大混戦!スーパーラグビーR13全試合レビュー
大差あり、接戦ありのスーパーラグビー・パシフィックRound13
ニュージーランド(NZ)勢が優勢だった全試合のレビュー。
R13のプレビューは、金曜日、土曜日、日曜日に分けての投稿
※トップの写真は2022年スーパーラグビーで筆者撮影-クライストチャーチ
司令塔替えが成功! ハイランダーズ v フォース
開始早々にホームのハイランダーズが、イケイケでFWが前に出れたのもあり早い球出しが出来て、この試合勝てると思わせる立ち上がりだった。
上記のTwitterの動画がこの試合で再三良いパフォーマンスを見せた7番 B・ハーモン、8番M・ミカエレトゥ、10番 S・ギルバードが絡んだ素晴らしいトライだった。これをやられたらどのチームでも止めるのは容易ではない。
この上記の3人にプラスして、2番A・マカリオが強さを活かして2トライ挙げた。強さだけでなく、あの大柄な体系でもハンドリングスキルも良く、ラインアウトのスローイングも安定感がある。
その他では、12番 T・ウマガ・ジェンセンは、相変わらず素晴らしく、個人的な意見になるがオールブラックス(ABs)入り濃厚だと思っている。と言うか入れるべきでしょう。
もちろん、F・ファカタヴァもここ数試合安定して良いパフォーマンスをしているので、代表資格が正式にクリアになれば、ABs入りもありそうだ。
レビューするまでもなく、ハイランダーズが一試合通じて良いパフォーマンスをした。後半はフォースを無得点に抑えた事は、ディフェンス面でも改善がみられてプレイオフに向けて良い形になってきた。
プレビューで「この大事な時期に、司令塔をいじるのは、ある意味賭け」と書いたが、その賭けが大成功した。
今季M・ハントの不調で波に乗れなかった要因でもあったポジションなので、M・バンクスではなく、S・ギルバードの起用の成功(コンバージョンキックも8本すべて入れている)は、明るい材料。サイズがあり強さもあり、ウイングもこなすくらいのスピードもあるので相手には嫌な存在になるだろう。まだ一試合しか見てないが残り二試合も継続できるか注目したい。
毎週毎週レッドカードがでるが、このタックルは・・・アクシデントの何物でもないだろう。ルールに沿ってと言うのだが(以下のTwitter内の動画)
今季になってから更に増えたカード(特にレッド)の件について今後書いていければと思っている。
試合スコアー&ハイライト動画
Highlanders 61
(Andrew Makalio 2, Marino Mikaele-Tu'u 2, Scott Gregory, Rhys Marshall, Folau Fakatava 2, Billy Harmon tries; Sam Gilbert 8 con)
Force 10
(Jeremy Thrush, Andrew Ready tries).
HT: 28-10
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クルセBP取れず… ブランビーズ v クルセイダーズ
開始数分でトライを挙げたブランビーズだが、その後は覇気がないプレイに思えなくもなかった。。。(前半)
一方のクルセイダーズは、ある意味ラッキーなトライが重なった印象もあり18点差でリードして前半を折り返す。
後半に入りエンジンがかかりだしたブランビーズが先にトライを挙げて追い上げムードになったが、クルセイダーズは、取られたら取り返し追撃を許さなかった。
トライ数では、4トライと同じだったが、前半の点差が影響しクルセイダーズの勝利となった。ポイント上では43ポイントと並ぶもBP(ボーナスポイント)を取れなかったのでクルセイダーズの2位浮上とはならなかった。
試合スコアー&ハイライト動画
Brumbies 26
(Irae Simone 2, Folau Fainga'a, Tom Wright tries;
Nic White con, R Lonergan 2 con)
Crusaders 37
(Codie Taylor, Sevu Reece, Bryn Hall, Will Jordan tries;
Richie Mo'unga 4 con, 3 pen).
HT: 5-23
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パシフィック対決の勝者は?
フィジアン・ドゥルアvモアナ・パシフィカ
ハイライト動画でも少し流しているが、フィジアン・ドゥルアだけでなく、モアナ・パシフィカのウォークライもあった。
前週ハリケーンズ相手に大敗したフィジアン・ドゥルアが、立て直した感があり序盤で2トライを奪い試合を有利に進めていた。
粘るモアナ・パシフィカは、7番S ・フナキの力強い突進でトライを返し一時は5点差まで迫るも、フィジアン・ドゥルアが突き放す展開になった。
パシフィック対決は、フィジアン・ドゥルアが制して2勝目を挙げた。
試合スコアー&ハイライト動画
Fijian Drua 34
(Te Ahiwara Cirikidaveta, Vinaya Haobosi, Apisalome Vota 2 tries; T
eti Tela 4 con, 2 pen)
Moana Pasifika 19
(Solomone Funaki, Abraham Pole, Timoci Tavatanawai tries;
Lincoln McClutchie con; William Havili con).
HT: 24-12
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貫録勝ち! ブルーズ v レッズ
開始直ぐにブルーズ13番R・イオアネがハムストリングの怪我で退いたが、代わりに入ったベテランのB・ヒーンが、キレのあるランでトライを挙るなど、その後も勢いのあるブルーズがトライを取り17-0とリード。
しかし、レッズも負けていなく、ボールを保持すればしっかり攻撃して2トライを返して前半は8点差でブルーズリードで折り返す。
後半に入るとブルーズが爆発して30点以上を追加してレッズを寄せ付けずボーナスポイントをを獲得して勝利し一位の座をしっかりとキープした。
上記のTwitterの動画は、10番 B・バレットのカウンターから始まって、最後も B・バレットで締めくくったトライのシーン。最後の絶妙なキックでトライをアシストした15番 S・ペロフェタは、この試合でも素晴らしいプレイを見せてくれた。
その他では、R・イオアネの代わりに入ったB・ヒーンが2トライ挙げるなど、今後R・イオアネが2試合欠場見込みでも安心して任せれるか。
敗れたレッズだが、14番S・ヴ二ヴァルの凄さが随所に見れた。今後も楽しみな選手でワラビーズに入っても充分活躍できそう。
貫録勝ちのブルーズ、この強さは本物か?
試合スコアー&ハイライト動画
Blues 53
(Bryce Heem 2, Caleb Clarke 2, Beauden Barrett, Stephen Perofeta, Soane Vikena 2 tries; Perofeta 5 con, pen)
Reds 26
Suliasi Vunivalu, Ryan Smith, Jock Campbell 2 tries; James O'Connor 3 con). HT: 22-14
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前半と後半が入れ替わる!ワラターズvハリケーンズ
ワラターズが序盤からスクラムを圧倒して試合を支配した前半だった。
強いのはスクラムだけでなく、13番 I・ペレセがこの試合も凄かった。彼の力強い突破と、思い切りの良いプレイでケーンズのディフェンスを蹴散らして、何度もチャンスを作り前半は15-0でワラターズがリード折り返した。
元オールブラックス(ABs)のO・フランクスが途中出場で3番の位置に入ってからは、劣勢だったスクラムの改善が見られ、そこからハリケーンズが挽回できた印象だった。
逆転トライは、キャプテンのA・サヴェア!以下のTwitter内の動画がそのトライシーン。トライ前にどこかを痛めてかなり痛そうにしていたが、その後プレイに戻り、渾身のトライを挙げるところがA・サヴェアらしさか。
前半のケーンズのスクラムがかなりやられていたので、勝てるとは思えなかったが、後半から何とか持ち直して敵地で逆転の勝利は大きい。
逆に、あれだけスクラムで有利に進めて、15-0とリードして折り返しながら、後半は僅か3点に終わり勝利を逃したワラターズ。
後半に13番 I・ペレセの退場が痛かったのはあるが、それ以上にゲームのコントロールが上手くいかなかったと言えるか。最後のレッドカードも・・・
試合スコアー&ハイライト動画
Waratahs 18
(Rahboni Warren-Vosayaco, Dylan Pietsch tries; Tane Edmed con, pen; Ben Donaldson pen)
Hurricanes 22
(Tevita Mafileo, Bailyn Sullivan, Ardie Savea tries; Jordie Barrett 2 con, pen).
HT: 15-0
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チーフス冷や汗勝利! レベルズ v チーフス
ある程度余裕をもって勝利する予想をした筆者だが・・・
チーフスは、勢いがあったレベルズ相手にちょっと受けた印象が強かった。
攻撃では良いトライをしていたが、ミスからトライを許して前半は僅か2点差リードで折り返したチーフス。
後半レベルズに取られたトライは、コンビネーションとキック処理のミスからいずれも取られたトライで余分な得点を与えた。
終盤にレベルズ15番R・ホッジに2PGを決められた時には、試合いが決まったと思ったが、最後にチーフスの17番O・ノリスの見事な突進からのトライでサヨナラ勝ちをしたものの、やきもきする試合だった。
気になったのは、怪我から復帰で久しぶりの試合になった10番 J・イオアネと周りのコンビネーションが合っていなかった事。取られたうちの二つのトライは、コンビネーションが合わなくて取られたもので、プレイオフに向けて改善していかなければいけない点だ。
BPは取れなかったが何とか勝利できたのは大きいか。今週末から B・レタリックが復帰してこれば更にメンバーは厚くなる。
試合スコアー&ハイライト動画
Rebels 30
(Reece Hodge, Carter Gordon, Andrew Kellaway tries; Hodge 3 con, 3 pen) Chiefs 33
(Luke Jacobson, Chase Tiatia, Samisoni Taukei'aho, Emoni Narawa, Ollie Norris tries; Josh Ioane 4 con).
HT: 10-12
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Round13のトップ5のトライシーン。最初はチーフスのサヨナラトライシーン。その他も素晴らしいトライ!!
Round13終了時点での順位表
ブルーズがあと一つ勝てば一位通過決定だが、残り2試合遠征で相手はブランビーズ、ワラターズで簡単には勝たせてもらえないだろう。
3位のクルセイダーズは、残りはフィジアン・ドゥルア、レッズとなり、3位以上は確定になりそうで、ブルーズ、ブランビーズ次第では、一位の可能性も残っている。
1~3位も4~7位、8位と3つのグループに分かれた感じか。4~7位は最後まで順位が読めなく面白くなりそう。
Round13の順位を元にプレイオフの組み合わせ!
8位のハイランダーズが調子を上げてきているので1位のブルーズは冷や冷やしているか?左側にNZ勢が固まっているので、ちょっともったいない気も。今後、順位の変動は多少あると思われるが、右左の図は変わらないか。
この組み合わせと仮定して、セミファイナルは、ブルーズ がチーフスとハリケーンズの勝者となり、ブルーズはタフな試合が続くことになる。
クルセイダーズが2位になると、クォーターファイナルだけでなく、セミファイナルもホームでやれるので2位でRoundを終えれるかも注目したい。
セミファイナルは、ブランビーズとクルセイダーズが濃厚だと思うので、そうなるとファイナルは、ブルーズ v クルセイダーズ(Eden Park)で行われる可能性が高いとみてる。
それとも、セミファイナルでチーフスかハリケーンズがブルーズに勝って、ファイナルはクライストチャーチでクルセイダーズ対チーフスかハリケーンズ?もしくは、クォーターファイナルでハイランダーズがブルーズに勝てば、ハイランダーズも決勝行の可能性もあるなど、気が早いですが、いろいろ想定して楽しんでいます。
今はクライストチャーチに住んでいるので、できればクルセイダーズがホームでのセミファイナル、ファイナルが希望です。
昨年のAotearoaの決勝のクルセイダーズ v チーフスでも良いんでが!
※以下のリンクがオークランドからクライストチャーチに行って生観戦した時のレビュー(写真満載)
大詰めになってきたスーパーラグビー・パシフィック楽しみです!