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『0.5の男』と一番好きなドラマのはなし

ドラマ『0.5の男』を見た。
Amazonプライムで、なにか見るのないかな〜ってふらっと探していて、なんとなく気になって見始めた。

5話完結で、実家で両親と同居していたひきこもりの主人公が、姉夫婦を加えた2.5世帯住宅に引っ越してなんやかんやあるドラマ(適当ですみません)。

ほっこりしたり、くすっと笑える場面もたくさんあったり、生き方について考えさせられる場面もあり、全体的にはとても大好きな物語と映像だった。雰囲気とか音楽とかも好き。


でも1話目かな、最初の方、正直しんどかった。
主人公が姪に最初嫌われていて、しゃべっただけで怖がられる場面や、
姪が新しい学校で友達とうまくやっていけず、友達の反応が冷たい場面など、
わたしは自分がやられたようにちょっと傷ついてしまった。
ドラマの中で、心がぎゅーっとなるんだよという言葉があったけれど、リアルに心がぎゅーっとなった。

わたしは、現実みたいな物語が好き。そう思っていた。
けれど『0.5の男』を見て、わたしは、現実よりドラマの美しさがあるものが好きだったんだと気づいた。

自分の胸が苦しくなることってこれまであまりなかった。
わたしの一番好きなドラマは『それでも、生きてゆく』。殺人を犯した少年の妹と、その少年に殺された少女の兄が出会う、加害者家族と被害者家族の物語。
きっと、傷つく描写も美しかったから感動できたんだと気づいた。
もしくは、自分が経験したことのない胸の痛みだったから、苦しくなることがなかったのか。苦しさを感じず、他人事として感動できたのだろうか。それは良いことなのだろうか。苦しくもならずに、好きなんて言っていいんだろうか。お話として好きなだけでいいのだろうか。
それとも、今のわたしは感じ方が変わっているのだろうか。もう一度見返したいな。



『0.5の男』を見たとき、現実みたいだと思った。ちゃんと胸が苦しかった。
わたしも家から出られない時期があったからなのだろうか。

このドラマは傷つくこともちゃんとあって、ちっとも美しくないと思った。現実みたいだと思った。でもとても、人生って素敵、と思える物語。純粋に、ふふっと笑いながら見た。
とっても好きなドラマになりました。

好きなポイントもうひとつは、エンディングソング。そこで流れる、毎回違う映像もとても良い。主人公の甥のダンスがとても可愛くて好きでした。

曲だけでも、ぜひ聴いてみてほしいです。
全身の力が抜ける曲です。


ではまた🐾

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