「ユーザーに寄り添ったサイト」を作る為に 1人のデザイナーがチームで体現した事
このnoteは2020年9月16日に開催されたAteam Design MeetUp_Vol.10 UI/UX特集にて登壇した内容です。
それでは「ユーザーに寄り添ったサイト」を作る為に1人のデザイナーがチームで体現したことについてお話させていただきます。
こんにちは!私は株式会社エイチームフィナジーでデザイナーをしています根橋侑大と申します。主にサービスとそのUI・UXの改善をしています。
私が働くエイチームフィナジーでは「世の中からお金の不安をなくす」というミッションのもと、金融領域を中心に様々なサービスを展開しています。その中でも私が所属する部署ではこのようなBtoBtoCのリボン型ビジネスモデルを展開しており、私は利用していただくユーザー様にとってより効果的なサービスを提供できるよう改善業務に日々励んでおります。
さて!今回のお話は、こんな方におすすめな内容になっております
- ユーザーに寄り添ったサービスを作りたい方
- UXの取り組みを事業やチームに浸透させたい方
このような思いを持たれてる方の一助になれれば幸いです。
それでは本題に入らせていただきます。
本日のゴールは、UX改善手法を事業やチームで行う際にこれをやればうまくいくかもかもしれない!と思ってもらう事です。
これから私の経験談を元にお話させていただきます。
UX改善手法にデザイナーがより興味を持ち、話題性が高まり始めた頃、他の職能間では色々なところで「UXとは?」という疑問が広がっていました。
また同職からは「UX改善したいけど理解してくれないんよね..」という声も上がっていました。(私もその1人でした)
実はこれ、UXという言葉が一人歩きしている状態ゆえに起きた事なのだと気づきました。実際に体現させたい本質が不明確なまま事業やチームに「UX改善しようぜ!」と言ってもダメなのです。
なので
結論から言うと、UX改善をする前にチーム内Experienceの向上が必要となってきます。
これを実現するのに大事なことは、チーム内で共通目的と共通認識を取ることです。
チーム内で共通目的と共通認識を取る為に大事なことはこの2つをチーム内で相違なく揃えることです。
- 誰に対して
- どんなサービスを展開したいか
これ、「チームなら一緒にやってるんだから目的も一緒だよ」って自分が思ってたとしても、意外と各々で解釈が違うもんなんです。
共通目的と共通認識を揃えるにあたって一番大事なのは、これをデザイナーだけで行わないことです!そのプロダクト制作、サービス改善を一緒に遂行するメンバー全員で行うことが大事です。
もし自分が普段所属しているチーム以外の人でも、関わってる人がいるならその人を含めてチームとしてください。
まずはじめに、誰に対してサービスを展開すべきかを揃えます。
私たちはサービス利用者のペルソナを作成しました。そして、カスタマージャーニMAPを作り実際にそのペルソナが私たちのサービスを使った際にどんな体験をしてほしいか考えながら改善施策の足並みを揃えていきました。
ただし、ペルソナ、カスタマージャーニMAPの作成はあくまで手段であり、
ここで大事なのはユーザーに対する共感的な理解を皆んなで行うことです。
これが達成できるならどんな方法でも良いと思っています。
次に、どんなサービスを展開したいかを決めます。
ここでは、サイトのビジョンとそのビジョンの定義を作成しました。
実際に私たちが決めたビジョンは「ユーザーに寄り添ったサイト」を作ること。
その定義として、ユーザーに寄り添ったサイトとはどんなサイトか?
逆にユーザーに寄り添ってないサイトとはどんなサイトか?を出し合い、理想のサービスに向けての思いを一緒にしていきました。
ここで大事なことは、このビジョンの達成をチームの約束とすることです。
ただビジョンを作るだけではなくて、これをベースにした施策案の作成を継続するなど、きちんと実用していくことが大切です。
ここまでの経過を経て、チーム内の共通目的と共通認識が取れている状態になりました。実際に行なったメリットとしては、
- チーム内の心理的安全性が保たれる(忌憚の無い意見が言えたりとか)
- 無駄な議論が省ける
- 目的(ビジョン)達成の為なら様々なTRYや投資ができる
という素晴らしいチームになれました。
最後にまとめですが
結果、ユーザー目線の施策が沢山出てくるようになりました。
ゆえに、「ユーザー属性に合わせたUIリブランディング」ができたり「ユーザーインタビューの実施」ができたりとUX改善を自然に考えれるチームになることができました。
地道にではありますが、私はこれからも人の不安なことを解消できるサービスやプロダクトが世に溢れる世界を作っていけたらと思っています。
この記事を読んで少しでもUX改善の実現にお力添えできれば幸いです。
最後までこのnoteを読んでいただきありがとうございました。
この記事は「株式会社エイチームフィナジーのAdvent Calendar 2020」22日目の記事になります。
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