<出国前準備>ニューヨーク生活 日本の保険会社の海外旅行保険に入って後悔なんてしなかった..
ニューヨーク生活で一番あって助かったものがこれかもしれない。海外旅行保険の話をしたい。
ニューヨーク生活の1年目、春に高熱で1ヶ月ほどダウンしていた。その時に、加入してきた長期滞在者用の日本の海外旅行保険に大変お世話になった。命綱とはこのことを言うのだ..日本だったら、国民保険で大した事の無い費用ですむようなことかもしれない。けれども、ここだと医療費自体、検査費用自体が高額だった。もし海外渡航前の留学予定者やワーホリの方、会社から医療保険の斡旋が無いが海外に長期暮らす予定のある方、海外旅行保険に加入することを検討することを強くすすめたい。
私の入っていた日本の海外旅行保険
今になって思うが、日本の保険会社の提供している海外旅行保険は素晴らしい。もし、留学などでアメリカに長期間居住するような場合は、現地で保険に入るかもしれないとしても、日本にいるうちに大手保険会社の提供する、長期滞在社向けの海外旅行保険に加入することをお勧めする。そして、このような手厚い海外旅行保険は、「出国前でないと加入できない」という縛りがあるので、出国前に調べてみてほしい。初め調べた時は、この海外旅行保険の保険料が通常の国内の医療保険と比べたら高いように思ったものだが、アメリカの高い医療費を考えると、またアメリカ現地の医療保険の高い保険料を考えると、かなり良心的な保険料だと知った。私は、東京海上日動の保険に入った。2018年当時の保険額だが、保障額などほぼマックスのプランで、2年契約で50万円ほど。1年では25万円程度だ。まとまった金額を聞くと恐ろしく高いように思えるかもしれないが、全くそんなことはない。一ヶ月2万円程で入れる保険を現地で探すのはほぼ不可能ではないか。あっても、保障が薄いものと予想できる。万が一の怪我や病気は無いにこしたことはないが、安心のために加入しておくと、いざというときにかなり心強いのが海外旅行保険だった。
学校・会社で加入した現地保険の目安額
駐在など会社から来ている人達は、おそらく会社が提供する、アメリカの現地の医療保険に入るのだろうので、海外旅行保険は不要なのかもしれない。私と夫は、まずは留学生としての海外居住なので、会社から保険のお世話はなく、自分の責任で保険に入っておく必要があった。夫はニューヨークで学校指定の学生用保険に入る必要があった。その値段もかなりのものだ。1年で、本人分だけで$6000ドルくらい。70万円近い。結局一回も使っていなかった。国民皆保険制度のないアメリカでは、この位の保険料が普通の感覚だ。日本からしたら高すぎる。しかも、保障が手厚いわけではない。何十万も保険料を年間払ううえ、初め数十万円に達するまでの費用は自己負担するだとか、毎回通院のたびに50ドルを払うだとか、結局自己負担も多いということが、後に現地保険に入らなければならなくなった時に、仕組みを調べてわかった事だ。また、現地の医療保険は、私の加入した海外旅行保険のような月額2万円で入れる保険など皆無のようだった。ほんの少し調べた所でも、5万円から。
夫は学生をした後に研修生として現地の会社で働ける事になるのだが、ありがたい事にその会社は現地の医療保険に加入するのに毎月補助をしてくれている。がしかし、この保険額も恐ろしい。本人と配偶者の2人分の保険料ではあるが、補助無しだと月15万円ほど、補助があって2人分で10万円ほど保険料を払っている。
現地の医療保険事情を知り、日本の保険会社の海外旅行保険の保険料がいかにお財布に優しいものか思い知った。
病気になり海外旅行保険で病院に通ったが、自己負担が無かった
さらに、私が入ってきた東京海上日動の海外旅行保険は、今回私が通った通院や検査の全費用をカバーしたのだ。一連の病院通いで、保険料と同じ位の医療費等を保険で支払ってもらった。検査と通院だけだったが、正直、短期間でかなりの出費だったので驚いた。自己負担は一切無し。現地の保険だったら、いくばくか自己負担が必ず発生するというのに。
※加入の保険会社や、ご自身の状況にもよると思うので、保険会社に要確認。私は保険でカバーされるかどうか心配だった事は、診療を受ける前に保険会社に都度聞いていた。
カスタマーサポートの心強さ
また、カスタマーサポートがすばらしい。にほんごつかえる。これがまずうれしい。そして丁寧で親切。困った時や、保険適用かどうかなど、東京海上日動のカスタマーサポートセンターにこまめに相談や問い合わせをしたのだが、24時間対応で必ずつながり、どの担当者の方も丁寧に答えて教えてくださった。現地の病院の電話でたらい回しにされて適当な対応をされたのと対比して、大差がありすぎる、素晴らしい対応だった。アメリカの程度の低めのカスタマー対応に色々触れて、評価が甘くなっているかもしれないが、それを差し引いても、いい対応だなあと感心した。そして、病気で弱っている時なので、もう英語で予約しようとゴタゴタして現地の病院の電話オペレーターと話をするのもしんどく、保険会社のサポートの方とだけは日本語で話せることもありがたかった。なんて丁寧で優しいんだ..本当に、現地の病院との電話ではあまりの雑対応に泣きそうになったこともあったが、その後に電話した東京海上日動のカスタマーサポートの方には、本当に救われたし、感謝してもしきれない。
こんなこともあった。保険が提携しているはずの病院の予約の電話を自分でしていたのだが、何度もしても予約させてもらえず、予約の前に保険の話が担当者に通じずに難航した時に、初めてカスタマーサービスに問い合わせの電話をしたのだが、私に代わって予約をしてくれるというのだ。その後1時間以内に、予約対応をしてくれて、結局当日に予約できる別のクリニックを紹介してくれて予約をとってもらった。またこんなこともあった。病院で会計時に担当者にこの保険がその病院をカバーしていることを言っても話が通じなかった時には、電話口から担当者に説明してくれたこともあった。こんなことまでしてくれるとは思ってもみなかった。本当にありがとうございました、なのだ。
さらに、保険金支払いの担当の方は、日米両方の担当の方とも、交通費の補助や、病院から保険会社に請求が行かずに自分の所に請求書が来たり、時にはなぜか血液検査の一部費用の請求書が分析会社から直接郵送されてきた分など、細かなやりとりがあったのだが辛抱強く付き合ってくださった。
保険を使う実体験があったので、その時にこの保険会社の対応の良さを実感した。
アメリカ国外への旅行中も保険が有効
私の保険の場合は、問い合わせて聞いたところ、アメリカからの海外旅行(ヨーロッパや南米など)の間も保障されるということだった。これは、海外旅行の都度、海外旅行保険(例えば後述のworld nomadなど)に入らずにすむので経済的だし楽だ。※保険会社やプランにもよると思うので要確認ください。
数ある海外旅行保険からどう選んだか
ついでに言うと、私の場合は海外旅行保険の知識がなかったので、「保険times」という会社を通して複数社のプランを検討した。検索したらwebサイトがあるのだが、LINEを使って保険プランの相談ができるという、初めての機能に心惹かれて使ってみると、担当者の回答も早くて親切だったし、数多くある保険の中で適したプランを選べたように思う。私の場合は、夫が先にアメリカに行っており、夫は旅行保険には入らずに行ったので、配偶者だけでも入れる保険という条件で聞いたところ、会社が絞られて、その後プランの補償額と保険金額を検討した。配偶者だけでも入れる保険、という探し方は自分では難しかったように思うので、助かった。
"無保険期間”の恐怖 出国後にも入れる保険はあるのか
私の夫は無保険になる期間の発生の可能性が二回あった。学校指定の保険に入る予定だったので出国する前に海外旅行保険に入っておらず、学校の斡旋する保険に加入するまでの、アメリカ入国直後の期間がまずひとつ。その短期間では最悪クレジットカード付帯の海外旅行保険で何とかなるかと高をくくっていた。何も無かったから良かったが。次に、学校指定の保険の契約が終わってから、研修先の会社で入れる保険の加入期間の合間に、2ヶ月の「無保険期間」が生まれる危機があった。その時に入れる保険があるのかと探し回った。
日本の保険会社の海外旅行保険は「出国前」加入が前提だ。そのため、すでにアメリカにいながら保障される旅行保険があるのかを、ネットで検索すると、海外旅行ブロガーがこぞって勧めていたのが「world nomad」ともうひとつ、ヨーロッパにある日本語のサイトをもつ保険会社だ。ヨーロッパの方が保険料が安く、事前に自分たちのケースで加入可能かなど細かい点を説明して日本語でのメール問い合わせにも答えてくれたが、私の夫の場合は手続きが少し手間がかかりそうだったので断念し、world nomad という旅行保険に入る事にした。これも念のため問い合わせをチャットで行っておいたが、実質上の居住国が日本(いずれ日本に帰るし日本国籍だし)ということならば、アメリカに既に来ていても入れるという事だった。念のため、問い合わせはメールやチャットでしてから入った方がいい、入力時に、その項目をJapanにしないとならなかったのだが、普通に入力をすすめたらそこをアメリカにしかねないと思う。ネットで加入から支払いまでできて、効力を発する日の何日か前までに申し込む必要があったのでそれだけ注意。費用はたしか、ざっくり1ヶ月ちょっとで$260、約3万円だった。ただ、保障としては一回何か保障されるような出来事ごとに(例えば通院)$100自己負担が発生する、そんな内容だったと思う。ただ、無保険で何かあったときの代償の大きさを考えると$100ですむなら安心だが。
ただ、無保険期間が発生する可能性があるのなら(あるのか読めないとしても、なった時に不安になって時間と労力を使うよりも)、初めから日本の海外旅行保険に入っておき、本当に必要なくなったときに解約すればいい、というのが今回達した結論だ。正直、アメリカにいながら入れる保険を探して問い合わせて..に使った時間と手間と、無保険になるかもしれないという不安を考えると、かなり痛手だった。結局world nomadにしたのだが、その前に海外旅行保険以外も検討した、英語のサイトも色々見た。調べた結果、結局私たちの状況では入れるのがその保険だった。不安にもなるし、本当に、夫も最初から日本で、何でもいいからとにかく海外旅行保険に入ってくれば良かったと保険探しをしている時に後悔した。
日本の海外旅行保険よりも割高だし、通院や治療になれば多少の自己負担はあるしで、私が日本で入ってきた東京海上の保険額の安さと自己負担がないという保障の良さがここでも分かった。
さらに、前に述べたように私の入っていた海外旅行保険だと、アメリカ以外への海外旅行でも保険が有効だと聞いたので、旅行の都度、海外旅行保険に更に入る必要がなくそれだけでもかなり安心だし手間もない。夫だけ、海外に出る時には毎回海外旅行保険に申し込んでいる。なので現地の保険に入ってからも、継続加入しておいて無駄はないのかと思う。現地の保険では自己負担があっても、その海外旅行保険なら全てカバーしてくれるという場合も大いにあり得るし。出国後にはいくら加入したくてもできないのだから。
とにかく、安心のため、出国前にしか加入できない日本の保険会社の海外旅行保険には入っておくことをお勧めしたい。何かあったときに、その保障にきっと満足するはずだ。