移住して消防団に入った話|部長になって新しい仕組みに変えた方法
こんにちは。峯久です。
またしても消防団ネタです。
というのも、Xで消防の事を書きますと思いの外、全国的に同じお気持ちの方がたくさんいるんだなぁと感じたわけでして、で、あるならば、私たちの部は結構いい感じに仕組みを変えられたので、シェアさせて頂きたいと思います。
やめたこと
ではどのように変えたかという事ですが…
コンパニオン系の飲み会やめました
旅行止めました
飲み会の回数減らしました
役員会はZOOMにしました
慣習的な日程イベントを見直しました
タイミング
とはいえ、正直なところ、
タイミングがうまく重なったからできたという事があります。
まず、どんなタイミングが重なったのかというと…
コロナ禍で飲み会が禁止されたこと
新婚家庭が増えたこと
出産家庭が増えたこと
地元に籍、居住地は市外の通い団員が増えたこと
お酒を飲まない団員が増えたこと
旅行の参加者も減少傾向にあったこと
ということで、色々と賛成してくれる役員をはじめとした団員のバックアップがあったから、一気に変えてしまおう!!ということで、変更できました。
当部の状況
まず、当方の部ですが、市内全体でみると珍しい部類ですが、団員がしっかりと入れ替わりが進んでいる部であります。
市内はもちろん、同じ分団内でもうらやましがられる好循環の部です。
団員任期は15年~20年
団員数は22名くらい
平均年齢30代半ば
最年少23歳~最年長43歳
部長終了後2~3年で退団
地元出身者>婿入り組>移住組
地域からの維持活動費と市からの補助金で運営
何から変えたか
これは、各地の消防団によって状況異なると思いますので、あくまでご参考程度にご覧頂ければ幸いです。
一番のきっかけはコロナでした。
まず、市内消防団全体で強制的に飲み会が禁止されました。
これが一番の引き金でした。
ちなみに私はコロナ禍から三役となりました。
ですので、もろに色々と変えられるど真ん中におりました。
まず、役員会をZOOMにしました。
LINEアンケートを活用するようにしました。
次に、市内全体で夜警の詰所待機がなくなりました。
新年の集まりを、団員同士の新年会から家族サービスに変更しました。
例年の新年会の予算に合わせて、寿司折の御年賀にしました。
名目は、コロナで集まれないから、
日頃の家族の協力に感謝を込めて、家族と食べてください。
ということで、結構、おいしい寿司折を団員一人につき4~5人前。
まずはここからはじまりました。
コロナ禍はなんせ、集まりを最小限に、
ミーティングはオンラインミーティングをどんどん活用。
飲み会がなくなった分の予算でタイミングよく壊れた冷蔵庫や、
暑さを我慢していた詰所にエアコンを取り付け、
オンライン化に合わせてPCを新調しました。
PCはマウスコンピューターで必要用途に絞ってスペック高めにしました。
部長になってから
そして、私が部長になって、仕組みをごそっと変えます。
若手たちも面倒くさいな~と思っていたことをどんどん見直し、
『時代に合わせた改善・見直しをしよう』ということで、
移住者である私ならば、色々と変えても地元の声が届きにくいことをいいことに、若手たちに『やるなら、俺の時に押しつけた方がいいぞ』ということで、ごそっと変更をしました。
限りなく独断には近かったのですが、前年の副部長の時に、
全団員の夜警のタイミングに参加して裏取りはしておりました。
正直に言うと、これが大きかったと自負しています。
まず、コンパニオンなどの飲み会は一切やめます。
そして、旅行もやめます。
この二点だけで、大幅に予算が浮きます。
出動後のご飯などをケチることはしませんでしたが、
年数回ある飲み会を減らしました。
飲食報酬という考え方から、
有償ボランティアという発想に切り替えました。
とはいえ、大層な金額を支払っているわけではありません。
時同じくして、燃料の高騰のタイミングでした。
当部では生まれ育った地元の消防団に在籍しているものの、
居住地は市外に住んでいるという団員が大変多くおります。
したがって、車通勤の者たちの交通費程度です。
市から火災現場の出動手当は出ますので重複する支払いはしません。
地域活動¥1,000
点検・訓練¥1,000
会議¥500
夜警・広報¥500
参加人数が必要な取組は状況に応じ価格を変動
これをエクセルで一覧表を作って
一人一人の出欠勤を管理
最初のエクセル一覧が大変ですが、
一度作ってしまえばそれ以降は若干の修正で対応することが可能です。
また、源泉徴収などに関しては役所に確認を取り、
一回が¥8,000以下ならば源泉は必要ないとの事でしたので、
年度末にまとめて支払いをするような形式を取りました。
結果
金額的には、年間一人2~6万円位になりました。
これに市からの出動手当、団員報酬が加わります。
この額から多少の増減はありますが…。概ねこんな感じです。
また、この方式にしたことで、参加不参加による不平等は是正されました。
そんなことで、概ね団員からは好評でした。
ただ、飲み会が少なくなりすぎてしまったので、
ちょっとそこが寂しいなぁという声があったにはありました。
たしかに、私も少々そんな感じがします。
ちなみに、この方法、市内で他の部に広がったかと言えば、
まったく広まっていません。
市の消防担当にも伝えておりましたが、未だに昔ながらを良しとしている部もあります。特に、本団分団などの上層部にその考えが未だ根強いように感じました。そこに対してテコ入れするまで残念ながらヤル気はありません。
伝統という名の言い訳をした頭の固い連中をどうこうするほど暇ではありませんし、社内政治みたいなことが私自身一番嫌いなので、そこまでは無理です。
ゆえに、私は部長の際、分団での飲み会はほとんど不参加。
変わり者枠でしたが、お構いなしです。
と、まぁ、そんな感じでございます。
もしよろしければご参考にしていただければ幸いです。
せっかく、私たち消防団員は良い活動しているんだから、
地域に理解された組織でありたいですよね!!
ということで、最後までお読みいただきありがとうございました!!