無駄とか余裕とか
無駄とか余裕とかが好き
それを無くそうと頑張る会社に同意できなかった
効率を良くすることばかり考えるのに違和感を感じた
人が少なくなるのに業績を伸ばそうとする意味がわからなかった
アリの集団の2割は働かないという働きアリの法則をわたしは信じていた
そんなとき小鹿田焼と出会った
小鹿田焼は大分県日田市皿山地区でつくられるやきものである
300年の歴史の中、一子相伝(親から子へのみ技術を伝えること)を今も続けている
小鹿田焼では水道・電気・ガスを一切用いない
川の水流を利用して唐臼を動かし、土を細かくする
脚で回す蹴ろくろで成形される
斜面を利用した登り窯で薪を炊いて焼成する
テレビで小鹿田焼の職人さんが出ていて
時間がかかる技法ですよね と話しかけられ
都会の時間の流れが速すぎるだけ と言っていた
今までの違和感を言葉にしてもらった気がした
そうよ、そうなのよ
速いよね、みんな
何をそんなに急いでいるんだろうね
わたしの人生にちょうどいい速さを考えるようになった
やっぱりわたしは無駄とか余裕とかが好き
無駄があって、余裕がある生活を送りたい
まだ生き方は考え中
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