夢科学 #01:夢見回数・夢内容の統計を取ってみた、2024年9月分
「夢科学」を始めてみた
「睡眠中に夢を見る」という現象をクソ真面目に研究する、「夢科学」というのをはじめてみました。フロイト・ユングの様な古典的な深層心理学・フッサールの様な現象学に基づく分析をするという主観的手法の他、統計学やデータサイエンス・テキストマイニングなどのデータ・統計を用いた客観的手法を双方用いたいと思います。
カルヴィン=ホールによる夢内容の統計的分析は私自身にも当てはまるか、と検証したくて統計を取ってみました。今回の記事は極力具体的な数値を用いた客観的手法を使っています。
睡眠と夢の統計を取るにあたって、以下の内容を夢日記・スマホを使った睡眠アプリから抽出して数値化しています。
夢見回数・夢内容の統計
私の場合の30日分・25回分の夢の統計をホールによる統計的分析と比較すると、このような傾向があることが分かりました。「人はなぜ夢を見るのか」にホールによる統計的分析の結果が一部掲載されています。
①はほぼ当てはまっていました。夢にはここ1か月で平均で0.92人の男性、0.52人の女性が登場しています。1を下回ってるのは人物が登場しない「ぼっち夢」が多いからです(笑)
夢に現れる性差は統計的に有意な差なのか、ほかの男性や女性・あるいは様々なジェンダーのサンプルがあればぜひ調査してみたい所です。
②は私の場合若干高くて16%ほど。やや高いのは単に個人差によるものかと考えています。
③は確実に当てはまってませんでした。フィクションに関係する夢は全体の32%、うちアークナイツ率は24%ほどとなっています。ゲームを頻繁に遊ぶ人はどれ程その影響が夢や無意識に表れるのか、ということにも強い関心があります。
また睡眠時間と夢見回数の相関係数を計算したところ0.3438と、やや相関アリという結果になりました。相関係数を無相関検定したところ、p値が0.0583と信頼水準が90%であれば有意な相関アリという結果になりました。
ほぼ確実に、睡眠時間を延ばすことには夢見回数を増やす効果があると言えるでしょう。
夢内容のテキストマイニング
UserLocalのAIテキストマイニングで自分の書いた夢日記全部をまとめたテキストを分析したらこんな感じになりました。
「アークナイツ」が思考のかなりの割合を占めているほか、「独裁者・亡霊・爆発」といった負の概念が共起ネットワーク図で結びついているようです。私の無意識下では言葉とイメージがこんな風に結びついてる、ということでしょう。
単語出現回数を見てみたら、どうやら色を表すのにほとんど黒・白の2色を使っている... 夢に色があったと思ってるのは二次加工によるもので、寝てる間はかなり色彩感覚が落ちているのかもしれません。「行く」という自動詞が多いのは、思考を巡らせるのが無意識下においてはどこかの場所を動き回ることを象徴しているからしているからかもしれません。
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