EP17 休暇と幸せと収入の意外な関係
このnoteは2021年5月3日に収録した音声を文字起こししたものです。
こんにちは。ニューヨークライフバランス研究所の松村亜里です。幸せに生きることを科学的に研究するポジティブ心理学やウェルビーイングをニューヨークからお伝えしています。はい。これテイク6ぐらいですね。まだまだ音声に慣れませんが、やればやるほど、上手になっていくと信じて、やってみています。
働きづくめの人生でしたが
今日は、休暇と幸せの関係ってことで、お伝えしていきます。ニューヨークは今日、日曜日でした。できるだけ週末は休むようにしたいなと思っているのですが、ちょっとさすがに今、年末調整の時期でちょっと死にそうになって、今日は頑張っていました。
夫が娘を乗馬に連れて行って、息子をちょっと散歩に連れ出してくれて、それ以外は夫も今、アメリカの大学に勤めているんですが、最後の学期末なので、一生懸命成績を付けて、ちょっと今日は忙しかったですね。
本当にできるだけ「休む時は休もう」という話をしたいと思うんですけれども、ニューヨークはゴールデンウィークがありませんが、日本は始まりましたよね。コロナの自粛もあって、皆さんそれぞれ違う、ゴールデンウィーク過ごしていると思うんですが、私はあまり休暇とかを全然大切にしないで、なんかいつもいつも、頑張って働いてきたような感じだったんですが、数年前に休暇と幸せの関係の、ギャラップ社のデータを見て、あまりにも面白そうだったので自分でグラフにしてみたら、すごく衝撃的な事実を知ってしまい、そこからは(まだなかなかですけども)休暇を大事にしようと思っているんですよね。
「もうずっとずっと働いていたなー」という感じですよね。中学を出てからいろんな所で働いて、その後、看護学校に行った時は、朝は老人ホームでお掃除とか、事務の仕事をして、午後から准看護学校に行って、夜は夜勤して、それで200万円を貯めてアメリカに来たんですが、アメリカでも半年で200万円なくなってしまったので(ニューヨークは物価が高いので)、9時から15時まで学校へ行って、16時半から23時ぐらいは日本食屋さんでアルバイトをして、それで学費を払ってという感じで。週5日、働いていましたね。火曜日と日曜日が休みで、1日だけ休んで、もう1日は勉強をしていたのを覚えていますね。
秋田の国際教養大学には10年勤めたんですが、小さい子ども達がいたのに、本当に忙しくしていましたね。年間何百件というカウンセリングがあって、心理学の授業も本当に人気があったので、くじ引きで学生が決まるぐらいでしたが、みんなの論文を一生懸命読んで、隙間が空いたら休暇も考えるけれど、期待に応えようとしてずっと頑張っていて。夢を叶えるためもあったんですが、本当に休暇などしっかり取っていませんでした。で、この衝撃のデータを見るわけですけれども、これはギャラップ社が2014年1月に取ったデータです。
それをグラフにしてメルマガで紹介した時も、衝撃だったと皆さんから言ってもらったんですが、これ音声なので、ちょっとグラフが見せられないので、どういう風に話していこうかなと思っています。
幸福度に影響があるのは年収? 休暇?
まずギャラップウェルビーイングインデックスというもので、皆に幸福度を聞きます。そして「あなたは家族や、友達と定期的に休暇を取ったり、旅行したりすることを大切にしていますか」というような質問をしまして「同意する」「とても同意する」と「同意しない」「全く同意しない」というグループの人達で、幸福度がどう違うかを調べたんですね。
まず (アメリカの)データを取り、収入に関係なくみんなを比べると、「同意する
」という休暇や旅行の多い人達というのは、68.4ポイントの幸福度でした。「同意しない」人達は51.4ポイントの幸福度でした。ここでもうすでに17ポイント違うんですよね。
私が休暇を取ったり、家族や友達と旅行に行ったりしなかった大きな理由は、忙しかったことと、またよくお金がないって思っていたことでしたが、実は、幸福度にお金は関係ないんですよね。関係なくはないんですけど、収入ごとのデータをちょっと紹介しますね。
まず1ドル100円として、本当に簡単に計算すると、年間の収入が240万円以下の方で「休暇を取っている」と答えた方たちは、幸福度が66.3ポイント。「休暇や旅行をすることに同意しない」と答えた方は、49.1ポイント。わかりますか? ここでもう17ポイントぐらい違うんですよね。
そして、年収が240万円から280万円ぐらいの人たちの中で「同意する」と答えた人は、67.1ポイントの幸福度。「同意しない」と答えた人は、50.9ポイントの幸福度です。ここも17ポイントくらい違う。そして480万円から900万円の年収の方では「同意する」と答えた方で68ポイント、「同意しない」と答えた方で52.5ポイント。900万円から1200万円の年収の場合「同意する」と答えた方の幸福は68.4%「同意しない」と答えた方の幸福度は53.6ポイント。そして年収1200万円以上の場合「同意する」と答えた人は幸福度が69.5ポイントで、「同意しない」と答えた人は55.1ポイントです。
なので、どの収入レベルでも、まあ15〜17ポイントぐらい、違ってくるのはすごい差ですね。なので英語では A is function of B と言うのですが(Aが休暇で 、B が幸せとして)ファンクションであると言うんですよね。だから家族や友達と休暇を取ったり、旅行したり、そういう前回話した人とのつながりを大事にすることと、ちゃんと休憩を取るということが、幸福度を左右するぐらいの影響があるということですね。
そしてすごく面白いと思ったのが、1200万円以上の年収がある人で、休暇を取ったり旅行をすることをしていない人は、幸福度は55.1ポイントなのに対し、年収が240万円以下でも、休暇や旅行に行くことを大切にしている人達は、ウェルビーイングポイントが66.3ポイントなんです。
わかりますか? 年収1200万円の休暇を取ってない人が55.1ポイントなのに対し、年収240万円以下で、休暇を取ってる人の幸福度は66.3%ということで、年収よりも休暇のほうが、幸福に影響があるということです。説明できたでしょうか?
なのでお金がない、時間がないと思わないで、もう最初に一年間の休暇の予定などを立ててしまうとか、月曜日に日本のスタッフが動くと私は日曜日が忙しくなるので、ニューヨークライフバランス研究所は土日月と休業にしているんですが、もう最初に意図的に休む方をする。そしてそれで家族との休暇とか、大事な時間が過ごせないなら、仕事は減らすぐらいでいいと思うんです。
日常から離れてみる
というのは本当にね、今はそれが言いたくて。私は今、子どもたちが、12歳と14歳でもう本当に手が離れてしまい、やっとお金がない、時間がないということからは、少しずつ(とくにお金の方は、ストックビジネスとかができるようになって)解放されてきたんですが、時間はまだちょっとないんです。でも今年のお正月に、なんかもう、エイっという感じで(コロナでニューヨークが大変だったのもあって)ハワイに行ったんです。本当に楽しかったんですが、もう子ども達がそんなにベタベタしてくれないんですよ。
今はすごく寂しくて、毎日。関係性は良くなったんですが、やっぱり子ども達は小学生の時がゴールデンタイムって言われますよね。本当に家族と友人との時間以外に、大切なものなんて多分無い。仕事が忙しかったり、他のことでその時間を持てないなら、その仕事、何のためにしているのかということですよね。
そのくらい自分への反省を込めて言っております。なので是非、休んでください。コロナで難しいと思いますけれども、お金をかけなくても、ちょっと車でドライブに行くとか、一緒に過ごす、そしてちょっと日常から離れるということが大事みたいですので、是非やってみてください。
ちょっと近況も
私は5月は、とても忙しいです。明日はタックスリターンを、とにかく出したいと思っていること。あとは、強みのアドバンスの講座が2回目ですね。他には強みのベーシックの録画も撮って公開していく予定です。5月8日はオンラインサロンの公開講義で、ネガティブな感情を大切にする、非暴力的コミュニケーション(NVC)についてお話しする準備もあるし、オンラインファシリテーションとストックビジネスの録画講座では、第8回目で私オリジナルのひし形ファシリテーションというのを詳しく説明する講義を、1日かけて撮るのがあります。
そして実は今、5冊目の原稿を書いていて、ライターさんから上がってきたのを5月中に全部見て、図とかも見なきゃいけないんですけれど、時々「変えすぎです」と言われるぐらい中身をちょっと吟味するほうなので、頑張ります。
そして5月12日は、ちょっと最近なかなかやってなかったんですが、ライブ配信もしたいと思います。幸せチャンネルで、心理的安全性についてお話しします。
オンラインサロンAri’s Academiaでは、最新のウェルビーイングの講座や、同じ志を持つ仲間とのつながりの中で、幸せを増やす行動を、習慣化することができます。興味のある方は覗いてみてください。それでは良いゴールデンウィークをお過ごしください。
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