望んだおひとり様人生
私は今まで孤独が怖くなかった。
今、孤独で怖い。
母の闘病を一人で支えるようになってから。
父も亡くなり、兄弟もいない。親せきとは疎遠である。
私自身、未婚で、パートナーもいない。
母がステージ4の癌に罹ってから、一人であることを思い知らされた。
これまで母と2人生活をしてきて、誰かの支えがあったらもっと楽だっただろうなと思ったことは多々あったけど、
ここまで孤独を感じたことは人生で一度もない。
孤独を感じ始めてから、友人が結婚して子どもをもって健康に生活をしていることを羨ましく感じ始めた。
なんで私は何も持っていないのだろうって。
でも私は気づいた。
これまではパートナーを作りたい、結婚したい、子どもを産みたい、なんて考えたこともなかったことに。
自分の生い立ちから、家族にあこがれをもったことがない。
パートナーと幸せな家庭を作る自身がない。
子どもを育てる自信がない。
自由が失われるのではないか。
このような理由で家族をもちたいと思ったことがなかった。
自由に生きることが、憧れだった。
独身でばりばり仕事をして一人で生活をしている人をロールモデルにしていた。
これまで自分が選んできたことなのに、
こんなことも忘れて、孤独に苛まれていた。
あと、パートナーや家族がいたって、
悩んだとき、困ったときに助けてくれない場合もある。
頼りにならないパートナーや家族はストレスでしかない。
二人でいて孤独を感じるより、一人の孤独の方が随分とマシ。
幸い、私の友人が今の私の状況を救ってくれている。
話をひたすら聞いてくれている。
これからも、人とゆるくつながれる環境を作っていきたい。
今はまだ孤独は感じているけれど、これは私が望んだ結果だった。
人はどこまでいっても一人。
でも、この孤独に苛まれないように、
色んな人と出会って自分の居場所を複数作っていきたいと思う。
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