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ワイン嫌いだった人間が輸入を始めてしまうほどのワイン

日々の徒然や、ふと思ったことばかり書いていたので、たまにはnoteでも、自分のコア部分的な話をば。


ワインの輸入販売をしていますが、こうみえて、実はワインが嫌いでした。当然、「えー!?」と言われます。ワインに限らずアルコールの入っているものはみんな好きで(酒類博愛主義です 笑)、酒を飲んでよしという歳から様々なお酒を飲んできました。ビール、日本酒、焼酎、ウイスキーからジン、ウォッカ等々。若い時にはカクテルなんかにも凝って、家で一通り揃えて昼となく夜となく研究に勤しんだり。


それだけ分け隔てなく酒が好きな人間でしたが、ワインだけはどうもハマりませんでした。何回か試しましたが、出会いがなかったのでしょう。ぐっと来るワインに当たらず(むしろ不味いワインばかり)、また当時、スノッブ香る文化と相まって、酒類博愛主義のなかで、ワインだけピンポイントに嫌いでした。


転機はニュージーランド(NZ)に行った時でした。NZではビールとワインは自国でふんだんに作っているのでとても安く手に入るのですが、それ以外のお酒はなかなかの贅沢品。特に、日本の量販店プライスに慣れていると、殊更にお高く感じてしまします。当時はウイスキーなんかが一番好きだったのですが、貧乏旅行ですので、当然買えるわけもなく。ビールをザブザブ飲みはしましたが、やはりもう少し度数のある酒も飲みたい。


そんな中、どうやらNZのワインというのはなかなかに評判がいいと聞き、「うーん、ワインかー。」と思いつつも、ダメ元で(背に腹は代えられないし?)もう一度試してみるかとワインを飲んでみることに。これが始まりでした。スーパーで売っている安いワインでした。それでも、「あれ?これは。。。美味しいんじゃないか?」と。


そこからは、もう転げ落ちるようでした。もとから、一度これが好きとなるととことん行くタイプなので、スーパーの安ワインから、ちょっといいワイン、それからいろいろなワイナリーを訪ねてみたり、食べ物とのマッチングなんかも考えたり。すっかり沼にハマり、好きすぎて、なんと自分で輸入を始めてしまっていました。恐るべし、ニュージーランドワイン。


ニュージーランドワインは、味自体もとても美味しく、お値段もお求めやすいレンジです。でも、更に好きな点は、(これはワインに限らずNZというお国柄なんですが)気張らないところです。すごく自然体。作り手、提供者(関係者?ソムリエだったり、サーブする側の人だったり)、飲み手、みな自然体。今でこそ、日本でも「お高くとまるワインはかっこ悪い」という風潮が広まってきて自然体推しになってきていますが、昔はかなりのスノッブ感だったと記憶しています(一部の、一昔世代のワインファンが作り上げてしまった世界観だと思っています。この辺の話はまた別の機会に)。そんなニュージーランドの風と一緒にワインを運んでこれればと、日々活動しております。

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