【感想】スカイウォーカーの夜明け
スター・ウォーズシリーズが完結しました。
シリーズep7以降は、スターウォーズ正史から外そうという動きがあったほど、不人気でした。
ep6でめでたしめでたしでおさめたものを、わざわざ「その後、帝国2ができました。反乱軍は小さな一部だったのです!」と、ep6を踏みにじるような形で始まったので、そりゃあ、反発もそれなりのものです。
その後のep7、ep8も反乱軍はなかなかの負けっぷり。
主人公の、謎の少女レイ、スカイウォーカー一族の末裔カイロ・レンの絡みくらいしか楽しみがない"我慢"の時間でした。
その我慢がep9で見事、報われます。
ep9は、ご都合主義が見え隠れするところもありますが、とても面白いです。過去最高かもしれません。
展開もはやいし、兵器のスピード感もワクワク感もあります。
謎に包まれ過ぎており、中々観てる人に好感度を持たれづらかった、キャラクターの生い立ちも分かります。ep9まで観て漸く、キャラクターに愛着を感じられると思います。
逆に言えば、少なくとも、ep7、ep8を観ていないと、ep9は理解できません。
展開がはやい分、今までの話の補足はありませんでした。
最終話ということで、オールスター感謝祭ばりに過去シリーズのキャラクター達が出てくるので、できれば、ep1~全て観ておいた方がいいかもしれません。
また、余談ですが、ストーリーの展開や演出は所所、ハリー・ポッターシリーズに酷似しているところがあるので、ハリー・ポッターがお好きな人は「アレじゃん!」ってなると思います。
最後に
スター・ウォーズシリーズは、「こんなんじゃなかった」とか「思ってたより面白くない」とか「SFの走りの作品だから、今観ても面白くないのはしょうがない」といった声がありますが、実際、筋書き的にはそれほど深みはない話だと思っています。宇宙を巻き込んだお家騒動でしかありません。
でも、その世界観が唯一無二です。星星の背景、どんな星人が住んでいるか、どんな立ち位置か、という想像が膨らんでいくところ、それがスター・ウォーズシリーズの強みであり、長く愛される理由だと思います。
ぜひ、伝説のシリーズの最後を見届けてください。