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我が家のマニュアル〜コロナの症状が自分に出たその時に in NY〜

ニューヨーク。周囲では渡航中止勧告が出た影響で緊急帰国をする人も出てきた。NY州の感染者数は驚異的で、人工呼吸器もあと何日かで足りなくなるという。病院、ヘルスケアワーカー達が限界まで頑張って闘っている中で、他の手術や治療は延期したり、できない状態にもなっている。COVID-19の猛威がおさまる日を願ってやまない。

外出制限していても、いつ感染してもおかしくない。「我が家でもし感染者が出たら、どうするのか」、症状の疑いが出てから調べるのでは遅いので、我が家の行動マニュアルを作ることにしたので、それを公開したい。

主にアメリカの公的機関CDC(The Centers for Disease Control and Prevention)の情報を元にしている。全訳して記載しているのではなく2人暮らしの我が家に必要な部分を抜き出している所もあるが、ほぼ全てを網羅しているはずだ。だが特に、アメリカ在住の人で、英語のページを読むのはしんどいというときに参考になれば幸いと思う。ただし、COVID-19に関する情報は刻一刻と変わると思うので最新情報を参照していただきたい。

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COVID-19 家庭内マニュアル 4/3/2020現在(NYの我が家)


〜我が家で、もしも感染の疑いがある人が発生した場合にどのように行動するか〜
☆もし、発熱、咳などのの症状があれば、おそらくCOVID-19に感染している。ほとんどの人は穏やかな症状で、自宅療養で回復できる。症状を常に観察し続ける事。

☆疑いの有る症状(CDCより、発熱、 咳、息切れ(呼吸困難)、のどの痛みなどの症状。これ以外の症状があることもあるので異常があれば感染したと判断するのが賢明)

☆もし緊急を要する兆候(emargency warning signs・呼吸困難・胸の継続的な痛み、圧迫・新たな混乱状態や覚醒できない・唇と顔が青ざめる、等。これらは全ての症状を含まないので他の気になる症状は医療機関に確認すること)があれば、直ちに治療を受けること。
<医者、ERまたは緊急時は911に電話し、COVID-19の疑いがあると伝えれば、必要な措置をされる。救急車や病院では呼吸が苦しくない限りできるだけマスクを着用(なければ口鼻をスカーフで覆うなど)して他の人に感染させないよう注意>。


■もしコロナウイルスの疑いがあったらどうするか

1 外出一切禁止。メディカルケアを受ける場合以外は家に滞在。  
☆(NY市)軽症患者の場合は、最善の行動は自宅待機をすること。なぜなら、限られた医療資源を、本当に最も必要とする人が利用できるようにするため。他の多くのNY市民を救うために。   
3~4 日たっても症状が改善なかったり悪化したりする場合は、医師に相談 
*重篤な症状の疑いがある場合は必ず医療機関にかかる(医療機関にかかる前には、たとえ emergency roomであってもまずは必ず電話をすること) 
*呼吸困難や高熱などさらに重症な症状の場合は、Emergency Roomに電話した上でかかる 
*さらに緊急性が高く、直ちに助けが必要な場合は「911」に連絡する  
*既に予約している緊急性の無い別の検診や診察などは延期する。

2 家庭内隔離  
感染者との接触を避け、可能なかぎり物理的な距離をとる(部屋が複数有れば感染者専用の部屋、バスルームをあてがう)

3 家庭内での感染者および家族全員の対策(通常の予防対策を含む)
・マスク着用(マスクが無ければ布、スカーフなどで口と鼻をおおう)

・せきをするときは、ハンカチやティッシュで口鼻をおおう。→すぐに石けん使用した手洗い20秒以上・使用したティッシュをすぐに捨てる

・頻繁に手を石けんと20秒以上の流水で洗う。

・洗わない手で目口鼻を触らない。

・家庭内で使う器具、道具を感染者とそれ以外の家族で分ける。(食器、コップ、タオル、シーツなど:使用後は洗剤で洗浄する。ただし洗濯物を分離する必要はない。)

・家庭内で”よく触る”のものの表面をこまめに定期的に、石けんと水や、*家庭用消毒剤(ワイプ、洗剤など)で拭き取る。(感染者専用のトイレ、部屋以外の共通エリア)(e.g.phones, remote controls, counters, tabletops, doorknobs, bathroom fixtures, toilets, keyboards, tablets, and bedside tables.)

・(感染者、可能な場合)自分がトイレを使用した後は自分で、便座、便器、水洗レバーなど接触面を石けんと水や、*家庭用消毒剤(ワイプ、洗剤など)で拭き取りきれいにする。寝室も自分で掃除をする。
感染者の排泄物や体液が付着していると思われるエリアを特に拭き取る。

・(家族)感染者本人が無理な場合に、家族が寝室やトイレを掃除する場合は、感染者がトイレを使用してからできるだけ時間をあけてから入室し、マスク着用して掃除する。

*COVID19に効果的な家庭用:EPAに登録されたほとんどの家庭用消毒剤が効果的とされる。リストはこちら(英語)https://www.epa.gov/pesticide-registration/list-n-disinfectants-use-against-sars-cov-2 (product nameが具体的な商品名)

4.症状を定期的に確認する
呼吸困難等の症状は深刻な症状なので、必ず病院にかかること。ただし必ず最初に電話をすること。(医師またはERに電話し、症状を伝えれば、彼らから必要な措置を伝えられる。)
軽症から中程度の場合は診察を受けず自宅待機して回復を待つ。(真に必要な人の医療資源を使わないように)

自宅待機することで、さらに重病を患っている人々を守る必要がある医療従事者を含む、他者への感染の可能性を減らすことになります。

(NY市より)病気の症状が 3~4 日たっても改善されない以外は、COVID-19 検査を求めないでください。       
症状が軽度から中程度の場合は、医療関係者のアドバイスを求めないでください。 
      
こうすることで、症状が悪化しているニューヨーク市民が必要な医療を得ることができます。 

■家庭内隔離は下記の条件で解除できる


※詳しくはhealth care providor(医師などの診察を受けた場合)や地域のhelth departmentの指示にしたがうこと、最新情報を常に確認。
・検査未実施の場合
1.薬等を飲まずに平熱状態になってから少なくとも72時間以上が経過している事
かつ
2.熱以外の症状が回復していること
かつ
3.最初の症状が現れてから、少なくとも7日間以上経過している事

・検査実施の場合
1.薬等を飲まずに平熱状態であること
かつ
2.熱以外の症状が回復していること
かつ
3.連続した、24時間以上間隔をあけた2回の検査が陰性。(医師がCDCのガイドラインで実施する検査)

■我が家の病院連絡先

・保険会社名、プラン名、ID
・保険会社のwebのマイページへのログインIDやパスワード
・3〜4日経過して症状おさまらない場合の医師連絡先
・緊急を要する症状が出た時の医師連絡先(urgent care, ERのある病院)

ここには載せていないが、上記の情報をマニュアルには載せた。いざというときに慌てないためだ。
入っている医療保険のページで保障対象の病院を検索して、in-networkの病院の連絡先、同じくin-networkのurgent careの連絡先、そしてその中でオンライン診療(virtual visit, video visit)を行っている病院の予約方法をあらかじめ調べて記載している。in-networkを調べたり連絡先を調べるのも一苦労だと思うので、皆様も事前に調べておくことをお勧めします。

なお、緊急を要しないが、3~4日以上症状が続いて心配な場合は、visual visitなどのwebビデオで医師の問診を受けられるサービスを利用するつもりだ。病院を訪問せずすみ、他の人への感染を防げる。私達のプランではNYU Langone Healthの病院がin-networkでvisual visitを提供しているので、予約電話番号をひかえてアプリを入れた、電話もこの時世、込み合っており、緊急の方もいると思うので、アプリを入れればアプリで予約できるらしいのでそれを利用するつもりだ。NYUはVisual Urgent Care video visitといってただちに診察が必要な場合のビデオ診察も提供している。

NYU Langone https://nyulangone.org/locations/video-doctor-visits?iid=int_org_global_banner_covid19

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以上だ。最新情報を常に確認して、万が一かかった時に適切な対処をしたい。そして、感染予防に細心の注意を払いたい。

*参考にしたページ:CDC 4/3確認 https://www.cdc.gov/coronavirus/2019-ncov/if-you-are-sick/steps-when-sick.html 
ニューヨーク市作成の新型コロナウイルスに関するファクトシート(発症した場合等の対応が日本語で記載)3/15発行
https://www1.nyc.gov/assets/doh/downloads/pdf/imm/coronavirus-factsheet-jp.pdf

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