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仕事の任せ方について

いい仕事の任せ方ってなんだろう?

最近、一緒に働いた暦がそこまで長くない人に仕事をお願いする機会が多かったのですが、自分が考える「良い感じ」に動いてくれる人とそうでない人がいました。そんな事もあって改めて「仕事の任せ方」について振り返り自分の頭の中を整理しておこうと思います。

出発点として、仕事を任せる時に何を任せるかというWhatの要素です。任せるべき仕事の要件について考えてみることとします。

仕事の要件について

仕事の要件という事について考えるとまず最初に想像するのは成果物の定義についてです。「AAAという機能を作る」などのかなり具体的なものから「来年度の開発戦略」などの抽象度が高いものまで抽象度の違いはあれど成果物の定義という意味では同じです。

その次に考えられる要素としては、定義した成果物をどういう条件下で達成するのかという制約条件についての観点です。例えばリーガルチェックのような特定の専門家から問題ないことを確認する事という制約条件が設定される事もあるでしょうし、明日までに達成して欲しいという期限が設定される事もあります。このようなオプショナルな制約条件全般について考慮する必要があります。わかりやすくまとめると

仕事の要件 = 成果物 x 制約条件

と言えるのではないかと思います。要件については整理できた気がします。
ではこで先程の自分が考えていた「良い感じ」に動いてもらう為に言語化が足りてなかったのは「制約条件」についてだったのではないかと思います。実際にお願いしたい仕事の成果物についての説明は出来ていたと思うのですがその優先順位や期限、そしてそれがなぜ設定されたのかという背景情報のすり合わせが出来てなかったのだろうと感じます。

どうやったら要件をすり合うのか

じゃあどうやったら背景情報のすり合わせが出来るのでしょうか。「背景情報を共有してればよかった」というのは簡単です。ただ仕事を任せるたびに全ての背景情報を共有すると膨大なコミュニケーションコストが発生します。またドキュメント化して毎回話さなくてもここをみれば良いよねとするのは王道なアプローチで有用ではあるのですが、有効なのは情報の更新性が緩やかなものに限定されます。情報の更新性が急なものについては別のアプローチで考えなければいけない気がします。

改めて考えてみても完全に防ぐのは無理な気がします。まずは完璧を諦めるというところを出発点にして如何にして抗うかを考えていこうと思います。

まず思いつくアプローチとしては
1. 制約条件を可能な限り明示化する
2. 文脈の継続的な同期を行う
3. コミュニケーションの違和感を大事にする
4. 指摘してもらいやすい雰囲気作り
かなと思います。

数字が小さいほどルール作りによっており、大きくなるほどにセーフティネット的な意味合いが増していきます。まずは可能な限り制約条件について明示化する。ただそれで完璧にはならないので、セーフティネット的にお互いの背景情報などの文脈を補完し合う。さらにセーフティネットの機能を高めるために、違和感を大事にして認識齟齬の兆しを見つけたら指摘するし、指摘してもらいやすい雰囲気・環境を作る事で相手からも違和感に気づいてもらうというのが出来る事かなと思います。

まとめ

整理すると、仕事は「成果物と制約条件」によって定義されている。いい仕事の任せ方は成果物と制約条件について認識齟齬なく依頼が完了している事である。ただし成果物も制約条件も完璧に認識齟齬をなくすのは困難である。なのでなるべく明示化するルールや意識とさらにはそれでダメだった時に備えたセーフティネットを機能させるのが大事だという整理になりました。

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