見出し画像

EP44 思春期の息子が目を輝かせること

このnoteは2021年6月6日に収録した音声を文字起こししたものです。

こんにちは! ニューヨークライフバランス研究所の松村亜里です。幸せを科学的に研究するポジティブ心理学や、ウェルビーイングをお伝えしています。

今日は、思春期のテーマということでお伝えします。

ニューヨークでの日々が残り少ないと気づいて

土曜日の朝起きて、急に思い立って、「マンハッタンに行きたいな」と思ったんですよね。よく考えたら、今、日本への入国が困難になっていて、3日間強制的に知らない所に隔離されるといいます。そして、その後も14日間隔離ということで、子どもたちをそういう時には連れて行けないなと思っているところです。はっきりは分からないのですけれど。それでもあとニューヨークにいるのってそんなに長くないのです。

来週の土日は娘がお友達のお誕生会でいないし、その次の週末は前の住んでいたところで仲が良かった友だちがご飯を食べに来ます。そして、その次の週末はキャンプに行く予定なのですよね。2週間のお泊まりキャンプです。戻ってきたら、たぶん日本に行くまでにそんなに時間がないので、「あれ、今週末ゆっくりできる週末の最後かな?」って急に思ったのですよね。

土日のどちかかに予定が入っていると、みんな体力がないので、そんなに予定を詰め込めないんです。なので、今朝起きて、別に予定もなかったから、「今日マンハッタン行かない? メトロポリタン行かない?」みたいになって。娘はギリシャ神話が好きだし、友達が言及していたので、「最後に行きたいな」と思ったんですよね。そして、私もニューヨークって日本から14時間かかるので、1回日本に戻ってしまったら、そんなに来ないかなと思います。会うのだったら、もっと日本とニューヨークの間の近いところにするとか、他に行きたいところはいっぱいあるので、最後に家族4人でマンハッタンに行きたかったんですよね。

母からの誘いに思春期の息子のとった行動

朝起きて、息子に「今日マンハッタンへ行こう」みたいなことを言ったら、息子は嫌がりました。「僕はもう、今日は疲れたから休みたい」(=ゲームがしたい)ということなのです。なので、「いや、そんなゲームばかりしていないで、今日はすごく暖かいし天気もいいし、とにかく出かけよう」みたいなことを言っても「嫌だ、休みたい」と言います。

今週は2日しか学校に行っていないんですけどね。水曜日も休んだし、木・金は行きましたが、陸上のクラブも雨とかでなくなったりして、行かなかった日があったんです。昨日の夜も遅くまでゲームをやっていたし。

で、揉めちゃったんですよ。そうしたら、息子が、「もう!」と言って「じゃあ僕はもう出ていく!」「近くのカフェまで行ってくる!」とか言って、怒って自転車に乗って出て行っちゃったんです。私たちは山の一番上みたいなところに住んでいるんです。彼が行くと言ったカフェまでは、山道を降りていって行くので、自転車で1人で行ったことは今までなかったんですよね。14歳といったら他の子たちは、もうしている年頃なんですけど、うちは怖がってそういうことはさせてなかったんです。

でも、信頼をして行かせました。後で気がついたのですが、携帯でどこにいるかはちゃんと分かるんですけれどね。でも、そういう感じで怒って「もう僕出て行く!」と出て行ったのに、カフェに着いたら連絡が来ました。「Nくんがもしかしたら来るかも」と言って。15分くらいのところに住んでいる友だちなのですが、「2人で自転車でいろいろなところに行ってきてもいいかな」「あまり遠くには行かないよ」ってちゃんとメッセージがきました。「Nくんの親がよかったらいいよ」と言ったら、「あっちはいいって言っているよ」って。

「お金持っている?」「うん、ちゃんと財布持ってきたよ」となって。結局、友達が2人来て、3人で自転車でいろんな所に行ったようです。そして、ボボカフェという可愛いカフェがあるんですけれど、そこでグリルドチーズと言って、チーズを挟んで焼いたパンを食べて帰ってきたらしいんですよ。

夫には話して、私には言わないでねってなぜか言ったことがありました。それは近くにあるIBMの昔の建物が今、改築されていて、そこに入ったらしいのです。いろいろなところを見に行ったと言っていました。そして、2~3時間自転車で行って戻ってきました。今日は初めてコンドミニアムのプールが開いたのとものすごく暑い日だったので、プールにも行ってきました。それで帰ってきてごはんを食べてという感じの日でした。

自然と親離れの練習をする子どもたち

彼らを見ていて思うのは、本当に今の彼らのテーマというのは「自由の獲得」というのかな、自由を試す時期なのかなと思います。ちょっと14歳じゃ遅いぐらいですけどね。2年前に今の場所に引っ越してきましたが、ママロネックというところに以前住んでいた時は、結構街の近くに住んでいました。街から遠くの方に住んでいる息子の友だちが自転車に乗ってうちまで来て、息子はその子たちと一緒に商店街まで行き、ピザを食べて帰ってきたりしていました。何回かですけどね。それが本当に嬉しそうで……。

娘も最近友達ができたので、「彼女とボボに行ってもいい?」と聞いてきました。週末の1日、私が娘をボボカフェに連れて行って、お友達の娘さんもそこに連れて来てもらって、2人でお茶をして、また迎えに行くみたいなこともやりました。あとは「学校の帰りにボボカフェに3人で歩いて行って食べてもいい? お茶してもいい?」と聞いてきて、「いいよ」みたいな感じになっています。

その聞く時の顔がすごく、一つ一つ攻略していっている感じですよね。自分のいつもの行動範囲があって、そこには親とか大人とかがいて、ちょっとそこから外れて親がいないところで何かするとか、学校から直接、子どもたちだけでカフェに行って何か飲むとか、そういうことを一生懸命やっている感じがします。1個1個。昔、日本に夏休みに行った時に、コンビニまで何か買いに行くとかそういうのも本当に嬉しそうでした。特にアメリカでは、子どもって大人と本当に一緒に行動しますし、田舎では車がないとどこにも行けないので大体どこも送り迎えだからというのもあると思います。

寂しいけど、子どもたちの成長を見守る

朝はちょっとバトルだったのですが、結局私と夫は、こんないい天気の素晴らしい素敵な日に1日中ゲームをしないで欲しいということだったので、それはクリアされました。マンハッタンには行けなかったけれど、よかったねと。息子は本当にコロナがあってから、みんなでゲームしています。みんな仲がいいのだけれど、ゲームをしているんです。リアルでは会わないみたいな。「リアルで誰か呼ばないの?」と聞いたら、「リアルに来ちゃうとみんなでゲームできない」「2人でゲームに入れない」とか言って、「えー?」みたいな感じでした。

だけど、今日は私が知っているところでは初めて、10人くらいの友達のグループの何人かに声をかけて、その子たちにボボに来てもらって、一緒に自転車に乗って、お茶して……みたいな。そういう若者らしいことをしたのが初めてなので、すごく嬉しかったです。親も子どもも成長したな、と。彼らは今、1つ1つを親から離れてやるということを、ゲームのステージをクリアするようにやっているのだなと思いました。

でも本当に寂しいんですよ。「ママ、ママ、ママ」って言ってまとわりついていた子たちが一気にそうなってしまって。でも、子どもたちは親の幸せのためにいるわけではないし、彼らの幸せのため、成長のために見守っていきたいなと思います。あとは、ずっと私を悩ませていた「もっとああしてあげればよかった」「こうしてあげればよかった」という気持ちは、今は結構整理されて、私もだし、子どももだし、夫もだし、みんなその時できる最善を多分やってきたと思うんですよね。

ちょっと最近、私自身が自分のやりたいことをもっと正直にやっていこうと思っているんですけれど、やりたい、やりたいと思ってずっと、ずっと、14年間やれなかったことがあります。それはアルバム作りです。今は本を書いているので難しいんですけど、どこかで仕事を抑えて、子どもたちのアルバムを作って、そして私も自分を幸せにしていく人生を進んでいきたいなと思います。

オンラインサロンAri's Academiaでは、月に1回の私の最新の心理学の講義や、同じ志を持った仲間と学び合うことで幸せになる行動習慣を習慣化することができます。

それでは、ニューヨークから松村亜里でした。良い1日をお過ごしください。

NYLB HP用バナー アカデミア公開講義0728 B5

最新情報が届くメルマガはこちらから↓


いいなと思ったら応援しよう!