見出し画像

「100日間のシンプルライフ」を見てぼんやり考えた

古いお付き合いのある方であればご存じかもですが、ワタシは「趣味=映画鑑賞」と言い切るくらい映画を見るのが好きでした。ところがトレーナーとして活動するようになってから、特にチームトレーナーとして毎日練習や試合に帯同するような状況ではとてもじゃないけど映画館で映画を見る…なんてゴージャスな時間の使い方はできなかったんですよね。今思えば、心の余裕もなかったですけど。

さらにトレーナーとして活動していると、今度は専門的な知識や能力の低さに愕然とし、ヒマがあれば「何かを学ばなきゃ」「本を読まなきゃ」とそれこそ山積みになるまで本を買い込んで、読みふけっていたこともあります。そしてそのうち「趣味=読書」になったんですけど。

もちろん、今も本を読むのは好きで、専門的なもの以外もなるべく読むようにしていますし、映画も好きで、AmazonプライムやNetFlixには大変お世話になっております。今、自宅にいることが多いですし。

と前置きが長くなってしまいましたが、心の余裕もまったりと回復し、映画好き(と今でもそう自分を表したい)のワタシとしては、この「100日間のシンプルライフ」の映画公開を楽しみにしていたのです。公開後からさまざまな反響のあるというこちらの映画を見て、思ったことをサクッと残しておこうと思います(ネタバレなし)。

裸一貫から再スタート

画像1

もともとはフィンランドのドキュメンタリー映画「365日のシンプルライフ」が元になっているというこちらの作品。スマホ依存症のパウルとコンプレックスにさいなまれるトニーという、親友でありビジネスパートナーである二人が酔った勢いで大金をかけた大勝負をするというストーリー。勝負を決するのは自分の所持品をすべて倉庫に預けたうえで、1日ずつ必要なものを取り戻しながら100日間過ごすというぶっ飛んだ設定となっています。Amazonプライムでは原作のドキュメンタリー映画を見ることもできます(アマプラ会員は無料で見られます)。

自分にとって必要なものは何か

画像2

スマホなしでは生活しづらくなってきている現代。データがデジタル化され、ペーパーレスが進み、チケットさえQRコードで読み込むような社会では、誰かとコンタクトをとるという機能は、数ある機能のホンの一部となりました。電話、メール、LINE、SNS…。それでも真っ裸の状態から一番先に何を選ぶかといえば…まず生命を確保することですよね。わかります。まぁその前に真っ裸で屋外をうろつくと、もれなく警察のご厄介になってしまうんですが。

この映画は実話をもとにしているフィクションなので、「えー!」とツッコみたくなるところもありますが(それが映画の醍醐味)、これを自分だったらどうするだろうと脳内であれこれ考えていくうちに、生命を確保した上で自分の人生が豊かになるようなモノを選びたいなぁと思いました。一通り着るモノ、生活必需品がそろったら、コーヒーメーカーは選んでおきたい…かも。あとスマホは…何日目に取り戻すのかなぁとか。

心に余裕がなかったんだと気づかされる

画像3

チームトレーナーとしての活動がメインだった頃は、頭の中がチームのことでいっぱいで、自分のことは二の次、三の次だったように思います。それが当たり前だとも思っていたし、そこまで没頭できるような大好きな仕事を誇りに思っていましたし。もちろんまったく後悔することもありませんが、今振り返ってみると、趣味の領域にまで仕事が占めるようになって、楽しくもあり、それ以外に目が向けられなかったという反省もあります。

今もその名残はあって、一緒に働く職場の方からかけられた一言にハッと気づかされたりもします。

映画では最終的に勝負はどのように決するのか、二人は何を選び、どのようなモノとともに生きるのかが描かれますが、ワタシたちはモノがあることに馴れすぎているし、必要なもの以外に「とりあえず」そばに置いておくモノも多い。そして大事なモノは何なのかを考えてみると、モノではないのかもしれないという本当に大切なことに気づかされます。

笑って過ごせる時間を大切にしたい

画像4

(この写真を見ると笑顔になれるんです)

トレーナー活動は今も複数チームで行っています。選手のため、チームのために必要なことやサポートできることは全力で行うという気持ちは、トレーナーとして活動しはじめた頃から変わることはありません。そしてそれとともに自分にとっても笑顔でいられるような時間を過ごすようにしたいなぁと思います。こういったことも今まであまり考えたことがなかったけど。

そしてアスリートとして活動する彼らもいつかは競技を離れて、一社会人として人生を歩んでいくことになります。そのときに何を大切にしてどう生きていくのか。順調なときは華麗にスルーでいいのですが、困ったときには相談できるような、手をさしのべられるような、社会人の先輩としてよりよい関係がずっと続いていくとシアワセかなぁ…とぼんやり考えています。

いろいろと制限の多い生活が続きますが、心置きなく好きなことに没頭できて、楽しめるような日常が早く戻りますように。

読んでいただきありがとうございます!セルフコンディショニングに関する知識や情報などを多くの人に届けるために活動しています。記事を気に入ってサポートしていただけたらとても嬉しいです。