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6番セレクションに疑問❢オールブラックス v アイルランド、テスト①プレビュー

ステインラガーシリーズ、アイルランドとの3テストマッチの第一戦 

コロナの影響で北半球から呼べていなかったが久しぶりに実現した。
アイルランドが遠征に来るのは、ちょうど10年前の2012年以来となる。
以下の写真(筆者撮影)にも写っているが、A.スミスのデビュー戦だった。

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Eden Parkでは、94年にフランスに敗れて以来ずっと勝ち続けているABsが昨年11月のヨーロッパ遠征ではアイルランドに敗戦したリベンジすることができるか?アイルランドは、まだニュージーランド(NZ)の地でABs に勝ったことがないので歴史を変えることができるか?
NZ国内でも、ざわついた6番のセレクションを含め試合のプレビュー投稿。

※6番の選考について長い意見を書いています。

オールブラックスのメンバー

前回のマオリオールブラックス快勝の投稿の最後に書いたように、6番のセレクションでNZ国内でも大きくざわついた。もちろん筆者もだ!!

自宅でコロナ陽性の隔離中のヘッドコーチへの質問のメインは6番のセレクションになったのは当然か。
2019年、日本で行われたラグビーワールドカップ準決勝のイングランド戦。そこまでうまくいっていたのに、イングランドのフィジカルの強さを恐れて、本職がロックのS・バレットを途中から6番に使うのではなく先発に抜擢し全然うまくいかずに前半で交代させられた。

記者の質問を軽く(?)あしらっているようにも思えたが・・・あれから学んだというのがどう学んだのかさっぱりわからない。あれ以降S・バレットを6番で先発させていないのにどう学んだのか?理解に苦しむ。

A.イオアネとD.パパリィイの状態が完全でないのでS.バレットを選ぶのは難しくなかったと言っていたが、2019年と同じ理由での選考にしか思えない。

これでうまくいかなかったら・・・
あと一年とちょっとのW杯なので、ある程度メンバー固定をしていかないといけないのにまだ決めきれてない印象が強い。E.ブラッカターが怪我でなければラインアウトも悪くないので6番にしていたか気になるところ。

逆にここで上手くいったら今後もS・バレットが6番に??

6番のことで長く書いてしまったのでこの辺でほかのメンバーについて。

11番L.ファインガアヌクがいきなり先発でデビューとなる。
もう一人のデビューは、ベンチだがABsの今回のセレクションではっきりわかった事を物語っている今回の19番P.G.ソワクラの抜擢になったのだと思う(もちろん怪我人もいるが)

N.ラウララが首を痛めて選考外になり、3番は今季好調のO.トゥンガファシでベンチはA.タバオーになった。

コロナウイルスの陽性が多く出たミッドフィールド(⑫⑬)のポジションが注目されたが、筆者の予想通りに12番Q.トゥパエア、13番R.イオアネのコンビとなった。

W.ジョーダンも陽性(2戦目も駄目のようで、ブルーズのM.テレアが呼ばれた)となったので、14番はS.リースが入るのは必然的な事か。15番J.バレットは怪我が大丈夫のようでジョーダンが不在だけに安心材料になった。

ベンチに目を向けると、3列の選手を二人入れていることから、後半の途中で6番S.バレットがロックに入る事が予想されフルで出場することになりそうで、これも興味深いセレクションになった。

今季の目玉、ハーフバックのF・ファカタヴァはベンチ入りならず。

試合の展望と勝敗予想!

マオリ・オールブラックスに敗戦したメンバーとはほとんど違い、2軍がマオリにある意味大差で敗れたので1軍が敵を取る形で気合が入っているアイルランドだろう。※マオリ戦でフル出場したのにB.アキがベンチ入り。

まずは、FW戦の特にセットピース(スクラム、ラインアウト)を見極めたい。そしてセットピースと同様に大事なのが言うまでもなくブレイクダウン(タックル後のボール争奪戦)で激しバトルが予想される。
FW戦でどちらが有利になるか、そして昨年の試合でアイルランドのポッゼション(ボール支配率)で大きく上回ってオールブラックスに攻撃をさせなかったことから、この試合もポッゼションにも注目したい。

コロナ危機で主力を何人か欠いているABsの特にミッドフィールド(⑫⑬)の二人が攻守にどこまでやれるか注目される。攻撃は心配いらないかも知れないが、ディフェンスがコンビネーションを含めてうまくいかないと、苦戦を強いられることになりそう。
ミッドフィールドの二人がキックがけれないのでキッキングゲームは10番B.バレットに頼ることが多くなるのが気掛かりな点か。

このことからも時々15番の位置からミッドフィールドの位置にJ.バレットが来ることも考えられ、いろいろなバリエーションを見ることができるかもしれない。

B.バレット v J.セクストンの10番対決が要注目!
FW戦もだけど、BKは上記の二人の司令塔のゲームメイクが楽しみ。
昨年よりB.バレットは良くなって調子を取り戻しているので期待したい。

コロナ陽性が出てベストなメンバーを組めたとは言い切れないが、それでもいいメンバーだし若手にチャンスが与えられて楽しみでもある。

とにかく激しい試合になることは間違いないでしょう。

昨年の反省を十分生かすだろうと思われるABsが10点差で勝利と予想!
負けるなら6番の選考が再びうまく機能しなかったか、ミッドフィールドのところか。皆さんの予想は?

Hakaは、負けれられない試合だけど、初戦なのでKa mateかな?

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昨年の年末遠征の2連敗はそんなに心配いらない⁉

※昨年の年末遠征での負けで「強さがなくなった」見たいな事を言われているが、今年の3月くらいまでニュージーランドはコロナの規制がむちゃくちゃ厳しく、一度外に出たら帰国すると厳しい隔離が強制されていたのでチャンピオンシップが終わり北半球遠征まで試合の間隔が空いても帰国せず3か月間ずっと遠征状態だった。
それで最後に選手の疲れやストレス度が高くなるのは、だいぶんあったと思われる。W杯の期間よりだいぶん長く、国を離れ家族と離れることで、いつも通りのプレイを簡単にできると思えない。
それで心身ともに疲れがピークの時で最後の2試合が一番タフな相手だった。それなので、筆者はそこまで昨年の最後の2連敗は心配していない。もちろんアイルランドとフランスのレベルが上がったのは言うまでもないが。

※トップを含めた全ての写真は2012年Eden Parkにて筆者撮影


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