EP48 アメリカ人の強みトップ1
このnoteは2021年6月14日に収録した音声を文字起こししたものです。
こんにちは。松村亜里です。幸せを科学的に研究するポジティブ心理学やウェルビーイングを分かりやすく伝える活動をしています。
今日はアメリカ人の1番の強みについてお話しします。
息子の陸上大会に行ってみて感じたこと
今回、アメリカ人の強みトップ1について話そうと思ったきっかけは、息子の陸上クラブの大会でした。近くの中学校と合同のミニ大会のような感じです。私は引っ越してきて2年目なのですが、そのうち1年間はコロナの影響もあったので、ほとんどクラブ活動のことは分かっていませんでした。ですから、親が大会を見に行けることや、アプリで大会の報告が来ることも知りませんでした。ですが今回行ってみて、改めてアメリカ人の優しさを感じたのです。
VIAという強みの調査表があり、私はこれについて本も出しているのですが、アメリカ人の平均的な1番の性格の強みはkindness(親切心)なのです。クリスチャンの影響もあるのでしょうか。
今回それを実感した出来事がいくつかありました。
アメリカ人の親切心エピソード
まず1つ目は、素敵なおじいちゃんが手を差し出してくださったことです。階段式の観客席の2段目に座ろうとしていたら、お姫様のように私の手を取ってくれました。その時、「コロナなのにおじいちゃんの手を触っていいのかな?」とか「私はアジア人なのいいのかな?」などということが一瞬頭をよぎってしまい、とっさにおじいちゃんの手を拒んでしまったのを後悔しています。あの時しっかり手を握ってシンデレラのように階段を登れば良かったかなと思います。
その後もおじいちゃんが周りにいる人を笑わせようとするのです。「あなたたちの子どもはどこ?」と声をかけてくれたり、私がビデオを撮っていたら「それは今度オリンピックに行った時のためにレコーディングしているの?」と笑わせてくれたりしたのです(笑)。
2つ目は、コミュニティー全体を見ていたということです。大会の時目の前にいる女の子の靴紐が取れていたのですが、その子に息子の友達のお母さんが「〇〇ちゃん! 靴紐が解けているよ!」と言っていました。コミュニティー全体を見て支え合っている感じが素敵だなと思いました。その子は後で100mで1位を取っていました。
またその靴紐がほどけていた子のお母さんが、子どもたちみんなに誰が食べてもいいアイスポップを持ってきていくれていたのですが、それも素敵だと思いましたし、私も今度持って行っていきたいなと思います。
3つ目は100m走の時のことなのですが、そこには障害を持っている人も走ってて、みんなそれを応援します。これはニューヨークマラソンで車椅子の人や障害を持った人が走っているのを見ても感じるのですが、「多様性というのは優しさ」なのです。
また息子は走り幅跳びを飛んでいたのですが、飛んだあと、後ろに手をついてしまいました。そうすると息子のお友達がたくさん「こうしなああしな」とアドバイスをしてくれていました。とっても可愛かったです(笑)。
最後にリレーの時の話です。息子はそんなに陸上が得意なわけではないので、リレーには出ませんでした。でもすごく可愛かったことがあるのです。
リレーは大きなトラック1周を4人で走るので、4分の1ずつのところにそれぞれランナーが立っているのですが、チームのうちの1つに息子の中のいい子たちがいるチームがありました。その時息子がトラックのギリギリ内側をランナーと一緒に走っていたのです(笑)。そのチームはギリギリで1位だったのですが、終わってから4人それぞれのところに駆け寄っていて、自分がとくに活躍したわけではないですが、「よくやった!」というようなことを言っていました。本当に可愛いなと思いましたし、いろんな優しさを感じられた大会でした。
他人と比較するだけではないアメリカ人
また、胸に画用紙をピンで留めてそこに記録を書いていました。子どもたちは他人と比較した結果だけではなく「パーソナルベストだったか?」というところに注目して、自分に挑戦していたのも素敵だなと思いました。
これも多様性なのですが、私の息子は全然活躍しないのです(笑)。私の兄弟はスポーツに秀でていて、私もリレーの選手になったり、新聞にも載ったことがあるほどでした。4人兄弟なのですが、上の3人が皆リレー選手だったこともあります。ですので子どもたちの小さい頃、お金に余裕があるわけでもなかったし、夫が子どもと運動をするタイプでもなかったので、あまり運動を鍛えさせてあげられなかったのはもうし訳ないなと思っています。
何を言っているのかわからなくなってきてしまいましたが、自分が「1番になったりするのは素敵だ」という感覚が認識できたのと同時に、「本質はそうじゃないよな」ということです。
今回はとにかく、アメリカ人の優しさに触れられたというお話しでした!
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ニューヨークから松村亜里でした。みなさん、素敵な1日をお過ごしください!
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