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物議を醸したハリケーンズvクルセイダーズ、レビュー続編

以下のリンク先のレビューでも書いたように、最後の場面ついて思うことがあり、最後のワンプレイだけを見て判断するのではなく、レフリングも含めて試合全体の流れに基づいて書いていきます。

問題の場面に関して、ラジオでリスナー達と論議が始まる。

私は、トークバックのラジオ番組を聴くのが好きで、時期的にラグビーシーズンなので、今はスポーツ専門の番組を聴いています。

先週末のハリケーンズの試合は、後味の良いとは言えない試合だったので、月曜日は朝からラジオでは、この試合の話題で物議を醸していた。

特に試合後のハリケーンズのキャプテン、A・サヴェアがインタビューで、厳しめな言葉を発していたので、余計にラジオでは騒がしくなっていた。

ハリケーンズのサポーターは、A・サヴェアを擁護して、レフリーの判定に対して厳しい言葉が多かった。

一方のハリケーンズのサポーター以外の人は、「あれはフェアなコンテスト」、A・サヴェアのレフリーに対するコメントに対して「逆にA・サヴェアがレフリーに謝るべきだ」と言う意見もあった。

流石ラグビー王国、色々な意見が飛び交って面白い。

TMOは、やるべきだったのか?

A・サヴェアがレフリーにクルセイダーズのS・バレットが、ラインアウトで競り合うときに、バージングの反則をしたのではないかと訴えTMO判定の要求をしていた。

インタビューも含めて、後味が良いとは言えない何とも言えない終わり方だたので、選手が納得がいくようにTMOをしても良かったのでは?
と、筆者もその時は思った。
※(今年はTMOの要求が出来るキャプテンズチャレンジは、採用されていない)

でも試合を振り返って思ったことは、後半クルセイダーズがトライになったと思われるプレイがあった。
しかしノックオンと判定されてトライが認められなかった。
クルセイダーズの選手が、レフリーに「ハリケーンズの選手の手に当たったからTMOで見てよ」と言う感じでレフリーに申し出ていたシーンがあったが、レフリーはすぐに拒否した。

あの場面で、レフリーがノックオンと思ったプレイは、明らかに、ハリケーンズの選手がパスをカットして後ろにボールを運んだように見えた。
クルセイダーズの選手は、ボールを触っていないのでノックオンではないと思っている。

筆者の意見は、クルセイダーズのトライにかかわるプレイでもTMOしてないのに、物議を醸した最後の場面で、ましてや一連のプレイでトライとは関係ないところでTMOをすれば公平性に欠ける。

レフリーは常に均等に判定する事を心掛けていると思うし、最後のトライに絡んでいない場面では、TMOをすることは難しかった(出来なかった)と思われる。

レフリングの判定も含めてラグビーの一環


仮にクルセイダーズのトライだったかもしれない場面で、TMO判定してトライになっていれば、点数的にも8~10点の差になり時間的にみると試合が決まったと言えるでしょう。

もちろん、物議を醸した最後の場面も、判定によっては、その後試合がひっくり返ったかもしれない(仮にレフリーがラインアウトの反則を取ったとしてもハリケーンズがその後トライを取れたかは、保証できない)

ハリケーンズが、逆転できる可能性のある大チャンスで、ロスタイムに入ってのプレイだったので余計にクローズアップされてしまったように感じた。

上記に書いたクルセイダーズのトライになったと思われる時もTMOされていないので、結局はお互い様だったのかも知れません。
筆者の勝手な憶測だと、この場面でTMOにしていればトライ判定だったと思われるので、レフリーがクルセイダーズに申し訳ないと言うのが頭に引っかかっていたのではないかと・・・
仮にTMOをして、あのプレイに反則を取ったとする。そしてハリケーンズがトライを取ったとする。そうなれば、クルセイダーズのノックオンの判定が今度は、物議を醸していたかも知れない。

判定以外に目を向けるが、ハリケーンズに関してコメントするとレビューでも触れたように、最後にPGを狙わず、ラインアウトにした選択は正しかったのか?位置的に難しくなかったのでPGを選択して同点でゴールデンタイム(延長戦)に持ち込む方が賢明だったのではないか?
この試合でもクルセイダーズのゴール前のディフェンスは良かったし、伝統的にラインアウトのモールのディフェンスも良い。筆者ならPGを選択する。
その他にも何度かチャンスがあったのにミスで潰していた・・・最後のプレイの前に逆転出来た場面は何度かあった気がする。

プレイだけでなく人間的にも素晴らしいアーディー・サヴェア

インタビューで厳しい言葉を使ったA・サヴェア。
普段のA・サヴェアの人間性の素晴らしさがあるので受け入れられたと言えるかも知れない。
試合直後で、ショックを受けて言葉を失いながら、少し感情的になったけど、素直な意見を堂々と言ったA・サヴェアを筆者は評価したい。

そして、言うまでもなくA・サヴェアのプレイの凄味が増した。
早く今年のオールブラックスでのA・サヴェアの活躍が見たい!

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兄のジュリアン(写真右)も持ち味を出して良いパフォーマンスをしている。兄弟で大活躍で今後も楽しみ。

※トップ(シンビン中のA・サヴェア)と上記の写真は、2021年ブルーズvハリケーンズ Eden Parkにて筆者撮影

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