夜のウバメをさまよう(2023年12月18日)
・植木市でしだれ桜を買った。でかいので車の助手席に寝かせて持ち帰った。植物にあまり詳しくなかったので知らなかったが、桜は普通に鉢植えで育てられるらしい。先に言ってくれたらもっと早く買っていた。これで次の春の夜に一人花見酒ができるだろう。
・実の親の法事で香典を包んでないのは兄弟で俺だけだった。親の法事で香典を包むというのは想像の埒外だった。完全に貰うサイドの立ち位置だというつもりだった。こういうのは事前説明会が必要な案件だろうといつも思う。自分が招待客の飲み会に寸志を持って行かなかった事を指摘された時も同じ事を思った。そういえば、ご祝儀不要と言われた結婚式に本当にご祝儀を持ってきてなかったのも俺だけだった。気が利かない独身はこういう風に周囲から隔絶した非常識な存在になっていく。俺を見捨てないでくれ。
・ご祝儀を持って行かなかった結婚式で久々に友人代表挨拶をやったら、新郎新婦の家族から「ラジオをやっているか」と訊かれた。初対面の人にラジオをやってるか訊くのは相当ヤバい。そしてなぜ俺がラジオをやっていたのがバレたのか。ヤバい。
・Nikon ZFいいですね。
・欲しいが、今使っている一眼レフがまだ全然元気に動いているので絶対に持て余す。小さいがポケットに入れて持ち歩けるほどではない。そしてノリで買うほど安いものでもない。あと一眼レフユーザーからするとデジタルファインダー自体にアレルギー的な反応がある。いつかは慣れなくちゃいけないんだろうけど。
・会社で買ってくれねえかな。
・「ミラーレス一眼」ってすごいネーミングだよな。カメラのミラーを一体どれほどの人が見たことがあるのか。ミラーがない一眼なら、ただの「カメラ」で良いのではないか。
・たまに甥のポケモンを手伝っている。レイド戦に参加してボスキャラを倒すが難易度は低い。低いというか、公式が「ユーザーが攻略法を検索する」「簡単に攻略できる」事を前提にイベントを組むから攻略自体の興奮は全然ない。個体値も努力値も一瞬でどうにでもなる環境だから育成も淡々と進むし。現代のポケモンがユーザーの子どもに与える記憶的財産って、初代の頃とは随分違うんだろうなと想像する。
・ネットが普及してなかった頃のゲームの秘密めいた要素に潜む面白さを今享受するのは難しい。
・俺の心はまだ、金の葉っぱと銀の葉っぱを持って、夜の不気味なウバメの森を彷徨っている。