
乳がん治療編:ルー⑥乳房喪失
がんが見つかってシコリがはっきりわかるようになってからは、早く取り除きたい、怖い、と言う思いでいっぱいでした。
子供のためにも全てやり切りたかったので、先生が気を遣いながら全摘の話をしてきた時もショックは全くなく、むしろ反対側の胸も一緒にとれないか聞いてしまったくらいでした。
今でも*断片陽性の可能性だったり、少しでも再発のリスクを下げるためにも、全摘にしたことを後悔はしていません。手術の前には子供達と一緒にバイバイ、と声がけをしました。
傷については私が気にしていないと思ったのか、術後割とすぐ、包帯替えなどで見せられてしまいました。
あ、本当に無いんだーとあっさりした感想でした。
でもそのあと、じわじわと無くなってしまったんだなぁ、とさみしくなりました。
要らないと思ってしまったことも申し訳なかったな、自分の体の一部で授乳など頑張ってくれていたオッパイだったのに、という気持ちになりました。
それでも、やっぱり後悔はしていません。
人のオッパイを見て羨ましいとも思わないし、再建の願望もありません。
麻酔と相性が悪いから手術が嫌なのもあるけど、頑張った証でこのままでいいかな、と。
子供達もこのままでいいよ、と言ってくれているので心強いです。
ちなみに、娘はもっと小さい時は新しいオッパイが生えてくると思っていたらしく、生えてこないのを知ってショックを受けていました。
今では笑い話です。
ただ、切っておしまい、ではないです。
リンパもたくさん切除しているので、皮膚は余裕がなくなりひきつれ、硬くなり、神経も切られるので感覚は数年経っても戻っていません。
放射線の影響もあり、腕はあげにくいし、強張って動かしにくく、寝返りを打つと痛い時もあります。
シートベルトは骨に直接あたり痛くて刺さりそうです。
人とぶつかる時もクッションがわりの脂肪や筋肉がないのでかなりの衝撃です。
とって終わりの楽な手術、と思われることが多いのでこういう点も知ってもらい、理解が広まればな、と思います。
また夜の生活については、夫が私の身体が治療によって白血球の数値が下がり感染症に対して無防備になっている事を心配してくれ、標準治療がひと段落するまでは、と控えていました。
私自身、夫に抗がん剤の影響がったらと不安も感じていたので、控えて良かったと思っています。
(*TS-1内服時のパートナーへの被曝の影響は心配する程ではないそうです。錠剤を触った手を洗えば済むとのこと。)
夫が私の容姿が変わっても変わらず接してくれたことに感謝しています。(激痩せ、激太り、無毛、むくみ、おっぱいもないのに…)
*断片陽性
部分切除の場合は、確実にがんが切除できているか確認するために、切除した組織の断端(切り口)にがん細胞がないか調べます。断端陽性とは、断端にがん細胞があることをいい、状況に応じてがんの残存を取り除くために追加切除や全摘の手術などを行います。
※TS-1
日本で開発された経口抗がん剤
次回予告:ルー⑦乳がんと婦人科系のがん患者によるSNS「ピアリング」
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この物語は、
誰か大事な人を思い浮かべたとき、その人が喜んだり笑ってくれるような「真面目にふざける」ことを発信する事をモットーに、乳がんになった人を次々に元気にしていく、スーパー主婦戦隊「乳がんカンジャー」4人➕🐶 のストーリーである。
4人のメンバー個々の治療編の話は、身バレ防止の為、多少のフェイクは含みますが、ノンフィクションの体験記です。みなさんの参考になれば幸いです。
最後まで見ていただいて、ありがとうございます。
40代主婦たちの乳がんカンジャー物語。
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