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爆弾テロ犯を礼賛?ルイージ容疑者が評価する「工業社会とその未来」

「工業社会とその未来」

日本語訳がない本です。まあ、3人を殺害した爆弾テロ犯でかつ過激なアナーキストの本となると誰も翻訳したがらないのでしょう(笑)
私自身も初めて知る本なので、内容の是非はノーコメントにしておきます。とりあえずこの本をどうルイージ容疑者が評価しているかだけを虚心坦懐に紹介しときます。

(以下、ルイージ容疑者による書評)

間違いなく数学の天才(※セオドア元受刑者の専門は数学)によって書かれたものです。21世紀の近代人の生活の疑問に数学の公理を用いて答えるような明晰さがあります。

この本を不愉快な出来事に直面するのを避けたいがために「狂人が書いた無意味な妄想」(※セオドア元受刑者は爆弾で3人を殺害、その他複数名に重軽傷を負わせている)と掃いて捨てるのは簡単です。しかし彼が予期した多くの近代社会の抱える問題を避けて通ることはできません。

彼は極めて暴力的な人物であり、多くの無辜の人々を殺しました - そのため正当に収監されました。このことから彼は「キチガイ・ラダイト主義者」とだけ想像されがちですが、彼はむしろ「過激な政治的革命家」とみなす方が正確でしょう。

この本の書評の中から、特に私が関心を持ったのは次の方のものです:

「もはや”平和的なデモ”とやらは週末の日までに何の効果もないと認めるだけのタマがあった方がいい。彼(セオドア元受刑者)はおそらく正しい。石油王どもは環境活動家の言うことなど聞く気もないが、彼なら恐れているはずだ。」

すべての形のコミュニケーションが失敗したとき、暴力は生存に必要となります。この方法が好きだという人はいないでしょうが、彼の観点からするとそれ(爆弾事件)はテロではなく戦争と革命であったと言えるでしょう。

ここ1・2世代ほどで石油企業は反対するものすべてを凌駕するに至りました。これらはさらなる人命を消費して弄び、地球が第三の火の玉惑星になるまで止まらないでしょう。「平和的なデモ」は完全に無視されていますし、経済的なデモや不買も現行のシステム下では効力がありません。この連中の暴走を止めるには自己防衛として暴力が必要であると気づくのにどれだけの時間を要したのでしょうか?

企業は我々のことなど気に掛けてもいません。当然あなたのことやその子供も、その孫たちも。彼らはドル札のためならこの星を平気で焼き尽くすでしょう。それなら奴らを生存のため焼き殺すのに躊躇いが必要でしょうか?

我々はほかの動物たちと同様、この星に生きる動物です。しかし我々は自然の掟を忘れ、支配者どもに頭を垂れるばかりで生存本能を骨抜きにされて来ました。「ぼうりょくはなにもかいけつしない!」というキレイごとは臆病者・支配者側の戯言に過ぎないのです。

ソース

“Luigi Mangione Goodreads: Unabomber Was 'Extreme Political Revolutionary'”


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