7月のNym Updates
この春、Nymのメインネットとトークンのローンチが行われ、Nymのコア・インフラが稼動しました。それ以来、Nymチームとコミュニティは、インフラとインセンティブ・システムを本番環境下で最適化することに忙しくしてきました。プラットフォームとコントラクトに関する多くのバックグラウンド作業、コミュニティがmixnetトークン経済に慣れること、そしてmixnet ExplorerとNymウォレット機能のメジャーアップデートによるNym mixnetでのボンディングとデリゲートをサポートなどなど……。
コアとなるインフラが本格的に整備された今、人々はそれを使い始め、自分のアプリをPrivacy-Enhance(PEApps)する時が来たのです。そのために、Nym Shipyardが7月にスタートし、開発者がユーザー向けアプリケーションの構築とテストを開始するのに必要なリソースを提供しています。
つまり、7月はNymのチームとコミュニティにとって忙しい時期でした。
Nym Shipyardへようこそ!
Shipyardは、Nymの新しいベータ版スペースです。このスペースでは、新しいPrivacy Enhanced Applications (PEApps)を実験的に構築し、テストすることができます。Shipyardは、プライバシー保護アプリケーションへの入口として機能し、初期のアイデアから、Nymプライバシーエコシステムで動作するマーケットレディのアプリケーションを持つ(Nym Innovation Fundの卒業)まで、開発者をサポートするように設計されています。
多くの人が知らないのは、ミックスネットはすでに私たちが毎日使っている身近なアプリケーションで利用可能だということです。Electrumウォレット、Keybase、Telegramで利用可能になります。
ウォレットやチャットアプリのプライバシー強化のための利用を促進し、全体的なアクセスを増やすために、Shipyardはサービスグラントを開始しました。これは、ゲートウェイとネットワークリクエスターのペアを設定し、初期のアプリケーションのプライバシー強化を促進するために、コミュニティにインセンティブを与えるものです。圧倒的な反響により、締め切りは8月1日に迫っています。しかし、今後数週間のうちに、Shipyardのもとでより大規模なグラントの別のラウンドが展開される予定ですので、ご期待ください。サインアップはこちら。
NymConnect —ベータテストにご参加ください!
Shipyardは、Nymエコシステムの初期段階のアプリケーションをテストする場所でもあります。Shipyardで最初にベータ版を公開するアプリケーションはNymConnectです!
NymConnectは、あなたがすでに使っているアプリケーションのプライバシーを強化するためのワンボタン・アクセス・ポイントです。NymConnectをダウンロードして、Electrumウォレットで今すぐお試しください。メッセージングアプリのKeybaseとTelegramは次に追加される予定です。注意:これはまだ実験的なソフトウェアです。そのため、強力な匿名性を得ることを期待しないでください。
プライバシーを強化したいアプリケーションは何ですか?アーリーステージ・アプリ、PEApps、その他についてのディスカッションは、私たちのDiscordにご参加ください。
Team update
Nymに新しいCFOが誕生
Andrei Serjantovは、フランスの国際銀行グループであるBNP ParibasからNymに参加し、16年間の金融経験をプライバシーに特化したトークンの世界に持ち込みました。しかし、それ以上に、Andreiはプライバシーと匿名性の研究に深く根ざしているのです Andreiはケンブリッジ大学で「匿名システムの匿名性について」というタイトルでコンピュータサイエンスの博士号を取得し、Claudia Diaz(Nymのチーフサイエンティスト)とGeorge Danezis(Nymの共同創設者、2021年8月にLibraから戻ってきたばかり)とともに匿名通信システムに関する画期的な仕事を共著で発表しています。
Andreiはi24Newsで、ロンドンのトップバンカーがなぜ市場がクラッシュしたときにクリプトスタートアップに参加するのかについて話していました。
また、Andreiは金曜日のコミュニティコールで、最近の市場ダイナミクスとNymの財務状況についての彼の見解に活発な関心を寄せ、コミュニティに自己紹介をしました。こちらでご視聴可能です。
その他のチームニュース...
Nymでは現在採用活動を行なっています! Nymは新しいインターネットのためのプライバシーレイヤーを構築し続けるため、コアチームではあらゆるポジションを募集しています。クリプトやフィンテックのレイオフの嵐を逃れて、真にミッションベースの組織に参加しませんか?募集中の職種はこちらでご確認ください。
Tech update
この数ヶ月の間に行われた主な技術的なアップデート...
プラットフォーム リリース v1.0.0
Nymプラットフォームバイナリの初リリース!
ウォレット リリース
いつものように、こちらからウォレットをフォークするか、CLIを使うことができます。
V1.0.5:ウォレット経由でステークをデリゲートするためのインターフェイスを新たに改良し、報酬の請求や複利計算を行うためのインターフェイスを追加しました。
V1.0.6: 過飽和状態のミックスノードにデリゲートするのを防ぎ、他の性能の良いノードに分配するよう促すアップデートや、パスワード回復の改善など。
V1.0.7: ダークモードと取引にかかる手数料をより正確に修正(各バリデータで行ったシミュレーションに基づく)。
NymConnect
V1.0.0は、KeybaseおよびElectrumウォレットサービスプロバイダーでの初期テスト用です。
V1.0.1 初期ラウンドテスト後SOCKS5でのNymConnectのバグフィックス。
現在進行中のタスク
分散型鍵生成(Distributed Key Generation :DKG)
Coconut bandwidth クレデンシャルをゲートウェイで受け入れ、二重支出を防止する。
また、いつものようにNymのリリースはこちらでご覧いただけます...
Community Update
ウィークリー Nym コミュニティコールにご参加ください!
Nymは毎週コミュニティコールを開催し、Nymエコシステムの重要な問題や優先事項、ミックスノード・オペレーターのスポットライトなどを調査しています。コミュニティコールは毎週金曜日に無料で参加できます — Telegramでそして今はDiscordでも! ぜひ毎週ご参加ください。過去のエピソードをこちらでご視聴いただけます。
お話したい人を教えてください
YouTubeチャンネルでは、主要なプライバシー擁護者や開発者たちに話を聞いています。ネットワークと並んで、Nymはプライバシー、監視資本主義、そしてインターネットの未来に関する最も重要でタイムリーな思想のためのアレクサンドリア図書館になるつもりです!
次は誰に話を聞きましょう?どのようなトピックを取り上げてほしいですか? Twitterで教えてください。
Nodes.Guru delegationの受賞者が発表されました
Nymコミュニティの長年の柱であるインフラ事業者のNodes.Guruは、ミックスノード間でより良いステークを分配するためにデリゲータープログラムを立ち上げました。彼らはNymデリゲーションプログラムの第一ラウンドの勝者を発表しました。Nodes.Guruに感謝します! 受賞者はこちらでご確認ください。
SpacestationウォレットがNymに対応
CosmostationのSpacestationウォレットにはNyxインテグレーションが含まれており、ユーザーはNYM ERC-20をネイティブNYMトークンに転送することができます。
Staking 101 — ノードの選択ガイド
ステーキングとデリゲーションは、Nymネットワークの分散化と円滑な運営を維持します。NYMトークンをデリゲートしたいが、どのノードにデリゲートすればいいかわからないという方はガイドをご覧ください。
Nym Research
アノニマス e-cash
研究チームは、閾値発行コンパクト電子マネーと閾値発行可分電子マネーの両方の研究を完了し、現在、設計、完全なセキュリティ証明、実装、性能ベンチマークを提供することができます。研究チームは現在、提案した電子マネー方式が、zkSNARKsのようなプライバシー電子マネーに関する他の既存ソリューションと比較してどうなのかを分析しています。
カバーと送信者の匿名性の向上
研究チームは、トラフィック解析攻撃に対する耐性をさらに高めた(15%向上)Nymクライアントの新しいカバートラフィック戦略を設計し、実装しました。この技術はシンプルでありながら、非常に堅牢です。現在、Nymネットワークに匿名返信機能を追加し、送信者の匿名性を向上させる研究を行っています。シングルユーザーリプライブロックの使用やドロップボックスのコンセプトなど、さまざまなアプローチを模索する研究が進行中です。ミキシング遅延、カバートラフィック量、パケットサイズ、レイヤー内のミックスノードの配置が、ネットワークの現段階においてNymユーザーに最適なプライバシーを提供することを確認するために、ミックスネットパラメトリの研究が開始されています。
夏休みに参加したイベントについては、最近のブログ記事をご覧ください。
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