恋愛ごっこ
大人の恋愛 なんて綺麗な言葉を使うつもりはないけれど
もう結婚して1番大事な人がいるのにも関わらず、未だに新しい出会いや恋愛なんてものから離れられずにいる私にとっての恋愛の形は、もう不倫しかない。
若くてイケメンとのデートに酔いしれてみたり、愛情のような言葉を互いに囁いてみたりすることがどうにも楽しくてやめられないのだ。
この行為に名前をつけるとするのなら、これはもう恋愛中毒だと思う。
大事な旦那がいるから、この現実は壊されたくない癖に、ついふらっと出かけては良い男と恋愛ごっこがしたくなる。
可愛いと言われて喜んでみたり
良い女だ、俺と結婚すれば良かったのに
なんて甘い言葉を囁かれればそれがたまらなく嬉しい。そしてまたそれが中毒になる。
そろそろこんなことをしていても何にもならないし、いいかげんに辞めて現実を生きろ、ともう1人の私が喝を入れるのだが、治る気配はない。
相手が変わっても結局はやることも話すことも大差ないように感じるし、学生の頃と今とで異性との付き合いが変わったかというと、とくにそう変化もない気がする。
会える時間の制限が増えたことくらいだろう。
会っても異性とやることなんてごはん食べてセックスして終わりだ。
だからこそ新規にはもえるし、気心知れたセフレは安心して時間を過ごせるし、どちらにせよやめられない。
結局そうしてだらだら過ごす時間が好きなんだ。これはもはや趣味と言っても言い過ぎではないだろう。
自分のことだからこんな肯定的に言えるが、普通に考えたらあほみたいだ。
良い男を探しては、仲良くなって、セックスして、また会ったり別れてもう会わなかったり。
そんなことの繰り返しだ
ばかみたいだけど、でもこれがないと私は生きてる楽しみがほとんど無くなってしまうんだから全くどうしようもない。
ばかばかしくも愛おしいこの時間が、それでも私の生きがいになっている。