ミヤちゃん/電撃婚 8
私は、ミヤ 44歳
小柄で、渡辺美奈代さん似かな、
おニャン子クラブ、会員番号29番です!、誰にも言われた事はないんやけど。笑
うーん、カオリちゃんとは、ニューヨークにいた頃に、少し顔見知りなていどなんやけどね。元気にしてるんやろか?
ニューヨークに行ったんは。
あたし、21んとき結婚したんやけど、36で別れて。
ミナミで働いてる時に、お客さんから、ニューヨークで、独り身でさびしい商社マンや駐在員の方がピアノバー(クラブ)にぎょうさんおるってきいて。
3か月のビザを取って、思い切って、行く事に決めたんよー。
ニューヨークの夜のお店も、キャバじゃなくて、年齢層が高い、老舗のクラブに務めて。(*マンハッタンのミッドタウン東側には、幾つかの、ピアノバーと呼ばれるクラブやキャバクラがある)
婚活だけの目的で、ニューヨークには行ったから、日本人男性がたくさん集まる異業種交流会ってのも、お客さんに頼んで、行かせてもろて、商社マンや駐在員との出会いがありそうな所は、とにかく、よう顔をだしててん。
絶対、3ヶ月で男みつけんねんあたし!って
ほんまなー、ミヤなー、なーんもしてこんかったし、アホやし、どーしょもなかってん。
離婚して、37歳で日本で独身てー、いき遅れやん? 子供もおらんし、 ニューヨークで商社マンの旦那つかまえて、一発逆転でもしたいなーおもて、3ヶ月であかんかったら日本かえればええし、
とにかく、ニューヨークで知り合った人には、みんなに 「私!どんなキショくて、ぜんぜんモテへん人でもええから、だれでもええから紹介してー!」って
今の旦那(河口さん)とは、勤めてるクラブで知り合うて、、
赤ちゃん言葉で話しかけて、髪にはリボンをカチューシャみたいにクルクルっ巻いて、ぶりっ子の格好して可愛くしてー、フリフリの薄いピンクをふぁーっ着て、たくさんボディタッチして、「ミヤなー、アホやしー、世間の事わからんからー、守ってくれる人がおらんとホンマにあかんねんって、」言っておけば おとこはおちんねん。
東京ラブストーリーみたく、「かーわぐちさーん!」って、
でもミヤ、ホンマはお酒強いし、ワインなんて2〜3本はざるやし、ヘビースモーカーやねんけど。
男の前では、2杯ぐらい飲んだら、
「ミヤ酔っぱらってきたぁ〜。カバン持ってぇ〜。ヒールいたい〜、めっちゃ疲れてんねん、おんぶしてぇ〜。」って。
わたし、女の人には 好かれへんねん、わたしも好かれたいなんて思ってへんけど。私も女の人にがてやし、別にええけど、
そんなんで男おとせる?ってよういわれるし、そんなん騙されるやつおらんやろー言われるけど、美人でキャリアあっても、男もおらんあんたに、そんな事言われたくないしな。
河口さんは、2歳年下で、某有名大学卒で、高学歴で、もちろん、ニューヨークの駐在員やから、背は180ぐらいあるんやけど、体重も120キロあって、禿げやし、脇汗もすごいしー、硬くなったかかとは、歩くたんびに、ひび割れて、粉チーズみたいんがでるんけど、そんなん気にならんしなー、年収は1000万以上で、今まで女性と付き合った経験もない真面目で、いいひとなん。
こいつで、いこ思て、次の日には部屋に遊びに行って、掃除、夕食、弁当の世話始めて、1ヶ月後には、あたしがおらんかったら、なんにも出来へんようにしたってん。
始め、河口さんは、「そんなことしないでいいよ、」言いよってんけど、
「私、こんなことぐらいでしか好きな気持ちを表現出来へんねん。迷惑やんな〜ごめんな〜。」って答えといた。
ホンマは、あいつ、部屋汚いし、くさいし、絶対にこんなんしてもらったことないやろから、はよ結婚したい!って言ってこいよ。って思うててん。笑
河口さんと、知り合うて、2ヶ月あたりで、
「ミヤのビザ、もうすぐ切れるね〜ん、帰りたくない、どうにかしてや〜、」って、「一緒にいてくれるって言うたや〜ん。」 てせがんだら、
やっと、配偶者ビザ(結婚の為のビザ)っていうの、だしてくれて、
思ったより時間かかったけどな、笑
ミッドタウンの東側の、きれいな高層マンションの22階に一緒に住む事になってん。2年ぐらいそこで暮らしてな。
そのあと、日本に帰国して、今は、世田谷に息子と2人、幸せに暮らしてる。
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