日本の正社員信仰はおかしい【仕事について④】
まだ学生だった頃、大手のホワイト企業に就職することが"勝ち組"であるかのように語る同級生が少なくなかった。
ネットを見渡してみても、この価値観は多くの人々に共有されているように感じる。
ではホワイト企業の条件とはいったいなんだろう?
なかでも気になるのが勤務時間である。
いろいろなサイトを調べてみたところ、どうやら1ヶ月の残業が20時間未満の会社をホワイト企業と呼ぶことが多いらしい。
つまりホワイト企業と呼ばれる会社ですら、週5日8時間労働は当たり前なのである。
その当たり前が受け入れられない僕からすると、大手企業に採用されることが勝ち組であるかのように語られる風潮が昔から不思議でならなかった。
さらにマイナビの調査ではとんでもないアンケート結果も出ている。
回答者のおよそ半数にあたる46.9%が、20時間以上の残業を許容範囲だと回答しているのだ。
「0時間」以外の選択肢を選んだ回答者はなんと約88%にも上る。
残業ゼロ(=1日8時間勤務)でさえ長過ぎると感じる僕からすれば、信じがたい話である。
驚くのはまだ早い。
ある調査によれば、アンケート回答者のおよそ4分の3が「60歳を過ぎてからも仕事をもちたい」と答えたという。
もちろん彼らも仕事に対してある程度の嫌悪感は持っているだろう。
だがその程度は、僕が仕事に対して抱いている嫌悪感よりもはるかに小さいように思える。
そうでなければ「正規雇用信仰」がここまで世に広まるはずがないからだ。
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