直観の正体
「最初からピンときた」
という言葉を聞くことがある。
これを、直観にしたがう、直観を信じる、などと言ったりもする。
この直観というのは
「なんだか良い感じする」「そのことを考えるとワクワクする」「運命の出会いだと思う」
などと色々な言い回しで伝えられるけれど、私の個人的な経験から言うと、少なくともその半分以上は空振りに終わったりする。
そもそも、絶対こう!という思い込みがある時や、逆に、何か面白いことないかなあ、などと漠然と思っている時は、たいていのできごとを
「きたきた!これ絶対きたよ!」
と思いがちで、その思い込み/勘違いと直観とを区別しないとえらい目に合うこともある。
私もいくつもの失敗を経験して、そこら辺の見極めはそれなりにできるようになったつもりなのだけど、まだまだ脇が甘い。
先日も、新しい仕事で、「お!これは!」と思った話が、詳細を詰めていくうちに「これはもしかして....」という悪い予感に変わり、やがてそれが確信に近くなったので、私が世界一の能力だと思っているNYのサイキックHirocoさんにメールしてみたら
「だめよーーう!そんな話!それはマイナスに働くよ!気をつけて!」
と言われた。
「やっぱり....危ないところだった....」
と危機一髪命拾いしたのだった。
そして、最近、色々な仕事の話をしていく中で気がついたのだけど、直観と勘違いして、振り回される時には、ある共通点があった。
それというのは、自分の欲しいもの・ゴールを明確にしておらず、必要以上に相手に合わせてしまう時。
そんな時は勢いで相手に合わせるものの、後から、これは違うのでは?とモヤモヤしてくることが多い。
相手だって都合があるから、こちらがはっきりしないと、向こうの都合でどんどん話が進んで行く。
そんな時、自分の意思がはっきりしていれば、早い段階で違和感を感じて、 Noと言えるけれど、それが分かっていないと、違和感を感じるのが遅れてしまう。
それが後々大きな痛手になることは少なくない。
逆に、強い執着があると、自分の本心を無視して、どんどん進めてしまうこともあって、これはこれで後から苦しくなる。
と言うわけで、自分の欲しいものを明確にしておく
というのは本当に大切だと思う。
その上で、自分が本当に良い/好きと思う感覚と、これは違うと感じる違和感をしっかり体感として知っておくと、それが直観力という名の感覚になるような気がする。
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