俺はデスペラードに憧れてギターケース型電動ガンを作った。
先日、デスペラードという映画を見た。めちゃめちゃ面白かった。
ギャングに恋人を殺された男が武器が詰まったギターケースを持ってギャングに復讐する話だ。
最初から最後までカッコいいシーンとカッコいいセリフしかない。特にアクションシーンは気をつけて見ないとカッコ良すぎてよだれが出る。
中でも一番気に入っているシーンは物語の終盤、主人公がかつての仲間二人を援軍として呼び出すシーン。電話の最後に主人公は言う。
「ギターケースを忘れるな」
援軍の二人はギターケースを持ってやってくる。
ギャングもいっぱいやってくる。
ギターケースを持ったおじさん三人対銃をしこたま持ったギャングたちの銃撃戦が始まる。
この仲間二人のギターケースがすごい。
なんと一人のギターケースはギターケースに偽装したマシンガンなのだ。おまけに両手に持っている。
両手のギターケースから銃弾をバカスカばらまいてギャングを殺しまくる。良すぎる。
そしてもう一人のギターケースはギターケースに偽装したロケットランチャーだ。
いやもう、だって、バカじゃねえの。なんなの。最高じゃん。
映画を見終わった俺はすぐさまヤフオクで空のギターケースを探し、落札した。
落札から丸二日も連絡をよこさないので出品者が死んでるんじゃないかと心配していたが無事に取引終了。
空のギターケースが俺の元に届いた。落札価格500円、送料2100円ちょい。
そしてできたものがこれだ、とりあえずこの動画を見てくれ。
どうだすごいだろう。すごいって言ってくれよ。お願いだよ頼むよ。
では空のギターケースがこうなるまでをご覧にいれようと思う。
まずギターケースの中のネックを支える部分を取り外した。取り外す前の写真も撮っておけばよかったがつい忘れてしまった。
まああったところでどうせ地味な写真だ、代わりに猫の写真でも貼っておこう。
次にギターケースの頭に穴を開ける。
ハードケースとはいえ所詮は厚紙なのでノコギリとカッターで切ることができた。
厚紙とはいえハードケース、カッターの刃を一本ダメにした。
ここに蝶番と、なんか玉でカチってとめるやつをつける。この辺はホームセンターで安く買える。
パカッと開く。カッコいい。一日中パカパカしていたい。
中に仕込む電動ガンはこれだ。
対象年齢10歳以上のおもちゃみたいなやつだがちゃんとBB弾をフルオートでバカスカ撃ってくれる。撃たれるとそこそこ痛い。2000円くらいだった。
一応安全装置が付いていて、このレバーを押さえておかないと引き金がひけなくなっている。
これをこうする。
世の中には安全よりも大事なことがあるんだ。わかってほしい。
次はケースに引き金の機構を仕込む。
まずケースのお尻のところに滑車を取り付ける。
外から見るとこうだ。案外目立たない。中に滑車があるとは思うまい。バカめ、このギターケースの尻には滑車が仕込んであるのだ。
そして取手のところに小さな穴を開けて、紐をつけたリングを取り付ける。
これがトリガーになる。
今こんな感じ。
先ほどの電動ガンを針金やら何やらを駆使して取り付ける。見栄えは悪いがどうせ蓋をすれば見えない。
紐はなんかいい感じに電動ガンにガムテープで止めて、引き金をケースの取手のリングと連動させる。
こうなるわけだ。一応これでもう撃てる。試射会といこう。
しかし試してみたところ弾がうまく先から出てこない。それどころかケースの中に溜まっていく。
そこでたまたま部屋に転がっていたいらないポスターを使って電動ガンの先を延長した。
見栄えは悪いがどうせ蓋をすれば見えない。どうせ。
無事に改善され、穴からBB弾がバカスカ出てくるようになった。
さあこれで完成だ。
ギターケースにしか見えない。しかしこれは血も涙も無い武器なんだ。
引き金をひくと辺り一面にBB弾を撒き散らす。掃除スゲー大変。
この先端の蓋をパカッと開けた時に銃口(丸めたポスター)が見えるのがめちゃめちゃカッコいいと思う。君もカッコいいと言え。お願いだ。
やったことないけどこれでサバゲーとかやってみたい。盾にもなるし。
サバゲーにでも使わないとこいつが報われない。
材料費そこそこかかったし。デカくてただ置いとくのも邪魔だし。
もしも気が向いたら次は中にスポンジのエアーロケットを仕込んでみたい。そしてデスペラード撃ちをやるんだ。
みんなも見てくれよデスペラード。そしてデスペラードごっこやろう。