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位置情報×AIエージェント
このマガジンの一つの形として、僕が「これ面白そう!」と思ったアイデアを、o1 proとの議論を通じて、少し具体に落とした形にしてお届けしています。
オフラインと絡めたAI Agentのアイデアを色々と構想していて、今回着目したのは「外国人観光客が日本をもっと楽しむためのアプリ」。
以前から「自分の行動や現在地をAIが把握して、先回りして声をかけてくれたら面白いんじゃないか」と思っていたんです。
実際、観光客って「そもそもどの駅で降りるの?」とか「ここってどんな歴史があるの?」という疑問が山ほどあるはず。
そこにAIが“案内人”としてチャットベースで話しかけてくれるなら、現地の方言や文化背景まで含めてリアルタイムに学べるし、何より“移動中の暇な瞬間”が楽しくなるんじゃないかと思いました。
1. アイデアの出発点:AIが先に話しかける体験
普通のチャットアプリは、ユーザーが話しかけてからAIが答えますよね。でも私がやりたいのはその逆。つまり「AI側から話しかけてくる」仕組みです。GPSなどの位置情報をもとに、「近くでイベントやってるよ」「そろそろ食事どう?」といった具合でプッシュ通知を送る。
例えば、京都の細い路地を歩いていると、AIが思わぬヒントを与えてくれます。
AI
「清水寺の本堂へ向かう前に、途中の坂道を右に少し入ったところに、江戸時代から続くお香専門店があります。香りを試せる体験コーナーがあるので、よかったら立ち寄ってみますか? 日本の香文化に触れられますよ。」
2. なぜ“位置情報×AIエージェント”なのか
2.1 必要な情報を“必要なタイミング”で
よくある観光アプリは「自分で調べてポチポチ検索する」パターンが多いですが、旅行中に常にスマホをいじって調べるのって、意外と面倒なんですよね。
o1 pro
「ふと立ち寄った街で何があるかを知りたい時、AIエージェントが“ここは地元で有名な××が食べられますよ”と先に教えてくれると助かりますし、その場所に到着する前後に話しかけてくると臨場感も高まると思います。」
私もまさに同感で、“その時・その場所”に応じて情報を受け取れるから、観光客としてはより深く楽しめるわけです。
2.2 “一緒に旅している感”の演出
位置情報を軸に、AIが自発的にガイドをしてくれると、あたかも“旅の相棒”がいるような感覚が生まれます。天気や時間帯なんかも絡めれば、「今日は雨降りそうだから室内の観光スポットに行ってみない?」と提案できる。
単なる検索ツールではなくて、“会話が続く存在”になるのがポイントですね。
3. アプリの概要イメージ
プッシュ型チャット:
GPSや時間帯をもとに、AIが自動でユーザーに話しかける。翻訳・文字起こし:
現地でのコミュニケーションを助けるため、音声入力で翻訳・文字起こし。オフライン時も可能な仕組みに。画像からの翻訳:
看板やメニューをカメラでかざすと、自国語での解説を表示。連携ツール
交通機関の乗り換え案内や、最新イベント情報をまとめて取得。「予約が必要なお店なら、ここで予約しておく?」などの一言も添えられる。
4. 利用シーン:プッシュ型チャットで生まれる楽しさ
シーン1:街歩きで“暇になった”瞬間
東京のど真ん中を歩いているとき、ふとAIが「この先の路地裏に昭和レトロなお店があります。覗いてみますか?」と提案。ユーザーは「そんな店があるの!?」と興味をそそられる。ガイドブックに載っていないディープスポットを教えてくれるかもしれません。
シーン2:目的地への移動中
乗り換えが多い路線では、AIが「次の駅で急行に乗り換えましょう。ホームの端っこにエレベーターがありますよ」とサポート。日本語の駅構内アナウンスが分からなくても、AIのチャットで視覚的に確認できるから安心。
シーン3:レストランでの困りごと
メニューがすべて日本語…という場合でも、撮影すれば母国語に変換。さらにお店の人気メニューや口コミ評価なんかも引っ張ってきて、会話しながら注文を決められる。
5. 言語の壁を超える:音声翻訳&画像翻訳機能
観光客が一番困るのは、やっぱり言葉の問題。そこでアプリに搭載したいのが音声翻訳と画像認識。
音声翻訳:
スマホに話しかけると、文字起こししたうえで即座に翻訳。オフラインモードがあれば、地下鉄やビル内で通信が不安定でも問題なし。以下の「One通」の翻訳体験はかなり良いなと個人的に思っています
画像翻訳:
カメラで撮った看板、商品説明、電車の路線図などをリアルタイム変換。メニューを撮影するだけで、その料理の簡単な解説までしてくれたら最高ですよね。
6. o1 proの視点:先回りの“案内人”がもたらす価値
o1 pro
「従来の翻訳アプリやマップアプリだけだと“自分で探す”前提だけど、このアプリではAIが主动的に『こんな情報どう?』って薦めてくれる点が大きいよね。実際に現地に行かないと分からないリアルタイム感もあるし、街の成り立ちや歴史を聞きかじりながら移動できるのはエンタメ要素として強いと思う。」
これを聞いて私も、「そうそう、それがやりたいんだ!」と納得しました。旅先で“自分から調べる”んじゃなくて、“気づいたらいろんな情報が届いてる”ってワクワクしませんか?
7. 実装&運営のポイント
位置情報とプライバシー
常時GPSをONにする必要があるため、ユーザーが安心して許可できるように、データの扱いは透明性をもって説明。オフライン対応
旅行者が常にデータ通信できるとは限らない。音声翻訳や最低限の地図データはキャッシュや軽量モデルで対応。リアルタイム更新
イベント情報や飲食店の混雑状況など、情報源との連携が肝心。タイムラグが大きいと“先回り”が機能しない。推しすぎない体験設計
プッシュ通知が頻繁すぎると鬱陶しいだけに。ユーザーが許容できる通知の頻度や内容をチューニングする。
8. マネタイズ
AI Agentをコアとする以上、ランニングコストが出てくるため収益性を考えないと長続きしません。
観光は短期での滞在が多いので、このアプリの利用も短期である可能性が高いです。そのためサブスクリプションという方向性ではなく、スポンサー広告のような形がベストだと考えています。
このアプリの体験がちゃんと刺さり、かつ多くの人に認知されるものとなった場合、多くの観光客の人にリーチができる場になります。
アプリ内での広告表示による露出
チャットを通してレコメンドする内容
など、やりようは色々ありそうです。
これを個人レベルでやるには、かなり労力がかかるので、個人開発者としてやるのであれば、アプリを作ってそれを売却するところを一つのゴールとして見据えるのが良いのかなと思いました。
9. まとめと今後の展望
「勝手に話しかけてくるAIエージェントで、日本観光の“わからない”をなくしたい」というのが今回のアイデアの核。
位置情報×チャット×翻訳が合わさることで、まるで“現地に詳しい友達”が一緒に歩いてくれているかのような体験が生まれるんじゃないか、と思っています。
個人的には、こうした“プッシュ型”のアプローチこそがアプリの強みになると感じます。ただの検索ツールではなく、旅を“ともに楽しむ存在”としてのAI。
実際に動くサンプルを作るとなると課題は多いですが、このコンセプトがハマれば、大きな可能性を秘めているはずです。
o1 pro
「これ、海外だけじゃなくて国内旅行にも応用できますよね。普段行かない街を歩いてるときに話しかけてくれるとか。観光地だけじゃなく、日常にも溶け込む未来がありそう。」
“従来のマップアプリ+翻訳アプリ”を超える、新世代の観光体験を目指して、これからもアイデアを磨いていきたいと思います。次回は、より具体的な実装方法や使用ツールの選定、そしてUI/UXのイメージなんかについて、o1 proと議論していきたいです。
“AI案内人”との旅を想像してみてください。「あれ? 意外とアリかも?」と思っていただけたなら嬉しい限りです。
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