おひとりさま

はじめまして、怪談・ホラー作家に憧れる四十路です。 怖い体験や不思議な体験は、ほとんど…

おひとりさま

はじめまして、怪談・ホラー作家に憧れる四十路です。 怖い体験や不思議な体験は、ほとんどありません。 なので、こちらで公開するのはほとんど創作怪談と相成ります。 怪談とホラーと幻想の狭間を巧く漂っていけるように、少しずつ更新予定です。

最近の記事

無駄に良い勘

長く付き合ってきた元彼。 終わり際の何年かは、もう冷めきった関係でした。 毎日喧嘩して、顔を合わせるのは朝晩の約2時間くらい。 あえて帰るのを遅らせるくらいだった。 家がないから、そこに帰るくらい。 その日もちょっとしたことで、喧嘩して。 「いってらしゃい」も何もできずに、元彼が先に出て行きました。 私は元彼が出て行った時は、シャワーを浴びていて。 「こうやって挨拶しない日に事故に遭って、二度と会えなくなるんだよ。」 と、いつもは思わないことをふと思いました。 いつも通り

    • 私が見つけなかったのは・・・

      私の父は、私が高校2年生なったばかりのまだ桜すら咲いていない、肌寒い4月に自宅で自ら命を絶ちました。 遺書などは残っておらず、うつ病の療養中におそらく魔が差してしまったのだろう…と、言うことにしています。 なので心の中では父は、病気で亡くなったのだと今でも思っています。 その日の朝、父の葬式の夢を見ておきました。 「なんだか、いやな夢だ。」 と思いながら階下に降りると、父がどこにもいないと家族が探していました。 車もある、くつもある。でも、父はいない。 胸騒ぎを感じています

      • 祖母の最期

        これは私の数少ない実体験の1つです。 私の祖母は、外食先で誤飲をしたことが原因で亡くなっています。 心肺停止で病院に運ばれて、何とか蘇生して頂いたものの5日ほど意識が戻らず。 そのまま目覚めることなく、最期を迎えました。 その時に体験した不思議な出来事です。 当時の家族は祖母、母、妹、私。 祖母と母、そして私と妹はそれぞれ違う土地に住んでいました。 祖母は母と二人でドライブに出かけた海に近い地域で食事をのどに詰まらせました。 遠方に住んでいた私は仕事中に電話を受け、「もう着

      無駄に良い勘