地域経済の考え方
2021.08.17
今回は地域経済の考え方についてです。
バブルが終わってから、
地域経済が衰退している地方は多いのではないでしょうか?
この当地では明治に繭取引所ができ、
その間の情勢はあまりわかりませんが、
戦後から日米繊維交渉の頃まで1972年前後かと思いますが、
養蚕~バブル期における果樹栽培、
同時期には石の採掘、木材の販売と、
地域外から利益を得ることが多くありました。
地域外からの利益を外需とします。
この地域外からの外需によって、
飲食などのサービス、バブル前の住宅建設など
内需産業が発展していきました。
さらに、バブル期の公共事業ですね。
まぁ、こうやって書いていると、景気良かったんですね。
いまは大分、見る影もありませんが…
日本国内において『円』が利用されている以上、
通貨発行権は国にあります。
そうなると、地域ごとに通貨を発行できないわけで
『円』をどう獲得するか、地域における利益というのは
地域外、特に『円』の流通が多い都市部からの通貨を得て、
地域内で回すというのが地域経済における循環となります。
いま、その地域外からの通貨を得る方法、
先に言った通り、
ビジネスによる外需の獲得
公共事業における外需の獲得
そして、公共事業に近いのですが税の分配…
ビジネスによる外需がバブル崩壊以降、減少の一途を辿り、
そうすると、この税の分配、
地方交付税というのに依存せざるを得ないのが今の状況です。
コロナの影響により、昨今では内需の循環も減少しています。
恐らくは、もっと減っていくことでしょう。
これが不況という流れです。
待っていても、国は出すものを出しませんね。
そりゃそうです。
国内におけるほとんどの地方がこの状況です。
まぁ論点を変えて
MMT(Modern Monetary Theory)なら話は別ですが…
この話はまたにしましょう。
で、何が言いたいかというと。
このまま外需を得られない状況が続くというのを当たり前
と、考え続けるのが妥当でしょうか??
というか、このまま諦めていいのでしょうか??
僕は地方というのは、
もっと外需を獲得するのに手筈はあると思います。
地域外の通貨、外需を獲得しないと…
まぁ、もっとやれること、やるべきこと
というのが地方にある訳で、
これをやるかやらないかというのが、
今後の地方の行く末を左右するかと思います。