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ガンダムにどれくらい聖書からの引用があるのか考えてみた

ガンダムにはどれくらい聖書からの引用があるのだろう?とふと思った。

ガンダムとはいっても最初のテレビ版の「機動戦士ガンダム」についてである。

富野監督曰く、色んな想いや要素を作品にぶち込んだが、オタクどもはメカばかりに目がいって誰も気がついてくれない、、みたいなことをボヤいていたと思うが、その色んな要素の中でキリスト教の要素はどれくらいあるのだろと気になった。

何せ監督の最新作は「Gのレコンギスタ」という、イスラム教徒に奪われた土地をキリスト教徒が取り戻したことを指す言葉であるレコンキスタを作品のタイトルに入れるぐらい、ガンダムは本来キリスト教的なものなんだと主張するほどである。
私たちが思ってる以上にガンダムにはキリスト教の要素があるに違いない。

まずわかりやすいのが、ホワイトベースの艦長のブライト・ノアの名前。

ホワイトベースは生き残るべき人間を乗せた「ノアの方舟」だということなのだろう。


そして元々の艦長であった「パオロ・カシアス」はイタリア系だろうか?

パオロは新約聖書の著者の1人であり、回心することで有名なパウロのイタリア語読みだ。最初はイエスの信徒を迫害する立場だったが、イエスの奇跡を体験し福音を伝える側になる。目から鱗が落ちることでも有名。

パウロの存在がイエス・キリストは本物であることの証明にもなっているので、キリスト教においてかなりの重要人物なのだが、そんな彼の名からどんな意味が込められているのだろうか?

とりあえずアムロをガンダムのパイロットとして認めた最初の人物である。

少年がロボット(最新兵器)に乗り込んで大活躍するなんて冷静に考えると馬鹿馬鹿しいが、パオロ艦長ら正規の乗組員たちが負傷したためにアムロたち民間人がホワイトベースを運用しなくてはならなくなるわけで、ガンダムに少年が乗ってるけどどうしようという時に、艦長であるパオロが良しとしたから全員がそれを飲まないといけないということなる。そしてアムロが能力関係なくガンダムのパイロットをやらなければいけない理由になってるわけだ。

彼がいることでロボットアニメのお約束をもっともらしく描くことに成功しているわけだが、嘘みたいな話を信じさせる人物という意味合いがあるのかもしれない。

ジオン公国

敵勢力のコロニー国家であるジオン公国

ジオンはシオンをもじったものと言われているが、シオンはユダヤ教の神との約束の地であり天に上げられた神の王国という意味もあるわけだが、それをスペースコロニー国家の名前にするのがかっこいいよね。

彼らはニュータイプというメシア(キリスト)を待ち望んでいるというのも面白い。

その国がニュータイプ(キリスト)を信じない地球に住むものたちに対して独立戦争を起こし、人口の半数を消失させるというのだ。

これはヨハネの黙示録のハルマゲドン、それか大患難時代を描いているということなのかもしれない。

人類は、我ら選ばれた優良種たるジオン国国民に管理運営されて、初めて永久に生きのびることができる。

ギレン・ザビ(機動戦士ガンダム)


ギレン・ザビも人類の永遠の存続のためにと演説するわけだが、人類がニュータイプ(キリスト)を信じて天に上げられないと(宇宙に住まないと)永遠の命は得られないということなのだろう。

最後アムロというニュータイプ(キリスト)が現れて、アムロ(ニュータイプ)を信じたものたちは救われてお話は終わる。

ガンダムのラストでホワイトベースのクルーたちがアムロの声を聞き、信じて従うが、あれってもしかするとクリスチャンが神からの言葉を聞くことに近いのではないかなと思う。

ニュータイプがキリストと同じ意味と考えると、
逆襲のシャアでシャアが言っていた言葉の意味もわかるな。

結局、遅かれ早かれこんな悲しみだけが広がって、地球を押し潰すのだ。ならば人類は自分の手で自分を裁いて、自然に対し、地球に対して贖罪しなければならん。アムロ、なんでこれが分からん!

シャア・アズナブル(機動戦士ガンダム 逆襲のシャア)

キリスト教では贖罪とはイエス・キリストが十字架にかかって人類の罪を贖ったことを言うが、少なくともシャアはニュータイプを人類の自然に対する罪を贖うものとして捉えていたようだ。

それがなぜ隕石を落として環境破壊することなのかわからんが、長い目で見れば地球環境はまた元に戻るわけで、進化論的世界観が正しければ過去にも恐竜の時代に隕石は落ちたわけだ。

地球に住めなくなることが人間が背負うべき罰というわけで、その人類の罪と受けるべき罰を引き受けるメシアにシャアはならなければということなのだろう。

そんなシャアに対してアムロは「人が人に罰を与えるなどと、、」というクリスチャンのようなことを言うのが面白いね。

この言葉が意味するのはアムロは神を信じているということになる。

つまり神を信じるアムロと神(キリスト)になろうとするシャアの戦いということになるわけで、そーゆー対立軸で語ってる人見たことないから新しい発見だ。

おっと、初代ガンダムの話なのに脱線してしまった。

「親父にもぶたれたことないのに!!」
この有名なアムロのセリフは、ブライトに
左の頬を叩かれたのち、右の頬を叩かれた時に発する言葉である。

もしかすると聖書の

「右の頬を叩かれたら、左の頬を差し出しなさい」

からきてるかもしれない。

なんて考え出したらまだまだ色々ありそうだ。
次の作品である「伝説巨人イデオン」はもろ旧約聖書ぽいけど、ガンダムも聖書ぽいなと改めて思う。

そういえば劇場版1の歌も「砂の十字架」だったなぁ、、

あとオープニング曲の「翔べ!ガンダム」

3番の歌詞が
よみがる、よみがえる、よみがる
ガンダム〜

なのがずっと気になっていた。
やはりこれは、イエスの死と復活を表しているのだろうか?

オープニングから福音の要素を盛り込んでますぜ宣言なのか?という気がしてならない。

他にも宇宙要塞ソロモンは聖書に出てくるイスラエルの王の名前である。太平洋戦争の戦場の一つであるソロモン諸島もそれにちなんでいるが、昔は第二次世界大戦での戦いからちなんでいるだけかなと思っていたが、ジオン公国の名前がシオンからきていることを考えるとまだ他に意味がありそうだ。

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