京都の伝統そして文化
高校生のとき、京都にある南座に行きました。
体験学習の一つとして歌舞伎の一部分を観に行きました。
そのとき見たのは赤と白の髪の毛で舞う連獅子と呼ばれる舞台のものでした。
京都・南座の歴史は古く、400年ほど前江戸時代・慶長まで遡ります。
以前京が都(みやこ)だった1603年、慶長八年
京都市内で出雲阿国と呼ばれる人が歌舞伎踊りを舞い人々を沸かせ、
そして芝居の町として栄えて来た京四条河原が、民衆の熱気と歓喜で沸く頃
南座はこの地で誕生し、そして長く伝統として引き継がれてきました。
江戸時代は、お上からの年貢の取り立てや士農工商制度など厳しい律令に苦しめられていた時代でもあり、きっと人々はエンターテインメントを求めていたのだと思います。
そんな中、誕生した歌舞伎。
そして京都の街の文化。
今でこそ海外の人がたくさん来てくれますが、その昔の京都は華やかさと同時に治安などのおどろおどろしさが両方あったのだと思います。
高校生のときみた連獅子はとにかく
「赤と白」この二つが印象的で、内容については深く覚えていませんでした。
内容を調べてみると、獅子が我が子を崖から突き落とし、登ってきた我が子のみを育てるという育て方をモチーフにした演目だそうで、狂言師として出てきた右近と左近が後に、獅子の聖霊となってあの連獅子として頭を振りながら踊る演目となっているみたいです。
赤と白の長い獅子髪を縦横無尽に振り回して踊る様は、見てるものを圧巻させてくれます。
実際、その場面だけが私の頭の中に色濃く残っていたりします。
時折、今でも京都の街を歩いているとタイムスリップしたみたいに色んな足跡や爪痕を感じることがあります。
この場所で、誰かが闘ったのかな?とか
この場所で、誰かが踊ったのかな?とか…
そういう人々の声が聞こえてくるようで、
京都の市内を歩くのもまた一興かもしれません。
京都の伝統そして文化が、
これからも受け継がれていってくれたら嬉しいです。
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