個展「写生と水彩2023」振り返り 2 額装のこと
9月から10月は延々加筆をしていた。前回の作品展から5年も経っているので、絵自体はたくさんある。でももう少し描き込んだりしなければならない。
作品は主に花と風景、それと人物を集めた。なんとなく華やかな感じにしたいと思い雰囲気が優しい感じのものを選んだ。
描き込みは正直言って飽きる。途中で何をしたいのかわからなくなってくる。ここでいつも悩ましいのが「描き過ぎ」。
毎回これで気に入らず没になるもの多い。
昔はそうは思わなかったけれど、水彩というのは描き込みすぎない方がいいような気がする。若い頃はもっと精緻なものが良いような気がしていたけれど、抜け感があってこその水彩なのではないかと思う。まだその境地には辿りつかないので、描き過ぎたな・・と思ったり思わなかったりしながらとりあえず描き進める。
10月13日、額装は一関の彩画堂にお願いした。こちらのマダムには高校時代からお世話になっているのだけれど、絶妙にすてきな額装をしてくれるのだ。
私は額が好きでいい額があると、奮発してしまうので、いつも額貧乏だったりする。水彩はめっぽう額が高くて、マットを凝り出すとなかなかなお値段になる。でも絵を描いたらすてきな額に入れてあげたいし、絵だけじゃなくて額を見て欲しいと思い凝った額装をお願いした。
マダムはいつものように、すてきにしたてて下さった。
二重マットにしたり、面金を入れたり、装飾的な額に入れたりしてとっても可愛くしてもらった。絵は額あってこそだ。