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EP50 大切なら自分から歩み寄る

このnoteは2021年6月23日に収録した音声を文字起こししたものです。


こんにちは! ニューヨークライフバランス研究所の松村亜里です。幸せに生きることを科学的に研究するポジティブ心理学や、ウェルビーイングをお伝えしています。

今日は、「自分から歩み寄る」というテーマでお伝えします。

会いたかった人に会えた喜び

本当に忙しい毎日で、今日は特にすごかったです。2つイベントがあったうちの1つを今日はまずはお話したいのですけれど、もうすぐ日本を離れるかもしれないというので、どうしても会いたい人がいたんですよね。彼女は、私がママロネックという、ウエストチェスターの町に引っ越してきて、1年目ぐらいに知り合った方。カナダ出身の家族で、ママ友としてすごく仲良くしたんですよね。娘が同じクラスで同じ学年で。今の2人はちょっとわからないし、今日もどんな感じで2人が再会したのかわからないのですが、私はすごく仲良くして、彼女から学んだことがすごく多かったです。

彼女たちは本当にステキなお家に住んでいました。私たちは900スクエアフィートという、本当に狭い狭いところに住んでいたので人が呼べなかったのですよね、あまり。あんまりというかほとんど。彼女は、いつも私たちを呼んでくれて、裏庭で子どもたちは駆け回っていました。何かあると呼んでくれて、すごく仲良くしていました。

彼女はすごい人気者で、ママロネックの学校に行っている人ならみんなが知っているような、本当にステキな人なんです。引っ越してからなかなか会えなくなってしまって、コロナになったのもあって。私が一回引っ越した後に、私たちのハウスホームパーティーに呼んだんですけれど、その時に返事がなくて、私の中では「無視されたんじゃないかな」みたいな感じで、「もう引っ越したから付き合いたいと思っていないのかな」とか思って、すごくショックだったんです。でも時々やり取りはしていたんですけど。

だから今回「ご飯に来ない?」って誘って、実際会ってみたら、今までのコロナの間の1年半のブランクを全く感じないくらい、すごく楽しい時間を過ごしました。私はきちんとお礼を言いました。2回目のニューヨーク移住の時に、一番尊敬していたし、たくさん学ばせてもらいました。本当に素敵な人だったし、私はすごく彼女のフレンドシップに感謝しているという話をしました。彼女もすごくそう思ってくれていました。

自分の心の中の捏造で傷つく前に

私が無視されたと思った時のことは後で聞いていたんですよね。そうしたら、「あれ? 今は誘われたのが見えるのだけれど、全く見た覚えがないし、見落としていて全然返事しなくてごめんね」とすごく謝っていたんです。でも、(その時は)謝っているけど、ちょっと大事にされていないような感じがしたのかな。私が勝手に頭の中で話を捏造していたと思うんですよね。

(でも今回)実際に会ってみたら全然そんなことはありませんでした(苦笑)。こういうことはいっぱいあると思うんです。小さなやりとりが気になって、勝手に「私のフレンドシップなんて大事にしていないんじゃないか」とか思ってしまうことって。私が大好きな社会心理学者ブレネー・ブラウンさんが言うには「捏造」というんですけど。捏造ストーリーを頭の中で作ってしまうんです。相手は全然そんな気はないのに。

もし、嫌われていたり大事にされていなかったとしたら、誘ったりするのって結構傷つきますよね。それが本当だったりしたらと思って。でも今回は結構頑張って、最後にきちんと会ってから日本に帰ろう、お礼を言って帰ろうと思っていました。すごく忙しい人なので難しかったのですけれど一生懸命時間を合わせたんですよね。本当に「よかったな」と思いました。

大事にしてもらえなかったような気がしたり、本当に小さなことで「何なんだろう」とか、プリプリしてしまうことはあります。でも、それは置いておいて、「その人のことを尊敬している」とか、「その人とどういう関係を作っていきたいのか」と考えた時に、大事な人だったら、プリプリしないで、もし本当だったら傷つくかもしれないけど、やっぱり自分から会ったり、連絡したりするということがすごく大事だなと思いました。だから、今回は私の中でつかえていたものが取れました。

彼女は、庭で多分ハーブとかを作っているので、エルダーフラワーとかオレガノとか、色々なハーブのブーケとワインを持ってきてくれました。私達はローストビーフと焼鳥と、お野菜とかを作りました。一番のヒットはおにぎりでしたね。白いおにぎりで、何も中に入っていないやつです。おにぎりを作って海苔を巻くだけで、すごく喜んでいたんですけどね。だから昔は、私たちは家が狭くて呼べなかったので、手巻き寿司を持って行ったり、彼女の家に行って美味しいものを作るというのが私たちの文化だったんですよ。そんなことをあまりさせてくれる人はいないですよね。だけど彼女はすごくさせてくれて、本当に楽しい時間をいつもたくさん過ごしました。

自分がどう思うかが大切。そして自分から歩み寄る

今回は初めて私たちの家に来てもらうことができました。前よりも広くなったし、私たちなりのお家を買ったので、最後に来てもらえて良かったなと思いました。
はじめに、「コロナの後どうだった?」と聞いたら「うん、大丈夫だよ」と言っていました。

私が「うちは息子も大変だったし、娘も大変だったんだよね」という話をしたら、その後話が深まったとき、彼女の娘さんも「コロナの時期はお友達ができなくて、本当に鬱っぽくなっって、最近、コロナの時期に一番仲が良かった子と全然会えなかったのだけれど、その子じゃない子と友達になろうとして、今はすごく仲良くなってきて、やっと明るくなってきた」という話をしました。

やっぱりどこの学校でも、すごく気分が落ち込んでいる子たちが多くて、彼女がいる、私が前にいたママロネックの学校では毎日、「今どんな気持ちですか?」という気持ちのスクリーニングを毎日するんですって。すごくいいなと思いました。それは「どんな気持ちですか?」という質問に、笑顔とか、怒っているとか悲しいとかいうのをチェックして、下に、「Do you need help?(あなたは支援が必要ですか?)」と書いてあるのだそうです。「Yes」と答えた人にはみんなカウンセラーがチェックするんですって。「Yes」と答えなかったけど、少し落ち込んでいるような答えを書いた人にも一応カウンセラーが気にかけるというシステムになっているということで、「すごいな」と思いました。すごくいいですよね。

こういうコロナの時期で、たくさんの人たちのメンタルヘルスが悪化しています。中学生とかは本当にそうで、カウンセラーも足りていません。本当にたくさんの人が、全員ではないですけれど、たくさんの人が辛い時期だったんですよね。でもそんな中で、そういうスクリーニングをしてるのは「いいな」と思って聞いていました。

何が言いたかったかと言ったら、自分の中で勝手に色んな捏造ストーリーを作らないで、「あの人がどうした」とか「こうした」とか「私のことをどう思っているんじゃないか」とかじゃなくて、自分がその人をどう思っていて、どんな環境を作っていきたいかで、時によっては自分から歩み寄るということも大切だと思います。



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