしまえば良い。おしゃれを趣味とする人は別であるが、そうではないなら、おかしくない服装のパターンを機械的にこなしていれば良いだろう。毎日迷わないで済む。

  • たまってる仕事、今すぐ片付けろ。今すぐ起案をしろ(弁護士向け)。

(おわり)
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