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EP18 3つのいいこと(3GT)の理由

このnoteは2021年5月4日に収録した音声を文字起こししたものです。

こんにちは。ニューヨークライフバランス研究所の松村亜里です。幸せに生きることを、科学的に研究するポジティブ心理学や、ウェルビーイングを、わかりやすくお伝えしています。

10日間の自粛

ニューヨークは今、月曜の夜です。まずは、これ罰ゲームかしら?というような辛いことがあったので、そのことからちょっとシェアしますね。

うちの息子が2月頃に適応障害のようになり、すごく調子が悪くなって宿題をボイコットしたりして、その時は学校を休ませて日本に帰ったのですが、元気になって戻ってきました。1日20分の運動が最長12時間人を幸せにする問いも言われているのもあって、最初は嫌だったという陸上も、話し合って試してみて、その後すごく楽しんでいて、これで乗り越えたと思っていたんです。

そうしたら金曜の夜に、校長先生から直接電話がかかってきて、うちの息子がコロナを発症した子の濃厚接触者になったということで、10日間自粛になたというんです。そのため、来週の火曜日まで家からオンラインで学校の授業に参加ということに、なんだか本当にがっかりしちゃって、もう先生の話を聞いていても全然対応できなかったんです。

この先生は息子が大変だった時に、日本に帰って休んでいいよと言ってくださった優しい方で、お礼を言わなきゃいけないぐらいの方なんですが、「はい・・・」みたいな感じで、すごく嫌な態度を取ってしまいました。がっくり落ち込んでいました。ズームの授業が終わったら、息子とお散歩に行って、日の光に当たることと、運動することに気をつけたのですが、一週間やっていきたいと思います。

音声の可能性

今日も、本当に色んなことがあったんですが、久しぶりに娘がギターをひいてくれたりしました。毎日最近は考えすぎていて、何を話していいか分かなくなっていました。今日はどうしよう何話そうと思っていたら、すごく良いトピックが見つかりました。

ある方が、亜里さんこれ聞いてと言って、リンクを送ってくれたんです。私の Podcast 仲間、Dai&Yuka Podcast と言うご夫婦で Podcast をされている方がいるんです。小さいお子さんを育てていらっしゃる方で、すごく面白かったです。私のラジオを聞いてくださっていて、私のラジオで聞いた「三つの良い事と、一個嫌だったことを話す」ということをやってみました、という話をしていたんですよ。ちょっと感動しました。すごいですね、音声の可能性ですよね。誰かの音声を聞いて、またそれを話すという。

そのお二人は、普段、夫婦両方が話すことが大好きで、ついつい二人でばかり話してしまい、子どもの話しを聞かなかったそうなんですが、子どもにこんな風にお題を出すと、子どもが話してくれたそうなんです。困ったことも話してくれて、子どものことがよく分かり、良かったことを話すことですごく雰囲気が良くなったというような話をされていました。

そこで思ったんです。私はポジティブ心理学の専門家なので、やっぱりこの三つのいいことという、多分、一番幸せを高めるためにされているエクササイズや研究の理由について話そうかなと思いました。

三つの良いこと(3GT)

三つの良いことは、3 Good Things で3 GT と言います。うちは三つの良いこととひとつ悪いこと(一つの悪いことは 1 Bad Things なので勝手に 3GT &1 BT って呼んじゃおうかな?)をやっています。 1BT というのは私が付け足したんですが、これはまたきっかけになったストーリーがあるので、明日にでも喋ろうかなと思います。

まずは、3 Good Things の方をお話ししましょう。3 Good Things はポジティブ心理学の幸せを高めるエクササイズとしては、一番研究されてるものです。例えば、100人、もっとですね。何千人と集めることがありますが、人をたくさん集めて、ランダムに半分の人に「今日から一週間、三つ良かったことを書き出してください」と言われたグループと「今日から一週間ただあったことを書き出してください」と言われたグループでは、その良かったことを数えたグループが、ぐんと幸せになるんです。

そしてその幸せは、最長半年も続きます。すごいことですよね。じゃあなぜね、3 Good Things なのか、なぜ三つの良いことがいいのかということなんですが、理由を3つ紹介しますね。まず一つは、感謝することを書き出そうとか、思い出そうとか、話そうと思うと、ないものよりあるもの見ますよね?これ視点が変化しているんですよ。

ないものよりあるものを

世の中にはもちろん、ないものもたくさんあって、でも良いこともありますよね。これは人に対しても一緒で、その人の弱点を見ようと思えば見つかるし、この人いいところがあると思えば、いいところが見つかるし、人っていうのは、脳にあるものと同じものが見えるんですよ。私は結構、ずっと結婚しないし、子どもも要らないと言っていた(ニューヨークで学校行くとそうなっちゃう人が多いと思う)んですけど、何かある時急に結婚したくなった時があって、その時はみんなが結婚指輪をしているように見えました。車を買おうと思ったら、車が目に入りますし。

私たちは、脳の省エネというか、脳をうまく使うために、脳にあるものだけを見るという癖があるんです。選択的注意と言います。「よし、今日は良かったことを考えよう」と思うと、急にないものより、あるものが見えてきて、幸福度が高まります。幸せというのはそういうことですよね。

他にも、良いことを思い出すと幸せな気持ちになってセロトニンが出るんですけど、セロトニンは寝る前にメラトニンに変わります。なので夜よく眠れるようになります。すごくこれ私おすすめなんですが、テーブルでご飯の時にやってもいいし、寝る時にそれを考えながら横になると、ぐっすり眠れたりします。


良い人間関係のためのスキル

三つ目の理由が、良いニュースにどう対応するかは、すごく人間関係に大切なんです。私たちはつい、良い人間関係って、悪いニュースにどう対応するかと思ってしまいますが、そうではないんです。人と人との良い関係が作られるのは、相手の良いニュースにこちらが喜ぶ、そして関心を持つ、「一緒に喜んで関心を持った時」に、二人の絆は縮まります。その良い時に喜んでくれる人に、人は困った時に頼るんですよね。

だから新しいネットワークができるのは、良いニュースをした時に喜んでくれた人とできていくわけです。なので「今日良かったことは?」と聞いて、子どもでもパートナーでも、会社の人でもいいですが、その相手が言ったことに「わぁすごいそれ良かったね」と一緒に喜びます。そして「それを聞いた時にどう思ったの?」とか「なんでそういうことしてみたの?」とか「周りの人どういう反応していたの?」という感じで、興味をもって聞いてあげると、関係性が良くなりますね。

これは積極的建設的傾聴、アクティブ・コンストラクティブ・レスポンスって反応の仕方で、 ACR と言われてますけど、ACR って言うのは、良いニュースを話した人も幸せになるし、聞いた人も幸せになるし、二人の関係を縮めるという事が分かっています。

それでは、もう時間になってしまいました。明日はまた、なぜ私が3 GT だけではなくて、1BT もやっているのかということをお話します。

オンラインサロン Ari’s Academia では、最新のウェルビーイングの講座や、同じ志を持つ仲間との繋がりの中で、幸せを増やす行動を習慣化することができます。興味のある方は覗いてみてください。


先ほどお話ししたラジオも付けてみます。それでは良い一日をお過ごしください。三つの良いことシェアしてみてくださいね!


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