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社員・メンバーにおもしろいアイデアを考えてもらうためのワークショップにするための、3つの仕込み(1/3) #ワークショップデザイン

久しぶりにアイデア発想ワークショップやってきました! in 大阪

せんじつ、企業さんのワークショップをやってきました。大阪出張だったんですけど、久しぶりの大阪のタクシー運転手さんは本当に濃いですね。たった10分くらいの移動で10個くらいボケてきました。1分に1回、大阪の堺筋本町あたりの運転手さん本当におもしろいんで、皆さんもぜひ1回のってみてください。(人によってはちょっと疲れます)

という余談はさておき、久しぶりにクライアントさんのWSをやってきてですね、今回もボトムアップでサービス・事業アイデアを出すためのワークショップをつくってきました。

お客さんの要望の中にですね、社員に「おもしろいアイデア」「今まで思いつかなかったアイデア」を思いつかせたい!というのがありました。出た!という感じですけど、そりゃそうです。お金と時間をかけるんだから、出したいですよね!(ちなみに表立って言わない場合でも、アイデアソンだのワークショップデザインやるときは、ほとんどみんな思っています。)

なので、僕もそういう要望にお答えできるようにいくつか用意をしてます。僕の少ない経験値にはなっちゃいますが、ワークショップという場を通じて、参加者が普段では思いつかないアイデアを生み出すためには、大きく3つの方法があります。どれか1つではなく、なるべく全部やったほうがいいです。そのほうが確率を高めます。

ただその一方で特定のステップをしたら必ず出るわけじゃないので、これがまた難しいんですが、、、

チーム / 組織でアイデアを(ワークショップを通じて)生み出したいなら、この3つの仕込みをしておこう(実際の事例も紹介!)

  1. <事前準備>事前にアイデアを思いつくのに役立つインプットをしてくる

  2. <当日設計>今までにないアイデアを思いつく思考のステップを辿らせる

  3. <当日設計>チームメンバーで相互にインスピレーションを与え合う機会を設ける

ということで順に紹介していきますね。もし直近でワークショップなりアイデア出しをする人がいたら、ご検討ください。もしかすると、詳しい人からすると当たり前のことしか書いてないかもしれません、ごめんなさい!

①<事前準備>事前にアイデアを思いつくのに役立つインプットをしてくる

お気に入りの書店を作るといいですよ!

当たり前なのですが、アイデアを出す際にはインプットを事前にしましょう。特にここを参加者に適当に「インプットおなしゃす!」といって任せておくと、目的も粒度もバラバラになり、アイデア出しの効率が悪くなっちゃうので、できれば粒感は揃えておきつつ、一方で参加者の自由や発想を損なわないような手法がベストです。

インプットといっても色々あります。

  1. 参加者に目的とテーマを説明して宿題として調べてきてもらう

  2. こちら側で必要な情報を調査・整理しておいて、参加者に提示する

  3. 参加者にいくつか候補を与えて、その中で調べてきてもらう

例えばこんな方法があって、それも個人orチームで、というパターンもあります。例えば、過去にエネルギーとか資源に関する新規事業をつくる案件では、エネルギーのトレンドについてこちらである程度調べて、参加者にレポートとして与え、自分の周囲で起きているエネルギーに関係する日常的な気づき・ニーズを探してきてもらいました。そこから業界トレンド*身近なニーズでひたすらアイデア出しを行っていきました。

他にも例えば、
●iPhoneでXXXXXをテーマに写真を10枚撮ってきください!
●(スクラップブックを渡して)気になった雑誌記事や新聞記事をスクラップしてきてください!
●XXXXXというテーマで家族や友人5人以上から実践していることを取材してきてください
みたいなのもあります。

アイデアの量はインプットの量とその人の個人の洞察力・発想力に依存します。洞察力や発想力はなんともならないとしても、インプットは誰でもできますからね。そして、そのインプットが他のチームメンバーに刺激を与えるかもしれないので、当日はいきなりアイデアもってこい!ではなくてインプットから共有できると、さらに発想が広がっていくかもしれませんね。

そして、インプット設計のポイントとしては以下のことを考える必要があります。
①どういうアイデアを生み出したいのか?(例:toC向けなら、参加者の身近な課題を集めてきてもらう)
②集める方法(文字 or ワークシート or スクラップブック or 写真 or 実物 or …)
③ボリューム(参加者は何人で1人いくつだとチームとして十分なインプットになるか?)
④集める負担・コスト(あまり面倒だと参加者がやってくれない&適当になることを考慮。例えば道具と時間をかけずに気軽にできるものにするなど)

CASE STUDY:仮想の事例でインプットを設計してみる

仮想の事例でインプットをどのようにつくるか考えてみましょう。(このnoteを書きながら1分で考えたやつなので、精度はご容赦ください・・・)

CASE:サービスのロゴをアップデートするプロジェクト、まずチームメンバーで外部に発注する前の大まかな方向性出し

例えば、何年か経った自社サービスのロゴをアップデートしよう、というプロジェクトが社内で立ち上がったとします。そのときに、どのようなインプットを設計するべきか?

①どういうアイデアを生み出したいのか?
→外部に発注する前の大きな方向性、新しいロゴで大事にしたいポイント
→最終的に3つくらいのロゴのポイントにしぼっていく
→そのために必要なのは以下のインプット(A)ロゴのテイスト / (B)自社サービスの魅力
②集める方法
→(A)
惹かれた他社ロゴとその理由を集めたい。(B)ロゴで表現するべき自社サービスの魅力を明らかにしたい
→Aは写真で集めてきてもらう、Bは顧客調査からの抜粋もしくはサイトのキャプチャ
③ボリューム
→チームは7人
→Aは一人3~5事例(多すぎると迷う、がカテゴリー分けできるなら多くても○)。Bも同様
④集める負担・コスト
→顧客調査のファイルは保管場所がわかりにくいのでURLで共有、また被りを防ぐ&忘れている人のリマインドのために思いついた人からどんどんslack(もしくはteamsなど)に投下していく

みたいな感じで考えていきます。ただ上も正解では全然なく、個数は本当にそれでいいのか?とか集め方も写真だけでいいの?ワークシートで「選んだ理由」も書いてもらったほうがいいんじゃない?などと色々考えられるわけです。


とつらつら書いてたらもう2500文字近い・・・残りの2と3は後日公開します。あんまりおまたせしないようにします!ひきつづきよろしくおねがいします🙇


次の第二回はこちら👇


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