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言葉という魔法

友人たちの温かい気持ちが、波のように押し寄せてくる感覚で眠ったら、みんなの夢を見た。

もう引っ越して離れてしまったはずなのに、彼らの声が聞こえるくらいの近所にまだ住んでいて、よくそうしていたように窓から彼らを見ようと思ったら、みんなで頑張って肩車して、私がいる二階に顔を出してくれるというカオスな夢だったが(笑)

四人組の一人が、いつか一緒に見た虹のことをLINEしてくれた。私たち四人は別々の場所にいたのだけど、数年前のある日、同じ虹を見たのだった。

LINEで連絡をもらったその日も、私と彼女は同じ月を別々の場所で見ていた。
そうして、月を通して、遠くの人に思いを馳せることのできる彼女の感性に、いつも優しく包まれてきた。

優しさに包まれるとは、こういうことなんだと感じている。
彼女たちは、離れていても言葉ひとつで魔法のように私を癒やしてくれる。

LINE上の、ただの言葉なのだけど、なぜその時その言葉が彼女たちから発せられるのか、それを私は知っている。だから、その言葉は私によく効く。

言葉は、諸刃の剣だ。同じ言葉が、別の場所では違った働きをする。文章を書いていると、それをよく感じる。善いことに使いたいと思っていたのに、自分で自分に呪いをかけてしまうこともあるから。

私は、言葉の使い手になりたい。それも、善い使い手に。
友人たちの魔法の言葉に癒やされて、そんなことを思った。


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