
テイルウィップ
「ビッグになりたい」
昔波田陽区のネタにあったなこのフレーズ。そんな欲望?目標?YOKUBOU?を持つのは、音楽やってる人たちにとっては当然なのかもしれない。
だが彼らは違う。
カナダ、モントリオールで活動するインディダンス、インディポップ、エレクトロポップをベースにマスタリング、ミキシング、MV作成などすべてをセルフプロデュースするおっかない(もちろん良い意味で)3ピースバンド、Men I Trust。

左からJessy、Dragos、Emma
彼らのスタートは2014年。プロデューサーのDragosとベーシストのJessyにより、あーでもないこーでもないをやりながらアルバム「Men I Trust」をリリース。この時はボーカルは固定されておらず、曲ごとにボーカリストをフィーチャー。

ナイスなDragos
その後女性ボーカルEmmaと運命の出会い。ライブで彼女をフィーチャーし、自分たちのサウンドとブレンドされた時の「よしこれだ。」体験から、2015年2枚目のアルバム「Headroom」の数曲でEmmaがフィーチャーされ、その後は今の3ピースバンドとして活動している。

黄色が似合うEmma
当時それほど名が知れ渡っていなかった3人は、とにかく長っげぇアルバム出すぞ!に熱意を注いでいたわけではなく、シングルとMVをリリースすることに精を出していたようだ。その理由をEmmaは「アルバムを出す時、そこには待っているファンが必要」と話す。根を張らせることを最優先にしていたのかな。

グラサン・Jessy
そして2019年にはサードアルバム「Oncle Jazz」をリリース。Tailwhipをはじめとした1時間越え計24曲の鬼収録曲数。あんまり音がどうだとか言うのは好きじゃないけども、Emmaのハスキーなボーカルはもちろん、DragosのキーボードもJessyのベースも非常に魅力的で、日本でも世界でもブレイクしつつあるバンドとして注目を集めてきている。
2018年には、みんな大好きタイラー・ザ・クリエイターがキュレーションしたイベントCamp Flog Gnawに、タイラー自ら3人を招待。インスタで彼が3人について書いたことがきっかけとか。タイラーも好きなのかな。

2018年のCamp Flog Gnawでの一枚
もちろん何から何まで自分らでやっちゃう、やれちゃうことも素晴らしいのだけど、3人には「自然」と強く結びついている一面がある。
3人は、拠点をめちゃくちゃ自然nature自然なモントリオールの北部に置いていて、曲作りやレコーディングをそこでやってる。冬なんか道路カチコチ。MVにもよくマイナスイオンだらけの田舎が出てくるけど、自宅の周辺なのかな??
EmmaとDragosはOffice Magazineのインタビュー(都合によりJessy欠席)で自分たちに自然というものがかなり影響してることを語っていた。
自然は自由や美を感じることができたり、単純に騒音おばさんみたいなクチウッセェ隣人が居ないので曲作りがしやすいんだとか。
そんなMen I Trust、8月にあのフジロックに来るようだ。こんな状況なのでどうなるか知りませんが、来るようだ。フジロックには行く気さらさらありませんが... いつも涼しいところに居る3人が汗でビチャビチャにならないようにどうかスタッフの方々管理お願い致します!!

イメージはMen I Trustのtumblrから引用。